東京ローカル・ホンクの木下弦二さんから初めて電話をもらったのは もう二年ほどまえの夏だったろうか その時にどういう会話をしたのかは忘れてしまったが 僕たちのバンドを知って欲しい 聞いてみて欲しいという彼の気持ちだけはまっすぐに伝わってきた これも何かの縁(えにし)かと思いその後の僕は彼らのライヴに幾度となく足を運び またこれからも もっとライヴに行ってみようという思いは募るばかりだ 東京ローカル・ホンクの良さをどう表現すればいいのかはよく解らないのだが 今日もまた僕と同じように東京の空を眺め 同じような街並を歩き 戸惑いながらも呼吸をしていることは間違いなかった そんな風に自分の側にいるという親しみを持てるバンドに出会ったことに奇跡にも近いような感慨を抱いた まるで広告代理店が書いたような気取った歌詞や 見せかけのポーズや虚勢 あるいは英雄的な態度に終始しがちな日本の音楽シーンのなかで 彼らはいつもの商店街を行き交う人々を観察し 各駅停車の窓から流れる雲を追いかけたりしていた 彼らの織りなすサウンドスケープもまた大向こうを張るのではなく 微妙な感情や陰影そして日向の匂いをデリケートに運び込んできた ときには伊豆半島まで遠出したり草の燃える匂いを嗅ぎながら 結論を急がない心のありようみたいなものは形になりにくい でも僕は東京ローカル・ホンクの答えとか結論を求めない音楽のあり方に惹かれ続けている そうまるで池に投げられた小石のように (小尾隆 2009年6月23日:記)

2010/9/14

most likely you go your way,and i'll go mine  Rock N Roll

問答無用のチャック・ベリー

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チャック ベリーが57年に発表したファースト アルバムは
ロックンロールのみならず ブルーズ、ラテン、ラウンジ、
バラードなど 雑種な音楽の交差点といったところ そのぶん
当時の音楽背景が伺えるというものだ
「Brown Eyed Handsome Man」では人種差別への皮肉も込め
られている
たぶん 世界一美しいファースト アルバムがここに


2010/9/14

信念の人、マーシャル・チェス  Rock N Roll

明日15日発売の『レコード・コレクターズ』誌に
私が取材したマーシャル・チェス(註)のインタヴュー記事が
掲載されています

チャック ベリーの小特集に因んで行われたもので
チャックのことは勿論 チェス スタジオのことや
ストーンズのことも印象深く語ってくれました
ちょうど巻頭特集は72年のストーンズなので うまく
話を符合させることも出来ました

単にインディペンド レーベルの社員としての野心が
音楽的成果へと結びついていった”いい時代”の話とい
うだけでなく マーシャルさんの信念が強く感じら
れた取材でした 最後には私に関して(お世辞もあ
ると思うけど)「とてもいい質問をしてくれた!」
と言ってくれました 嬉しいなあ^0^

チャック ベリーからストーンズまでを見渡してきた
いわば歴史の証言者であるマーシャル チェス
もしよろしければ記事を読んでみてください

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(註)マーシャル・チェス

現在チェス レコード アーカイヴスの代表管理人を務める

レナード チェスとフィル チェスの兄弟が1950年に設立
したチェス レコードは言わずと知れた黒人音楽の名レーベ
ルだが レナードの息子であるマーシャルも 早い時期から
チェスの社員としてレコーディング現場と関わっていった

64年にはローリング ストーンズの2枚めのLP『12×5』
のロケーションも担当 その後はカデット レーベルを立ち
上げ マディ ウォーターズ『エレクトリック マッド』
(68年)や『ハウリン ウルフ アルバム』(69年)と
いった意欲作をプロデュースした

70年になるとミック ジャガーと意気投合して ローリン
グ ストーンズ レーベルの初代社長に就任し 来るべき
ストーンズの黄金時代へと舵を取っていく なお今秋初公開
されるストーンズ72年のツアー ドキュメント『レディ−ズ
&ジェントルメン』(当時未公開)の映画では エグゼクテ
ィヴ プロデューサーとしてマーシャルの名が記されている

