東京ローカル・ホンクの木下弦二さんから初めて電話をもらったのは もう二年ほどまえの夏だったろうか その時にどういう会話をしたのかは忘れてしまったが 僕たちのバンドを知って欲しい 聞いてみて欲しいという彼の気持ちだけはまっすぐに伝わってきた これも何かの縁(えにし)かと思いその後の僕は彼らのライヴに幾度となく足を運び またこれからも もっとライヴに行ってみようという思いは募るばかりだ 東京ローカル・ホンクの良さをどう表現すればいいのかはよく解らないのだが 今日もまた僕と同じように東京の空を眺め 同じような街並を歩き 戸惑いながらも呼吸をしていることは間違いなかった そんな風に自分の側にいるという親しみを持てるバンドに出会ったことに奇跡にも近いような感慨を抱いた まるで広告代理店が書いたような気取った歌詞や 見せかけのポーズや虚勢 あるいは英雄的な態度に終始しがちな日本の音楽シーンのなかで 彼らはいつもの商店街を行き交う人々を観察し 各駅停車の窓から流れる雲を追いかけたりしていた 彼らの織りなすサウンドスケープもまた大向こうを張るのではなく 微妙な感情や陰影そして日向の匂いをデリケートに運び込んできた ときには伊豆半島まで遠出したり草の燃える匂いを嗅ぎながら 結論を急がない心のありようみたいなものは形になりにくい でも僕は東京ローカル・ホンクの答えとか結論を求めない音楽のあり方に惹かれ続けている そうまるで池に投げられた小石のように (小尾隆 2009年6月23日:記)

2006/12/31

捕獲日誌45s編  

大晦日から正月休みにかけて今年購入したシングル盤を
じっくり聴いていくことにしよう
大掃除も終わり あとは寝正月^0^

◎Otis Clay/Show Place b/w That How It Is (One-derful4848)
◎ 同  / A Flame In Your Heart b/w Its Easier Said Than Done (同4846)
◎ 同 / Turn Back The Hands Of Time b/w Good Lovin (Elka 301)

以前ハイ時代の「スロー&イージー」がFMで流れてきて
久しぶりにクレイの良さを思い知ったのだが
今回は初期シカゴ時代の作品を ワンダーフル音源は以前PヴァインでLP化されたことも
ある 対するエルカ吹き込みは ややモダンな仕上がり
曲は誰もが知っているタイロン ディヴィスのノーザン ダンサー
DJ使用Okっす!

しかしミーターズ好きの看護婦に
「シングル盤っていちいち交換しなくちゃいけないから
大変ですね」と言われたときは世代の違いを
感じたものである
来年も フォーティーファイヴをがんがん回します!

2006/12/30

宛先のない手紙を書いた  Rock N Roll

「こんにちわ」と言われて 足を止めた
「さようなら」を言ってから 長い歳月が経っていた
偶然は いつも あまりにも突然にやってくる

僕は友だち言葉で彼女に語りかけた
彼女は僕に敬語を纏っていた
そうでもしなければ 自分が崩れてしまうとでも言いたげに
敬語と友だち言葉との間に
時間という残酷があった

ライヴ演奏が始まろうとしていた
僕たちは違う列でチケットを渡していく
そうでもしなければ
心が波を立ててしまうから

バンドはロックンロールを演奏していた
そのバンドはソニックスの「サイコ」を演奏していた
僕はときどき彼女の横顔を見ていた
その横顔はとても素敵だった

一瞬 彼女が僕のほうを振り向いた気がした
そんな気がした












2006/12/30

いい時も 悪い時も  

むろん歳を重ねていけば 賢くなるというものでもない
どうやら そういうことらしい
何よりも自分のだらしなさとか愚かさに思いを巡らせてみれば
そう痛感させられる

衣ばかり纏っていても しょうがない
厚着ばかりしていても しょうがない

そんな夢でうなされた夜
僕はロック音楽を聴く

いい時もあれば
悪い時もある
いい時に僕はロック音楽を聴く
たとえ悪い時でもジョン・レノンの
ロックンロール・ミュージックを
僕は聴くだろう









2006/12/29

アーチ・ベルに夢中!  

