昨今の物価高騰だなんだで
「これが市場原理主義の弊害だ!」
とでも叫ぶ連中がおる。
一見もっともらしく聞こえるが、俺は即座に言い返したい。
「あほ」
価格の上下などいつの時代どんな国でも起こること。
それについてどうこう言うのはどういう事だ?
ささやかな知識として、スイスという国をあげよう。
この国は、その年に収穫された小麦を一年間備蓄しているという。
つまり、この小麦がその年のうちに市場に流れる事はなく、放出されるのは次の年となる。
なぜこんな事をしてるのか?
理由は簡単で、
「万が一侵略された時に、自分の食べる分くらいは自国でなんとかまかなう」
という事だからだ。
その為にスイスの国産小麦はまずいという。一年間保存されてたのだからしょうがない。
そのためにスイス人は隣国(ドイツとか)の小麦を買ってしまうのだとか。
ま、最後の部分はどうしても発生する弊害という事だが。
ともあれ、普段からこういう準備をしておけば良いということではなかろうか。
さて問題。
市場原理に任せない、ということは、資源を国家が管理するしかない。
国家が管理すれば、なるほど多少は値段を一定にする事も出来るかも知れない。
で、それを実行した国は倒産・破産・崩壊・消滅してるんだが。
そういう事実は無視ですか?
これがどんな国なのか。
おわかりですね。
そう、ソ連です。
他にも、旧共産圏国家は路線変更を余儀なくされています。
結局商品の値段なんてのは、一定にはなりませんよ。
誰もが欲しがればどんどん上がるし、見向きもしなければ下がる。
現在、先物市場で様々な物資の値段がべらぼうに上がってるようだが、これはそのうち落ち着く。
相場の格言らしいのだが、
「あらゆるバブルの最後は、小麦である」
とのこと。
株なり石油なりと様々な金融商品があるが、最後にバブルを迎えるのは小麦だそうな。
うろ覚えだから間違ってるかも知れないが、まあこういった
物資の取引が一番最後に暴騰・暴落するもんらしい。
似たような言葉に次のようなものも。
「相場は銅の天井をもって終息を迎える」
全ての金融市場(株、債権、先物等々)の中で、特に銅が天井(一番高い値段)をつけることで終わる、ということだとか。
本当かどうかは知らないが、過去の実例からそういう事が言われてるらしい。
何が言いたいか?
バブルなんてそのうち終わるんだからガタガタ騒ぐな
というまっこと単純なことを言いたかっただけである。
80年代のバブルを思い出せ。
あれも実質的に数年で終わっただろうが。
そしてその後に何が起こったのか?
大暴落である。
要はそれまでの間糊口をしのぐ程度に備蓄があればいいだけだ。
政府がある程度の備蓄を備えておけばいい。
その為に税金がある。
物価高騰と言っても永遠に続くわけではないのだから、半年〜一年くらいはなんとかなるような食料・物資を備えておけばよろしい。
特に消耗品は。
そういった事を日頃からやってないからこういう時に慌てふためく。
そして
左翼の連中がここぞとばかりに、
「市場にまかせるからこんな風になるんだ!」
と寝言をほざく。
逆に聞いてみたいもんだ。
「つまり、あんたらは市場より最悪の官僚機構に全てを任せろ、と?」
左翼の連中や、市場原理主義が嫌いな馬鹿右翼がなんて言うか是非聞きたい。
おそらく戯言しか返ってこないだろうけど。
何にしてもあれだ。
「市場に任せられない。
じゃあ、何に任せるんだ?」
というのが最大の疑問になるわけですから、それにしっかり答えてくださいね。
これに答えられずに
「市場はよくない」「市場は間違ってる」
なんてほざくならば、あんたはソ連を再現しようとしてる馬鹿者だよ、としか言えない。
俺はそんなもんよりは市場に任せたほうが良いと思ってる。
実際これ以上のもんなんて人類史上なかったのではなかろうか?
それに、普段廉価で物資が手に入るのは、市場があるからだろうが。
もし政府なり官僚機構なり、何らかの組織や機構・団体が価格を管理したらどうなるのか?
答えは簡単、
「権利を握った特定団体が好きなように値段をつりあげる」
これが答えだ。
それを阻止するために独占禁止法なんてのがあるのだが、どうやらそういう事を理解してない者が多いような気がする。
これはあれだ、
企業は悪だが政府は善良、とでも思ってるのだろうか?
あるいは、
企業は最悪だが官僚機構は善良、とでも考えてるのだろうか?
寝言はタイガイにしてくれ。
俺は官僚機構が大手を振ってる共産圏より、企業が乱立している資本主義国の方がよっぽどましだ。
少なくとも、よりよい商品が適度な値段で流通しているのは、国が値段を管理してる共産主義国家ではない。
よりよい商品が適度な値段で流通しているのは、資本主義国家である。
その事実を忘れてはいけない。
もう一度繰り返す。
物資の価格急上昇が怖いならば、政府が備蓄米をつくっておけばよろしい。
備蓄米と書いたが、何も米に限った話ではない。石油にしろ何にしろ、最低限必要な物資をある程度買っておけ、という事だ。
ちなみに石油は、半年分の備蓄燃料をタンカーに積んだまま海の上にとどめている、と聞いたことがある。万が一の場合には、このタンカーが入港して緊急用の燃料とするらしい。
政府の仕事というのは、こういう「万が一」に備えること。
その点では日本政府もしっかり仕事をしている。
騒いでるだけで何もしないのは左翼だけで十分だ。