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「確かにチャック ベリーはとてもユニークでエキセントリッ
クな男だ 自分で決めたルールで物事を進めることにまったく
躊躇しない 自分のやりたいことに関しては絶対に譲らないけ
れども 私は嫌な奴だと思ったことは一度もない 世間一般で
は扱いにくい男だと言われているが 私の(チェス)一族とモ
メたことはまったくないよ 私の父とチャックとはいい友だち
で いい関係だった」(マーシャル・チェス)

2010/9/12

大きな流れを手繰り寄せていく東京ローカル・ホンク  Rock N Roll

11日は東京ローカル ホンクのライヴを高円寺のJIROKICHIで

先週の渋谷BYG以上のしなやかさを見せるバンド サウンドに
酔った 音響も定位を含めてかなりの水準だ

2本のギターが繰り出していく澄んだ音色といい
ミディアムでじわじわとウネっていくリズム セクション
といい 今日はほぼパーフェクトな出来映え
メンバーたちも乗っていてアンコールも4曲という大きな
流れへと辿り着いていった

「目と手」に「はじまりのうた」
この二つの新曲が今後のホンクにとって大きな推進力となっ
ていくのでは、、、そんな華やぐような予感も味わった
とくにメンフィス ソウルとトワング ギターが鮮やかな
合致を見せる「はじまりのうた」の豊潤な味わいといったら!
長いインプロが用意される「カミナリ」の降り注ぐ雨を描き
出していくような展開は 身震えするほど

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井上文貴 指弾きでもスライドでも引き出しの豊かさばかりか
音色への気配りも

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新井健太  歌と伴走していく得難いプレイヤー
この日も裏メロで印象に残るラインを紡ぎ出していった

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田中クニオ まさにハートビート リムショットのさざ波
から奔放なフィル インまでが ”気は心”に支えられている

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木下弦二 井上のギターとの対比も鮮やか
ときどきソリッド ギターも使用しているが 空洞板が付
いたこのギターが 彼のシグネチュアーだ

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何気ない小品「伊豆半島」を アンコールの序盤に
アカペラで
この四人ならではと思わせる瞬間がここにも

MCでは珍しく曲の構造を解説するサービスもあった
(ループのなかの大きな展開とか)
また『”何々系 何々系”と言われた時もあったが
結局(どのブームにも)乗れなかった』といった主旨も
木下は語っていたが そこに聞き取れるニュアンスが
自嘲ではなく逞しい響きであることが 現在のホンクの
圧倒的な強みだと思う
結果 彼らは他の誰でもない世界を築いていったのだから

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「カミナリ」ではこんなインプロ場面も
これはヘンドリクス的な歯弾きではなく 木下が自らの
ヴォイスをギターのマイクを通して響かせるという試みです

当日のプレイリストはこちら

http://d.hatena.ne.jp/QRR/20100911



2010/9/9

9月9日〜This Old House  Rock N Roll

前日にまとまった雨が降ったおかげで 今日は涼しく
ウォーキングも久しぶりに快適だった
こうして少しずつ秋になっていくのかもしれない
私には何の威厳もなければ権威もないが 
こうして季節の変化を
日々受け止められるだけでも幸せなのかもしれない
本日は 13,226歩

ブライアン セッツアーの98年作”The Dirty Boogie"
を久しぶりに聞いている
グレッチのエレキギターの気持ち良さは勿論だが
セッツアーがどうして50年代のスウィング ビートに
惹かれていったかに ずっと興味があった


セッツアーも私も同学年で 8ビートを当然のように
享受してきた世代ではある
途中からは16も出てきた
だが 彼はビートが4でありシャッフルであり さらに
ラテンビートであった時代へと いつしか思いを馳せて
いったのだ
そういえばチャック ベリーにも「havana moon」と
いうラテンの風合いがするナンバーがあったなあ
などと、、、