あの子と一緒に公園で聴いた「ヒューストン、テキサス」
ニューヨーク ドールズが演奏した「ショウダウン」
いずれも 僕の記憶の海を辿って

アーチ ベル&ザ ドレルズ !  言葉ではなくって
よこしまな気持ちさえあって
間違いなく僕が憧れたグループ
彼らのシングル盤を 今年は少しだけ集めてみました


Tightn Up (Atlantic 45-2478))
Cant Stop dancing (同2534)
Do The Choo Choo (同2559)
There Gonna Be A Showdown (同2583)
I Love My Baby (同2612)
Giving Up Dancing (同2663)
Houston, Texas(同2721)


全部素晴らしいとしか 言いようがありません
がんがんと歌い込むシンガーよりも
さらっとした着こなしのタイプを好む僕としては
最高です

ギャンブル&ハフが手がけた「いい仕事」でもある
むろん モッズたちの定番でありまするで
ござる

ねえ 山名さん











2006/12/29

ブリンクストンは彼女の町  

(僕は去年の冬 久しぶりにロンドンに行き ジャマイカ移民が
多く住むブリンクストンを訪れました
その時書き上げたのがこのスポークン ワーズ
僕はこのリーディングをキャロン ウィラーに捧げます)


ブリンクストンの町に朝がやってくる
青果市場に男たちが立つ
灰色の空に
彼らの声が飛び交う

彼女はこの町で生まれた
彼女の自慢はドレッドヘアと
綺麗なネイルアート
彼女はこの町から橋を見上げている

ブリンクストンの町に朝がやってくる
七面鳥売りが肉を捌く
灰色の空に
彼らの声が届く


ある日 彼女は泣きながら学校から帰ってきた
あなたの肌の色はどうして茶褐色なの?
あなたはどうしてジャマイカに帰らないの?
彼女はただ黙っていた

お父さんは何も喋らず 天井を見上げていた
お母さんは台所で食器を洗っていた
彼女は黙っていた
彼女は遠い故郷のことを思っていた

ブリンクストンは彼女の町
彼女の両親は海を越えて
ジャマイカから この町にやってきた
この新しい町で 新しい気持ちで


キャロンはある日 歌いはじめた
その歌は「こんにちわ、異邦人さん」
であったり
「UKブラック」であったりした

キャロンは昨日のような気持ちで
歌ったし
明日になっても変わらないような歌を
歌った

ブリンクストンの町に朝が来る
青果市場に男たちが立つ
七面鳥売りが 肉を捌く
いつもの曇り空に彼らの声が届く

キャロンが耳を澄ませていたのは
たぶん そんなこと










2006/12/28

ササキトシヤとの対話〜人生の秘密  Rock N Roll

中目黒の大樽にて 土曜日の午後6時 ビールを飲みながら
テーマは「俺たちは何故生きるか」

ササキ「俺たち別に世の中を救うために生きているんじゃない」
オビ「いきなり来ましたね、先生(笑)」
ササキ「阪神大震災の年に会社で 被害者の心情を考えてヴァレンタインの
チョコが禁止になったんだ おびっち、おかしいと思わない?」
オビ「へえ〜 そういう大義名分的なことって 未だ平然とあるんですね 
なんか女にチョコも貰えない奴が嫌がらせに考えたとしか思えんよ(笑)」
ササキ「一般的な日本のチョコレートは実は殆ど神戸地区で作られているんだ
それも皮肉なこと」
オビ「サルトルの命題に”飢えた子供のまえで文学は有効か、というのが
あったよね あれは文学の無力さを訴えるものだという考えが一方に
あって でも もうひとつの素晴らしい見方は 腹の足しにはならない
けれど心を豊かにしてくれるというメッセージを含んでいる命題なんです」
ササキ「アフガニスタンの子供たちが飢えているからって じゃあ俺たちも
旨いもの食うのをやめようとか プアな生活をしなきゃとか
そういう発想はすごく貧しく危険だよね」
オビ「僕たちの世代はテレビで浅間山荘の事件を見て 全共闘の末路みたいなものを
いやというほど感じたよね 僕らがあの事件から学び取ったものは
イデオロギーにがんじがらめになることは思考停止になるといった
警告だったと理解しています」
ササキ「グラム ロックってそこら辺 夢があって僕大好きだったの
ボウイだってジギーという架空の人物に扮して語らせる、という設定
で そういう見え透いた嘘みたいなものが好きだったの」
オビ「もっともらしくリアルを装うものより ずっといいよね
ミカ バンドだって最初はボロクソに言われていたじゃない? 
四畳半フォークのアホ連中から生活感がない、とか言われて(苦笑) 
  
(ビール2本め也)                     
                         
