いつものチャリコース、いつもの景色…いつもとおんなじで今日は終わるはずだったのに…。いつもとおんなじじゃなくなった。一瞬で…
チャリからの帰り、川沿いを走っているといつもの場所の白鳥達が鳴き声をあげ羽ばたきはじめたので飛ぶんだ!と飛び立つ瞬間を写したくて慌ててカメラを取り出したが間に合わず白鳥は空に舞い上がっていった。
風に向かって飛び立った白鳥達、風が強すぎてうまく態勢をとれないようだった。くるりと一周してまた戻ってくるだろうとその場で白鳥の飛ぶ姿を追っていた。
風が強すぎるんだよな…大丈夫かな?と思った次の瞬間5羽の白鳥の体勢が大きく崩れ、そのなかの2羽が一気に落ちていった…え"っ…((+_+))うそ…とガクガクしたがチャリで白鳥が落ちた場所へと駆けつけた。その瞬間を目撃した10人ぐらいの人達が川の葦の繁みを覗きこみ捜している、もちろん私も…どうやら風にあおられて電線に触れたらしい…
白鳥は葦の繁みにお腹を上に倒れていました…(肉眼では白くしかみえなかったが望遠撮影にて確認…)ピクリ…とも動く気配はない…
その場に居合わせた赤ちゃんを抱いたお母さんに、しかるべき所に連絡してみますと言い、慌てて家へ帰り、まずは東北電力へ電話した。が今はコールセンターが電話を一括して受けているとかで…私はただあの電線が触るとすぐ感電するものかどうかが知りたかっただけなのに、K市の人が電話を受けているわけではないので説明に時間がかかった。折り返しという事になった。新聞社に電話してどこで白鳥の保護をしてくれるのか問い合わせてみたら(新聞に白鳥の記事が載る事があるので)市役所か県に連絡してみては?と言われたので市役所へ連絡、電話を受けてくれた人の対応の早さが嬉しかった。「O川白鳥を愛する会」という団体への連絡先を教えて貰いすぐに電話をした、会長さんが県で扱っているので電話してくださるという事になった。その後、県職員の方から電話がありくわしい場所の説明その時の様子、倒れている白鳥の事などを伝えた。葦の繁みで発見しにくいので何かあったらすぐに行くので連絡を下さいと言い電話を切った。その後30分ぐらいしてから車で様子を見に行ったが白鳥はやはりそのままの状態。3時過ぎに県職員の方から連絡があった。2羽の白鳥はもうすでに亡くなっていたのであとは荼毘に付しますとの事。お世話様でしたとお礼を言って電話を切った。
やはりあの電線は高圧電線だったようです。1本だけに触ったなら命は助かっていたでしょう。大きな白鳥だから同時に2本に触ってしまったんだね…不運な2羽の白鳥。あの落ちていく瞬間の衝撃は忘れられません、ずっと気持ちがトカトカして落ち着きません。お昼頃はいつも風が強くなるのに…何故向い風に向かって飛んだのか…先日の暴風から数日経ち、白鳥も少し油断をしたのだろうか?
電線が悪いわけでもない、白鳥が悪いわけでもない、自然は怖いという事です。
仲間2羽を失った3羽の白鳥はそのまま飛び去ってしまったが、彼らはどう感じているんだろう…悲しい、淋しいとか何か感じているのだろうか?そういう人間的な感情は過酷な自然の中で暮らす者達には備わっていないのかも…備わっていたら生きていけない?…でも白鳥が感じなくても私は無念です。何千キロも旅をしてわざわざ来てくれたのに、その長く危険な旅の最中ではなくこんな所で命を落としてしまうなんて…無念です、悲しいです…白鳥がこのS川に来てくれるようになり冬に彼らの姿に癒されていました。昨年灰色だった子が白く立派になって帰って来てくれたのがとても嬉しかったのに…ほんの数秒前まであった命、あっという間に無くなる…儚いです…
2羽の白鳥さん、たくさんの癒しをありがとう
彼らが虹の橋にちゃんと辿りつけますように…
…合掌…
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