ビッグ バンド時代への憧憬はコンボ編成がいつの間に
か”標準”になってしまったことへの抗らいだろうか?
そういえばジョー ジャクソンにも”Jumpin &Jive "
(81年)という野心作(全編ジャンプ サウンド!)が
あったなあ

それはともかく 
ビートの”間”や”空間”を大事にする方にとって
セッツアーのこの盤はきっと佳き伴侶となるだろう







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2010/9/8

9月8日〜虹のような音楽  Rock N Roll

グレイトフル デッドの音楽のように悠然と生きてみたい
そんな風に思ったのは いつ頃からだっただろうか
まるで雄大な河をゆっくりと漕ぎ出していくようなデッド
いいなあ 夏の夕暮れどきでも 澄み渡った冬の朝でも

デッドのなかにアメリカ音楽のほとんどすべてがあるーー
そんなアプローチで聞いていくのも楽しいけれど
まずは目のまえにある彼らの音にすべてを委ねながら
一緒に旅をしていきたいと思う

光の粒子が降り注いでくるようなガルシアのギター
ルート音から逸脱していくフィル レッシュのベース
ボブ ウェアの若々しいリズム ギターも ガルシアの成熟
とコントラストを描き出していくよう
そして何より 彼らは音の輪郭が果てしなく優しく柔らかだ

世間の動向に自分を見失わないこと
流行の音楽に左右されないこと
テレビを見ることよりも 
本を読むこと
あるいは静寂に耳を傾けること

そんなこともまたデッドは教えてくれた
何せ彼らは自ら”ウサギと亀”の寓話に着目して 自分たちを
亀になぞらえていったのだから

今日は東京にまとまった雨が久しぶりに降った
ぼくの今日の歩きは 13,644歩だった

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2010/9/7

お知らせ〜again  Rock N Roll

9/20日のぼくのイベントですが
グルパラの松尾さんが こんな素敵なフライヤーを作って
くださいました
ありがとうございます^0^

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種明かしは当日に(笑)
いやあ、パブ ロック好きなら感動必至の構図であります

果たしてオビンは約4時間通しでDJ出来るのか? 
私も普通に客席で飲む時間が欲しいんで(笑)
DJの助っ人を募集しています

条件:”気は心”な方 それだけっす^0^

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2010/9/5

オビンの”B級”街道その9〜ポール・バーリソン  Rock N Roll

自分はお金の匂いがする音楽を好きになれません
マーケットリサーチをして 旬のプロデューサーやスタジオ
メンを起用して、、、といったような

口の悪い友人たちは冗談半分に「オビが推薦する音楽はこと
ごとく売れないねえ」などと言ってくれますが(笑)
今更 世間の流行に合わせて生きていくのも 私に言わせれ
ば逆に「いい大人が、野暮だよなあ〜」なのです

というわけで今日も行きます ”B級”街道(笑)

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みなさんは「Train Kept a Rollin」というロックの古典曲を
きっとご存知のことと思います 古くはヤードバーズが取り上
げ 私の世代だと何といってもエアロスミスのカバーで有名に
なったナンバーですが そのオリジネイターは黒人ジャンプ
サウンドのタイニー ブラッドショウです サンハウスが改竄
した「レモンティ」でおなじみの方も少なくないでしょう

しかしです ヤードバーズやエアロがお手本としたのは明らか
に50年代のロカビリアン、ジョニー バーネット トリオに
よるヴァージョンではないかと思うのです
いやエアロはやはりヤードバーズ経由かな

そのジョニー バーネット トリオでアグレッシヴなギターを
弾いていたのが 今回の主人公であるポール バーリソンです
そんな彼が97年にリリースしたCD(写真)が すごぶる良い
出来なのです 再編ザ バンドの要だったジム ウェイダーを
プロデュースに迎え レヴォン ヘルムやキム ウィルソン
(ファビュラス サンダーバーズ)そしてロス ロボスの面々
を局面局面に配しながら50年代よりも緩やかなアプローチで
ロックンロール〜ルーツロックしている樣が
伝わってきて嬉しくなってしまいます