佐野元春の初期の歌に”本物より綺麗な嘘を探しているあの娘” 
(ダウンタウン ボーイ)というのもありました」

ササキ「ロード サッチなんかもういかがわしさの典型だったよね(笑)」
オビ「うんうん 音楽的にはヴィク メイルの初期の仕事でもあります はい」
ササキ「あと最近考えるのは他者のなかに生きている自分ということ」
オビ「僕も近年それを考えるようになりました 自分が忘れてしまった自分の
ことを他者が覚えていてくれる そのことに気が付いたときは
心に温かいものが起こるからね」
ササキ「たとえば今日はおびっちが勘違いして今日が僕の誕生日だと思って
誘ってくれたわけでしょう  俺はおびっちが俺の名前を
間違えたり 俺の誕生日を間違えたりすることはどうでもいいの
これは違うなんて野暮はいわないの ジギーみたいな架空のもの
に影響を受けた人間としては 自分の誕生日が12月に2回もある
超人間なんだくらいに考えるのね」
オビ「ササキさんとはいつもロック音楽のユーモラスな側面についても
話すことがあるけれど ユーモアというのも賢い知恵ですね
ユーモアで凝り固まった考えとか 主義主張をほぐしていくことも
大事だよね」
ササキ「インクレイディヴル カジュアルズの女装ドラマーとか
ああいうちょっと外したセンスとか 俺好きですね」
オビ 「なるほど あの時は横浜でササキさんと一緒に見ていたんだけど
ソニックスの「サイコ」でササキさん泣いていたじゃない
別にお涙頂戴の曲じゃないし 単なるやかましいロック曲ですよ
でもあの瞬間はまさにロックンロールの歴史を凝縮していた
あれでぐっと来る、というのはとてもよく解ります」


(ビールのおかわりが運ばれてくる)

ササキ「俺たちは別に世の中を救うために生きているわけじゃない」
オビ 「何故生きているのか? というと女にもてたいからとか
その位でちょうどいい 俺なんか未だにかわいいあの子が聞いて
いる音楽だから俺も今度聞いてみようとか そんなのばっか(笑)」
ササキ「今は少し違うかもしれないけれど 俺ら20代の頃女の子の
ことしか考えていなかったもん そういうことを含めて
僕は言ってるわけです 俺たち別に世の中を救うために
生きてるんじゃない、って」
オビ「さあ そろそろDJの時間だね 俺 今 今日のオープニング・ナンバーを
決めた ロード サッチの「ホール ロッタ シェイキン オン」に!」
ササキ「おう! いいね!」



    

 




2006/12/28

リアルなものを探して  

信頼を置く先輩、デニー奥山氏がMixiから全面撤退した模様
アンチmixi派のワタクシとしては 何とも心強い感じです
(別に俺が糸引いたわけじゃないっすよ〜笑)

多くは繰り返すまいが
コミュってうっとしくない?
要はそこら辺の非常にデリケートな肌ざわり
皮膚感覚の問題なんですよ

さあ 町に出ようぜ! Babe!!

2006/12/27

memo from obin  

06年も残りあと僅かですね
一応整理のため 収支報告書?です

買ったシングル盤(EP盤含む) 132枚
買った12インチ シングル   18枚
買ったLP           220枚
買ったCD           124枚
買ったDVD          10本
読んだ本            46冊
見た映画             0本
飲んだビール        約440本
回したDJ            15回
見たライヴ パフォーマンス   14回


いかに「絵」に興味が行かないかを象徴する数字でも
ありますね(笑)
音楽はいわゆるアメリカーナにあまり興味が持てなくなり
黒人音楽を再度掘り下げた年でした
レゲエのヴィンテージものはとくに買い漁ったなあ
ベスト アルバムなどは過去ログ及び明日発売の
The Dig誌を参考にして頂ければと思いますが
新作の3枚としては 以下の通りです

1 ボブ ディラン「モダン タイムズ」
2 ニール ヤング 「リヴィング ウィズ ウォー」
3 サンボマスター「僕ときみのすべてをロックンロールと呼べ」


骨折〜入院に始まり 再度怪我に終わった受難の年でしたが
数え切れないほど嬉しいことも沢山ありました
天辰さんとの対談を含めた
ジェイムズ テイラーの原稿はとくに感慨深かったです
僕はこれからも ロック音楽について書いていきます


                  小尾 隆





2006/12/26

Big News From Small Town  Rock N Roll

夢のような気持ちだった

普段接している編集者を通して伝えられたことは
あるミュージシャンが たまたま僕のブログを見て
僕が彼の音楽について書いた記事を読んだ
彼はその記事にとても勇気付けられたという
ひいてはその文章を彼のホームペイジに転載することは
可能だろうか? という相談だった

