2008/11/16

トレイン・トレインはVRM ONLINEユーザーにページビューを提供できるだろうか?  電波ゆんゆん
ここしばらくモヤッと考え続けていることのメモ。やや粗いが、そこは思索中のメモ、ということでご寛恕賜りたく。

*     *     *

VRM ONLINEとそれ以前のバージョンのVRMの最大の相違点は、陰影表現でもブルーム効果でもなく、開発運営元とユーザーコミュニティが一蓮托生になってしまうことに尽きる。

VRM4以前は、万が一開発運営が倒れてもユーザーコミュニティの即死にはならなかったが、VRM ONLINEではそれが成立しない。サーバーが停止すればVRM ONLINEは起動すら出来なくなるからである。逆に、VRM ONLINEでは90日以上利用を止めると事実上のゼロリセットが発生するため、一旦コミュニティを離脱したユーザーが復帰するのが難しい。従って、ユーザーコミュニティが枯れることも、これまた開発運営の息の根を止める可能性が高い。

個人的には、この構造自体をとやかく言うつもりはない。開発運営ともに、そんなことは百も承知の上でこの構造を採用したのであろうから、それなりの策はお持ちなのであろう。だがしかし、その策がなかなか目に見えて来ないのが不安である。

まさか、とは思うが。


開発運営は「新しい車両や部品をリリースし続ければ、ユーザーはついてくる」と楽観しているのではあるまいか。一部のVRM4以来の熱心なファンについて言えば、それは短期的には真であるかも知れない。しかし、VRM ONLINEユーザー全体を考えた場合、おそらくそれだけでは継続的なユーザーを維持し続けるのは難しいのではないか、とボクは考えている。

長年、ネットVRMユーザーの動向を眺めて来て痛感しているのは、自覚されているにせよ無自覚であるにせよ、一部の奇特な人を除き、多くのユーザーにとって他のVRMユーザー(またはその候補)からの視線が感じられるということが、銘々の活動の継続の原動力になっている、という点である。ボクが誉め殺しだのとれたてVRMという奇異な試み(やってる本人は当たり前のことだと思っているのだが)を開始し、ここまで継続してきた理由も、まさにここにある。

つまるところ、ネットVRMユーザーとして自身に対する視線を確保し続けるには、同時に、自分以外のネットVRMユーザーに対しても視線が送られるような何かを、全員ではなくとも、それに気付いた有志がやり続けないと、それは達成されない。具体的には、たとえば、はてなブックマークを通じてとれたてVRMの継続に明に暗に協力いただいている諸兄の活動がそれに当たる。この点については、酔狂にお付き合いいただいている皆様には本当に感謝している。

一方で、VRM ONLINEとの兼ね合いで考えた場合、このムーブメントには2つの問題点がある。

第一に、ほとんどのネットVRMユーザー諸兄には、とれたてVRMが存在しページビューを集約することを自明のこととお考えのようであり、新たなページビューをそこへ招くという攻性の発想が見られないか、見られても継続性がないこと…たとえば、ゴジラ祭への呼応者は、ほとんどゴジラ祭を自明のものとしていて、自身の読者にそれが何であるかを説明しようとしていない。第二に、VRM4以来のVRMユーザーにとって、VRM ONLINEからVRMを始めたユーザーのVRM環境(車両や部品の充実度)はあまりにプアであり、当面は注目の対象にならないこと…である。特に後者に問題を感じている。

事実、トレイン・トレインのトップページに掲載されている“アクセストップ10”に登場するVRM関連の記事は、ほぼすべてがとれたてVRMでピックアップされたものであり、かつ、その筆者の多くはVRM4以来のユーザーである。この状況下で、VRM ONLINEからVRMに入門し、ブログ等で自作を公開するようになった人が、自分に対する視線を実感できるか?と問えば、おそらくそれは難しい。これはとりもなおさず、そのユーザーが(他人の視線を渇望しない奇特な人でなければ)VRM ONLINEを継続していくことが難しいことを意味している。

アシアルの取り分が如何ほどのものかは知る由もないが、まさかボランティアでやってはいないだろうから、運営からすればVRM ONLINEユーザーは、継続的に現金収入をもたらしてくれる優良ユーザーであるはずだ、他のトレイン・トレインユーザーとは違って。なので、運営には、VRM ONLINEユーザーにページビューを誘導する合理性があると思うのだが、本稿執筆時点においてはそのような動向がまったく見られない。

無論、本質的に鉄道模型趣味は個人的なものであるから、コミュニティなどなくても良いのだ、という極論もあり得よう。しかし、だったらVRM ONLINEサーバーが止まったら個人的な趣味すら続けられない仕様は勘弁願いたいところである。また“世界初のネットワーク対応鉄道模型シミュレーター”という(いささか怪しげな)看板を掲げている以上、ネット上におけるユーザーの活動が伴わなければ、どれだけハイクオリティなシステムを提供しても、ユーザーがついてこないシステムを新規ユーザーが信用するとは思えない。

IMAGIC Blogによれば、そろそろVRMレイアウトファイルのトレイン・トレインへのアップロード機能等、Webとの結合部分の機能が登場するはずである。これの出来栄えがVRM ONLINEの今後を大きく左右するものになるだろう、とボクは踏んでいる。願わくは、旧来からのVRM4ユーザーでなければ使えないようなものにならないことを。ビギナーをして、他者からの視線を自然と集約せしめるコンテンツ生成の一助となるもの(出て来ないようなら後日例示してみよう)が実装されなければ“世界初のネットワーク対応鉄道模型シミュレーター”と名乗るのはいささかおこがましかろう。
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2008/11/18  4:54

 
[画像]
<レマン湖畔にゴジラ出現>
世界征服座標情報:http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&ie=UTF8&ll=46.41292,6.92585&spn=0.012042,0.023346&t=h&z=15

いや、ゴジラが欲しいワケではありません。

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