今年始めに惜しくも亡くなったパイレーツのミック グリーン
が敬愛していたギタリストがバーリソンだった、、、と書けば
一気に視界は50年代のロックから英国のパブ ロック
へと広がっていきます それだけパブ ロックがオリジナル
ロックンロールに愛情を注いできたことの所作でもありましょ
う 原稿でも書いてきたのですが ウィルコ ジョンソン→
ミック グリーン→ポール バーリソンと溯っていくルーツを
すくっと見渡していくことが出来るのです

そんな水脈を受け止めていくようなこの97年作には 叡智が
溢れ出ています むろんかつてのシャープさは望むべくもな
いのですが 1997年にバーリソンが伝説から抜け出してきて
ザ バンド、ファビュラス サンダーバーズ、ロス ロボスと
いった”解っている連中たち”と邂逅したことのほうに 私は
大いなる意味を感じるのです

バーリソン:「俺、しばらくスタジオなんか入ってないよ」
デヴィッド ヒダルゴ&セサス ロサス:「いいんです 僕ら
はあなたの音楽で育ってきたのです 自信を持ってください」
といった会話が聞こえてくるような

もちろんこのCDはまったく売れませんでしたが
今もこうして聞いている私のような聞き手もいるのだから
人生悪くないかも、、、

う〜ん、男は黙ってサッポロビール!(笑)

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オリジナルの10インチ盤(57年)は立派なレア アイテム
となっているジョニー バーネット トリオ”一家に一枚”
の伝説的な名盤 (筆者が所有しているのは70年代に英MCA
が発売したリイシューLP)
「Train Kept a Rollin」「All By Myself」「Drinkin Wine,
Spo Dee O Dee, Drinkin Wine」などロック古典を収録す
るが バーリソンの雷のようなギターは時代を超えている

2010/9/4

9月3日〜着実に駒を進める東京ローカル・ホンク  Rock N Roll

渋谷のB.Y.Gにて 東京ローカル ホンクのライヴを見た
ぼくにとっては6月18日の横浜サムズアップ以来 少しだけ
久しぶりという感じだが この日もまたバンド アンサンブル
の妙味 オーガニックなグルーヴをたっぷりと堪能した

四人が鳴らしていく音は 緊密に結びつき 補完し合いながら
音色にまで常に配慮しながら 鮮やかな風景を描き出していく
リズムは「引っ越し娘」のハバネーラから新曲「はじまりの
歌」のメンフィス(ハイ)サウンドまでの音楽幅を伝えるが 
こうしたボトムに日本語の綺麗な響きを溶け合わせていくこ
とに関して もはやホンクは独自の領域に達しているようだ

BYGならではの音響/ミックス技も「昼休み」でのワン ド
ロップのダブ処理に象徴されるように冴えまくる それは
トップシンバルの残響までに神経が行き届いたサウンドスケ
−プだ そこに説明的ではない歌詞が見事に合致しながら
すくっと全部を見渡してゆく


第二部では ホンクのメンバーたちが二階の客席から登場し
アカペラで「伊豆半島」と「生きものについて」を歌う
という特別な場面もあった マイクなしで地鳴りのように
展開するコーラスワークにも このバンドの音楽的素養の
片鱗が

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後半の「ハイウェイソング」や「車のうた」などでは
ややリズムがアッパーに走る展開もあったが
そんな部分さえこのバンドが生きている証拠(スタジオマンに
は出せない奔放なノリ)なのだと信じさせる そう、音楽は
生きものであるという確信をかえって運び込んでいくのだ
一見何の屈託もない歌詞が音楽によって膨らみを増すといっ
た構造も まさにホンクならでは

音楽が終わってから音楽が再び鳴り出す
そう感じさせるライヴアクトはそれほど多く体験出来るもので
はないが 現在のホンクはどうやらそんなミラクルな領域にま
で 確実に駒を進めているようだ