スタッフや事務所からの情報としてではなく
彼自らが 僕のブログを探し出し 編集者に連絡を取ってきた
彼らしいな と僕は思った

頭の半分がマグマのように興奮し
もう半分はとても温かく穏やかな気持ちに包まれている
そんな不思議な時間の流れを感じながら
編集部の椅子に座っていた

さて そろそろ”彼”の名前を明かしてもいいだろう
そう 今日も変わることなくロック音楽が描く崇高なヴィジョンに
導かれている永遠の冒険者のことを

佐野元春
彼が僕を探し出し 感謝の言葉を捧げてくれたのだ


                   小尾 隆

2006/12/25

12月とレノン  Rock N Roll

やはり12月になるとジョン レノンのことを
思い出す
12月8日(日本時間では9日だが)になると
毎年のように彼の音楽を聴くので
いつの間にか冬の代名詞がレノンになってしまう、、、
そんな人も少なくないのではないだろうか
いや 世界中にそう思っている人は
星の数ほどいるのである
実際彼のあのヒリヒリとした声は
不思議と冬のイメージを掻き立てたりもするのだ

それにしても さいたま市にあるレノン ミュージアム
に関しては 以前にも書いたけれど
まったく行く気になれない
行こうと思ったことすら まったくない

こういうことを書くとすぐ頑固おやじ呼ばわりする輩が
出てきて僕は困ってしまうのだが
現在40代〜50代のレノン ファンの間では
行かない 死んでも行かないぞ という人は実に多いのである
それに比べて ああいう施設を喜ぶ人は
まあ無邪気というか 屈託がないというか、、、


いささかの偏見もあるだろうが
どこかで本能的に枠に閉じ込められた彼を見たくない
彼の音楽をまるで偉人伝のように「説明」されたくない
そんな気持ちが自然と働くわけだ

レノンのことを知りたかったら
CDやレコードを浴びるほど聴けばいい
馬鹿みたいにデカイ音で聴けばいい
それがすべてであり
僕の基本的な態度もまた然り

閉じ込められた博物館にいや気が差したら
すぐに町に飛び出そう
いみじくもレノンも歌っているじゃないか
Stepin Outと


2006/12/24

聖なる夜に口笛吹いて  

同居人がお世話になっている英語の先生の家で
クリスマス パーティに招かれた
七面鳥から手作りのケーキまで
彼の愛犬”サスケ”がもう可愛くって

ハンガリーからアメリカに入植した彼は
朝鮮戦争の時 日本に兵士としてやってきた
その後 彼は日本語を学び
日本人の奥さんを得て
英語学校で働き始めた

ひとしきりプレゼントの交換が終わると
中目黒のバードソング カフェに移動
今日はフリーDJなので
僕もアーチ ベル&ザ ドレルズのシングル盤を

以下プレイ リストです
1 Tighten Up
2 (YMO)タイトゥン アップ
3 I Cant Stop Dancing
4 Houston Texas
6 (ポール ウエラー)シンキング オブ ユー


聖なる夜に 口笛吹いて











2006/12/24

カーリー サイモンの新作に寄せて  

カーリー サイモンがスタンダード集「イントゥ ホワイト」を
発表する
彼女が他人の楽曲で埋め着くされたアルバムを作ったのは今回が
初めてのことではない
何しろ過去には「トーチ」(81年)というジャズ スタンダードの
名作を残しているし「マイ ロマンス」(90年)もずっと心に糸を
引いていくような素晴らしい作品だった
今回はキャット スティーヴンスのアルバム表題曲
前夫ジェイムズ テイラーの「瞳を閉じてごらん」を取り上げるなど
自分と同世代の音楽家への目配りもされている

ロッド スチュワートのスタンダード アルバムが
売れに売れるなど 昨今ではロック世代による
”昔あったいい曲”への思いを秘めた作品がとみに目立つけれども
カーリーもまた然り

東海岸のリベラルな感性の持ち主も 
今年62歳になった
成熟したとか 分別が付いたとか
そういう結論を僕は急ぎたくない
”結論”
何て虚しい言葉なんだろう

          小尾 隆


2006/12/24

プレイ リスト、プレイ メイツ  Rock N Roll

今年最後のDJ@バードソング カフェ
お陰さまで有終の美を飾る?ことが出来ました
サンクス!
face A 
1 ダニー アドラー「シンシナティ ファットバック」
2 ジェフ ベック グループ「監獄ロック」
3 フェイシズ「玉突きリチャード」
4 エルヴィス プレスリー「ポーク サラダ アニー」
5 同「ハイヒール スニーカーズ」
6 フリー「マイ ブラザー、ジェイク」
7 NRBQ「クリスマス ウィッシュ」
8 クリーデンス「ダウン オン ザ コーナー」
9 ジェイムズ テイラー「きみの笑顔」
10 デイヴ メイソン バンド「フィーリン オールライト」