本日のアンコールに選ばれたラストは「おいのりのうた」
木下弦二のなかにあるもっとも素直な部分が溢れ出していった

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田中クニオが使うスティック、ブラシ、そしてマレット
彼が叩き出すドラムスは木下の歌にとって生命線だ
10代の頃に知り合ったというが
かつては箸の置き方ひとつ取っても喧嘩になったとか


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10月からは友部正人との全国ツアーも始まるホンク
友部がホンクの音を欲しがったという気持ちは
花にとっての雨であり
ディランにとってのザ バンドなのかもしれない

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ライヴ終了後の打ち上げにて
西早稲田にあったロック喫茶Jerry Jeffのママと語り合う筆者
初めて店を訪ねてから いつの間にか長い歳月が過ぎていった
(撮影協力:uta氏)

当日のセットリストです

http://d.hatena.ne.jp/QRR/20100903




2010/9/2

オビンの”B級”街道その8〜クリス・スペディング  Rock N Roll

前回はロックンロールの復興主義者ロバート ゴードンに
ついてメモしました そのときゴードンのギタリストが
リンク レイからクリス スペディングに途中から入れ替わ
った旨を述べたことを機に 久しぶりにクリスのLPを引っぱり
出してきました(LPはそれなりに整理出来るのにCDは小さ過
ぎて探す気になれないのは困ったものです)

私がクリス スペディングと出会ったのは ブライアン フェ
リーのバンドでフライングVを皮ジャン姿で弾くその姿を『
ヤング ミュージック ショウ』(NHK) で観てかなりのイ
ンパクトを受けたからです また高校時代は彼の代表曲である
「ギター ジャンボリー」がラジオでがんがん流れていたので
した

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チャック ベリーからジミ ヘンドリクスまで歴代の名ギタリ
ストの特性を見事なまでに写し取った(要はコピーした)「
ギター ジャンボリー」を含む76年作
以前はジャズへアプローチするなど結構幅があるプレイヤー
だったのですが ここから一気にロックンロールへと弾けて
いったのです 件の曲は物まねばかりが語られがちですが
リフでデュアン エディばりのトワング ギターをさらりと
決めるあたり 小技も効きまくっています

ね、ジャケットの安っぽい感じもサイコー!でしょ?
制作はドノヴァンで名を上げたミッキー モスト

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翌77年には こんなアルバムも このジャケで
クリス=フライングVのイメージはますます補強されていっ
たかも 制作はミカ バンドとの仕事を既に終えていた
クリス トーマス先生です
ロンドンはエア スタジオでのレコーディング
曲ではこの時点でガーランド ジェフリーズ「wild in
the street」を取り上げるという審美眼を見せています
トータルな質感は前作以上!
ザディコ仕立ての「Woman Trouble」は 早過ぎた
ロス ロボスという感じかなあ

そして恐らくこの時期以降にロバート ゴードンに接触した
のでしょう
愛すべき”ロックンロール渡り鳥”はロンドンからNYシティ
へと向かったのです

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ゴードンの79年作 伝説的なリンク レイの後任になるこ
とに関しては クリス自身相当なプレッシャーもあったと私
は想像しますが 彼のシャープというか鋭角的なギターは
レイと同じくらい素晴らしいものでした そしてバラードでの
甘いトーンも ギターの妙味を知っている人ならではの冴えを
見せていきます 美しいです

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その後 クリスは自身のトリオでも大活躍していくのです
写真は81年3月13日の金曜日にNYのトラックス クラブでの
ライヴ演奏を収録したLPであり
私はクリスの真価はこの盤にあると思っています

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SGなんか弾いちゃったり(笑)
一番ストラトやテレキャスが似合わない人なのかなあ?
だからこそ愛おしいのですが、、、
こんな名作がリマスターCDになっていないとは(涙)

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そしてゴードンとクリスとの結晶といえばこれ!
89年 NYのローン スター クラブでのライヴを収録
したこの盤は 素晴らしい!
バディ ホリーの跡地を彷徨うようなマーシャル クレイ
インショウの
「someday , someday」を取り上げていることにも
ゴードンやクリスたちの気概が込められているのでは?