Face B
1 ロード サッチ「ガッタ キープ ア ロッキン」
2ロイ モンテール「ザット メロウ サキスフォーン」
3ミッチ ライダー&デトロイト ホイールズ「ジニー テイク ア ライド!」
4キース リチャーズ「ザ ハーダー ゼイ カム(ザ ハーダー ゼイ フォール)」
5ピーター ウルフ「カム アズ ユー アー」
6ニック ロウ「恋する二人」
7ローリング ストーンズ「シー セッド イエー」
8ビートルズ「バースデイ」
9同「ディジー ミス リジー」
10デヴィッド ボウイ「夜をぶっとばせ」
11 同「ロザリン」
12 同「ヒア カムズ ア ナイト」
13 ディズ&ザ ドアメン「ブルーコート マン」
14 サディスティック ミカ バンド「塀までひとっとび」
15 ジェット セッツ「もしきみがいなかったら」(NRBQの優れたカヴァー)

なんだか王道ロックの極北のようなセレクションになってしまいました(笑)
たぶん10年後の選曲もそう変わらないと思われます(爆)
手間がかかる料理を作ってくれた りえこ嬢に感謝!
いつも楽しい場を提供してくれるバードの梅澤くんに感謝!
そして最後に そして最後に
ガレージ ロックへの洞察に満ちた守護者、ササキトシヤへ
ハッピー バースディ&キープ ア ロッキン!





2006/12/23

シャドウズ オブ ザ ストリーツ  Rock N Roll

きみを最後に見たのは 街はずれにある小さなダンス クラブ
グラスを高く差し出して いつもの陽気なゼスチャーで「ハロー」

世界じゅうに唾を吐いて
あの汚れた車のなかで いつものように
何かを探しながら 体を震わせていた きみ
この街できみが初めての友だちだった


雨の日曜日 きみのガールフレンドから悲しい知らせが着いた
誰も知らない間に きみは川のほとりで
最後の溜息をついた

世界じゅうに唾を吐いて
あの汚れた車のなかで いつものように
何かを探しながら 体を震わせていた きみ
この街で きみが初めての友だちだった

追いかけていく シャドウズ オブ ザ ストリーツ
くぐり抜けていく シャドウズ オブ ザ ストリーツ

 〜佐野元春「シャドウズ オブ ザ ストリーツ」〜


    *    *    *

この曲は佐野が83年 単身でニューヨークの街に飛び込んだ時
最初に出会った無名のミュージシャンのために書かれたものだと
されています
その彼がドラッグで自殺をしてしまったことは
どんなに少なく見積もっても 佐野に「影」の感情を与えたのだと
僕は思っています
あるいは「光」についての考察を

音楽は聞き手のなかで自由に翼を広げていくものだと
僕は思っていますし そういう感情を何よりも大事にしながら自分の原稿も
僕は書いてきました
だから この「シャドウズ オブ ザ ストリーツ」も
どうか 
それぞれの聞き手のなかで
成長していきますように

            ロッキン オビン





2006/12/22

佐野元春〜ラジカルな知性  Rock N Roll

〜クロニクル本「ロックンロールとセンチメンタリズムの間に」に寄せて〜

ここに究極の”佐野クロニクル”とでも言うべき書籍が登場した
透明のケースに包まれたA4判の全254ページを紐解くと
印刷も鮮明なカラー写真が満載され さらには佐野と
岩本晃市郎による対談を収録したCD、年表、佐野直筆の
歌詞カードのレプリカといったオマケも付くという豪華なメニューに
なっている

本書の核は80年の衝撃的なデビューから現在までの25年に亘る
佐野の軌跡を 毎年行われるツアーの克明な記録と
アルバム シングル そして映像といった作品群の両軸から
追いかけたことにある
時代ごとに設けられた音楽評論家による文章もまた
佐野というアーティストの大きな流れを掴むための
格好のテキストとなった

(以上 抜粋しました 原稿の全文に関して興味をもたれた方は
 ストレンジデイズ誌2月号〜1月20日発売〜をぜひご購入して
頂ければ幸いです)

              小尾 隆






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