今晩もきっとクリス スペディングは場末のクラブで
演奏しているのでしょう
「明日からは俺の時代が来るぜ!」なんて嘘吹きながら

ああ、男は黙ってサッポロビール!

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83年にPヴァインから発売されたチャック ベリーのアン
ソロジーは時代順に50曲を配していった優れたLP3枚組
だった 監修は我が恩師、山名昇さん
(ぼくがアマチュアの頃から可愛がってくれた)
このアルバムを飾ってあるロック バーを見つけたとき
私は涙が出そうになった

アルバムをひっくり返すと
そこにはデイヴ エドモンズとキース リチャーズへの賛辞
が記されている




2010/9/2

9月2日〜霧の8マイル  Rock N Roll

昨日は江古田の贔屓の床屋に行きました
「月初めだからかしら? 今日は朝からお客さんの切れ目
がなくって」
いつものお姉ちゃん(実は子持ち)と少し雑談しながら

昨日の歩きは 13、637
今日は11、828
でした

さて 8キロ痩せたことを私はこのlogで報告しましたが
言葉だけでは説得力がないと思いますので 写真でお見せ
致しましょう(笑)

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07年の冬 江古田「鳥忠」にて
編集者、デザイナー、写真家との打ち上げの席でしたが
オビン太り過ぎ(笑) たぶんこの頃がマックスの体重
だったと思います
その後も だらしない日々は続いたのですが
2010年の春のある日 ついに私は決心したのです
「このままでは駄目だ!」

私が心掛けたのは たった二つのことだけです

1 和食/低カロリー中心の食生活の慣行

2 毎日10,000歩のウォーキングの実行

これだけです
ビリーズキャンプもスタイリースタイリー(古っ〜笑)も
要りません

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2010年夏 中目黒バードソング カフェにて
これがひとつの結果です
う〜ん、体が軽いんですよ^0^





2010/9/1

卑怯者たちは去り、音楽が始まっていく  Rock N Roll

最近このblogをご覧になった方はわからないかもしれませんが
数年前に さる音楽評論家がここに(変名や他のハンドルネイ
ムで)書き続けた私に対する中傷は実に醜いものでした その
尻馬に乗って書き殴った連中も何だかねえ
(IQとレベルの低さだけには感心させられました〜苦笑)
言いたいことがあれば 本名を名乗れよ!

私が雑駁に受けた感想は
”自分は間違ったことをしていないのに どうして人々
は他人の人生をとやかく言うのだろう”というものでした

もうこんな徒労や誤解は沢山だ 止めようと思ったことも
一度や二度ではありませんでした

しかし素晴らしい音楽が 私に微笑んでくれました
それは自分らしくBlogを続けていけばいいじゃん! という
肯定的な態度のことでした
友人たちも励ましてくれました 直接電話をかけて激励して
くれた方もいました

数多くのブロガーが躓き 結果自ら閉鎖していくような状況も
つぶさに見てきましたが 私の結論はこうです

”Be Real !! , Be True !! "

こんなただの中年男の独白のようなログでも 見てくれる人
評価してくれる人はどこかにいるんだ! 

そう、そんな思いの集積が 私の背中を押してくれたのです

私は徹底的にblogの方法論を追求していきました
そのための画像のテクニックも謙虚な気持ちで友人に学び
また 自分が何を発信したいのか? 問い直しもしました
その結果が 現在の好況です
ことさら流行のtwitterに移行しなくても 本当に自分の
言いたいこと 伝えたい思いがあれば 見てくれる人たち
は確実にいるのです
一週間も空けると心配してくれて電話してくる人がいるく
らいに(笑)

ロック音楽から受けた感動
ロック音楽から学んだこと
それをまだまだ書いていきたいのです

そして繰り返しになりますが
私にとって音楽を聞くことも本を読むことも歩くことも
友との語らいも 同じくらいの意味と価値があります

無責任な連中は去り
音楽が再び始まっていきます

小尾 隆
2010年9月

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2010/9/1

オビンの”B級”街道その7〜リンク・レイのいい仕事  Rock N Roll

50年代のギターインストを牽引したリンク レイはむろん
今なおガレージ ファンにとって神話であり英雄です
あの「Ramble」を聞いたことがないロック ファンは
まずいないでしょう

そんな彼も70年代になると自身のアルバムでスワンプロック
にシフトしたり かのエッグズ オーバー イージーをプロ
デュースするなど アーシーな南部路線を打ち出します
この時期もかなりいいのですが 本来の”無頼ギター”が懐か
しいと思うファンも少なくありませんでした
「おうおうレイ、あのゴリゴリ ギターを弾いておくれ!」

そんなリンク レイが突然復活したのは 77年のことでした
ワシントンDC出身のロバート ゴードンという青年がプライ
ヴェイト ストック レーベルからデビューした際 その片
腕的存在として再び脚光を浴びたのがレイ先生だったのです

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ゴードン77年のデビューLP ビリーリーライリー「レッド
ホット」やカール パーキンス「ボッピン ザ ブルーズ」
などロカビリー古典を惜しげもなくカヴァー
デイヴ エドモンズ先生に「彼はリヴァイヴァリストだ」なん
て言われてしまいましたが それはそれでいいというか先生も
人のことは言えないと思うのですが(笑)

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裏ジャケでゴードンと肩を並べるレイ先生
「ふふふ、再び ワシの時代が来たぜよ 明智くん」と思った
かどうか解りませんが日本ではあまり話題になりませんでした
しかし レイのギンギン エレキの復活は嬉しいものでした
う〜ん、B級だあ

調子に乗ってかこのコンビ 翌78年には早くもセカンドLPを
リリースします

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w/ Link Wray というタイトル ロゴに痺れまっせ!
確かにゴードンの音楽は デイヴ マーシュ言うところの
「古いロックンロールの新しい守護者たち」の一群であり
時代を変革するような種類のものではありませんが
サウスサイド ジョニーの音楽に理屈が要らないのと同じ意味
で素晴らしいです

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裏ジャケでは 今回もまたツーショットのゴードン&レイ
ジョニー バーネット トリオ「ロンサム トレイン」や
エディ コクラン「20 フライト ロック」などを今回は
カヴァーしています

のちにレイの代わりにクリス スペディング(この人も永遠の
ギター渡り鳥ですね)をバンドに迎えるゴードンですが
その話しはまた別の機会に

既にレイは彼岸に ゴードンの最近の消息も私は知りませんが
きっとどこか場末のクラブで今夜も歌っているのでしょう
「へいへい、明日からはまた俺の時代だぜい〜」なんて嘘吹き
ながら

う〜ん、男は黙ってサッポロビール

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2010/8/29

Golden Soulを求めて  Rock N Roll

福岡を拠点に活動するコーガンズのサード アルバムが
発売された
ぼくにとっては咋秋、新宿のclub doctor以来の再会だ

どちらかというとビート バンドの祭典という趣きがあ
ったそのイヴェントでは
彼らは開演まえに「俺ら、ちょっと浮くかも」といった
ようなことを言っていたけれど そんな雑駁な感想は
ファストよりもミディアムでバウンスしていくような
その日の演奏が何よりも雄弁に補完していった
ビートのしなり具合は むしろブラックミュージックか
ら学び取ったものが多いように ぼくは思った

最新作『Golden Soul』でも その印象は変わらない
ジンロウのまっすぐなヴォーカルを存分に活かした音の
像と言ってもいい
言葉が溢れ出し ビートがしなやかに輝き出す
山田のギターと ジュンとキンのリズム隊はどうやら
押しも引きも体で覚えていったようだ

そう イアン デューリーと闇市で鍋を囲んでいるうちに
ファンカデリックと遭遇してしまったような
そう あのクラッシュがパンクの形態に溺れることなく
壮大な『ロンドン コーリング』を紡ぎ出していったように

「もう決して若くはない」そんな覚悟も歌詞に滲み渡って
いる ジンロウが作る歌詞にはむろん暗喩もあるけれども
それを上回るのは”まともな人ほどおかしくなるんだよ”
(『冒険』)といった直裁と優しさだろう

そこには遙かな死体の群れがある
そこには物言わぬ愛想笑いや どうでもいい薄笑いがある
ぼくも「ライオンの船」に乗って
この夜から漕ぎ出していきたい

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http://cogans.web.fc2.com/

2010/8/28

祝!Saddles 〜TOKYO BOOT UP最終審査通過!  Rock N Roll

弊logのリンクにも張っているSaddlesが
日本のSXSWともいうべきTOKYO BOOT UPの最終審査を通過
しました! つまり出演決定です

ぼくが彼らのことを知ったのは 武蔵小山アゲインの石川さん
から「オビさん、すごいバンドがいるからぜひ!」と薦められ
たことと たまたまリーダーの山本塁さんとぼくが仕事で一緒
だったことが重なっての結果なのですが いやあ素晴らしい!

通常のフォー ピースのロック バンドが今という時代にその
価値を訴えることは本当に難しくなっていますが 彼らのケレ
ン味のない演奏(さしずめオルタナ世代のルーツロック再発見
)は きっと何らかの楔を打ち込むことになるでしょう

TOKYO BOOT UPに関しては
http://tokyobootup.jp/ 

SADDLESに関しては
http://saddlestheband.net/

をご参考に

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2010/8/25

ディレイニー&ボニー&フレンズ『オン・ツアー』  Rock N Roll

念願だったディレイニー&ボニー&フレンズの4枚組ボックス
を ようやく入手することが出来た
音だけは編集部からお借りしてすでに親しんでいたが
やはりこうして自分で購入してみると思いは格別だ
むろん音源公開時のCD−Rよりも遥かに音がいい!

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本ボックスの詳細に関しては『レコードコレクターズ』8月号
に青山陽一さんが ばっちり書かれているのでそちらをぜひ
読んでいただきたいのだが 69年12月に行われた彼ら初とな
る英国ツアーの模様を 日にち(もしくは1stと2ndショウ)
ごとにフル収録したというこの作品は ひとつのライヴ ドキ
ュメントとしても 大変価値があるものだろう とくに12月
7日のセカンド ショウを収録したディスク4は ジョージ
ハリソンも合流して圧倒的なウネリを見せていく
前のめりに押しまくっていくタイプのジム ゴードンのドラ
ムズも 多くの方が指摘するようにパワフルで凄い!

このツアーにフレンズの一員として参加したのは むろん
エリック クラプトン 彼のキャリアにとっても間違いなく
分岐点となった時期の演奏だけに 当時のエリックがどんな
音楽を求めていたのかを考えてみてもいいだろう
ここでも彼が自らリード ヴォーカルを取る「I Don't Know
Why」は 後年のエリックへときちんと連なっていくものだ

ちなみに彼はこんな発言をしている

「ぼくが今までいたグループでは ぼくよりずっと歌が上手
いシンガー、完成されたシンガーがいたんだ だからぼくは
奥に引っ込んでいた でもディレイニー ブラムレットは
ぼくの歌を初めて褒めてくれた そう 彼はぼくに自分で歌
う自信を与えてくれたんだよ」

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中央のステージ写真に映る二人が ディレイニーとエリック
この出会いは やがてスワンプ ロックの潮流を生み出して
いく原動力となった

そういえば ぼく自身が英国や米国といったことをことさら
意識せずに(分け隔てなく)ロック音楽を聞いてこれたのも
ディレイニー&ボニーたちが デイヴ メイソンやジョージ
ハリソンと接近していったことに もともとの背景があるの
かもしれないなあ





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