松藤民輔氏の書籍を読むと、それが単なる金融的な事を扱ってるように思えなくなる。
氏は「歴史は繰り返す」「過去から学ぶ」という視点で金融を見ている、という。
その視点は政治的な保守派の言動のようにも思える。
保守派というのは過去から学び、過去に繰り返された類型が今後にあらわれるのではないか、という視点を持つ。少なくとも俺はそう思っている。
だからこそ過去を大事にする。
過去から続く形式を大事にするのではなく、その中で何が行われたか見極め、良かった部分はそのまま残し、悪かった部分は改善して今後に活かすために。
で、そんな松藤民輔氏の著書を読んでて目についたのが、
「急激にふくらんだものは、必ずしぼむ」
ということ。
身近な例で言うと、日本のバブル経済がそうだったし、昨今の石油価格の高騰もそうだという。
また、これらの類例からアメリカのバブルもはじけた、と氏は予測する。というか、彼はそう確信している。
経済的な事は実際に氏の著書を読んでいただきたい。
っていうか文末にamazonのアフィリエイトを貼り付けるんだけどね。
今回俺が書きたい与太話は、
「戦後の左翼の隆盛もバブルの一種だったのではないか?」
ということだ。
理由はどうあれ左翼は戦後膨張した。
非合法だった共産党が国会に政治家を送り込んだし、社会党は自民党に次ぐ第二の政党にまでなった。
若年層が熱狂して学生運動という反乱まで起こした。
また、それに思いっきり浸った団塊の世代という連中が今は世間の中枢にいる。
これらを見てると、すさまじい膨張だと思う。
少なくとも勢力はかなりの規模だろう。
左翼でないはずの団塊の世代は、改革・解放が大好きなようだ。少なくとも自分の周囲の団塊と言える世代の言動や態度はそのようなものに見える。時折聞こえる「昔の日本は悪い事した」という言葉や態度にそれが見える。
それを見て「アホか」と思う俺がいる。
しかし膨張したものはしぼむのが定めである。
実体を伴わない急激な隆盛は、ある一点に達した瞬間に急激に落下していく。
株式で言えば、
「買い続ければ株価は上がる。
しかし無限に資金が続くわけではない」
という事になる。
かつてバブルの時に、日経平均が二万円を超え三万円を超えた。
「このまま四万円、いや五万円十万円にまで行く」
と言った者もいたくらいの勢いだったと聞く。
しかし実際には三万九千円あたりで頭打ちになり、そこから一気に下がった。
頭打ちになった理由は簡単で、「それ以上買い続ける資金がなかった」というだけだ。
当たり前だ。
今まで投資家や証券会社などの投資機関が買ってただけの株式に、他の日本人全部が参加したのだ。あるいは国外の投資家や投資機関も参加してたのかもしれない。この辺り詳しいことを知らないので断言は出来ないが。
そりゃ株価も上がるよ。だって皆が買ったんだもん。
でも、それも頭打ちになる。
株でもうける基本は、
「買った物を高値で売りつける」
これに限る。
でも、もう相当な高値になってきた。
買おうにも資金がない。
資金があってもこれ以上は怖くて買えない。
買ったとしても、これ以上の値段で買う者が現れるという保証はない。
かくて買い手が無くなった株は、今度は安く買いたたかれていく。
三万九千円ほどだった日経平均株価(代表的な225社の株価平均)はその値段で売れなくなり、どんどんバーゲンセールになっていく。
三万五千円でどう?
三万円なら?
えーい、二万九千円でどうだ?
まだだめ? ならば二万三千円!
・・・・・・おそらくそんな調子で値崩れしていったのだろう。
バブルなんてそんなもんである。
余談だが、石油価格の高騰だってそうだ。
なるほど、かなり高騰してるがこれだってバブルだ。石油を欲しがってる人がいるならある程度の値段を保ってるだろうが、あくまで「ある程度」だ。
どの程度が適切なのかは誰にも分からないが、それまでの値段から二倍三倍に跳ね上がったのならば、まずバブルと思っていいだろう。
実際石油価格が200ドルまで行く、というのはあまりにも荒唐無稽すぎる(とか言って本当に200ドルを超えたらどうしよう、と今後の言い訳を考えるこのブログの管理人)。
50ドルを超えた時点で「えらいこっちゃエライコッチャ」と騒いでいたが、その三倍四倍となれば間違いなくバブルだろう。それもここ二年か三年の話ではなかっただろうか?
これは確実に値崩れを起こす。
・・・・・・というわけで、石油価格高騰にかこつけて生活保護や物資補助、財政からの補填なんざしないでくださいね、政府。それとあおってる左翼。善人面してる皆さん。
何のことかって?
漁師の方々の燃料代のことですよ。
どんなに高騰しても、値段というのは結局需要と供給のバランスのとれたところに落ち着く。
バブル経済なんてのはだいたい二年か三年で幕を閉じる。
皆が永遠に「欲しい欲しい」と思い続けてないかぎり、なおかつ買い続けない限りバブルは必ず破裂する。
だからオタオタしなさんな。
話が長くなったが、左翼もこれと同じだと思う。
皆が欲しい欲しいと言ってる間は生きていられる。
しかし、実際に手にしてみたら全然良い物でなかった、と誰もが思い始めた。
当然書い手はいなくなる。
そして誰も買わなくなって値崩れし、それでも買う者がいなくなって倒産する。
左翼がそんなものに見えてしょうがない。
確かに戦後になって急激にふくれた。
しかし、北朝鮮への帰還事業で共産圏の内情がおぼろげに伝わってきたところで何かが変わった。
学生運動という反乱がそれに加わる。内部抗争による仲間の殺害、銃器や爆弾による破壊・殺人活動。ごく一般的な人々には受け入れがたい事実がそこにあった。
ソ連の崩壊がもっとも大きなショックだったのではないだろうか?
破綻して内部崩壊を起こした共産主義体制とその内情。平等という名目が建前に過ぎず、実態は共産党を頂点とした階級社会だったことや、効率・省エネとは無縁な生産体制などなど。資本主義社会や自由主義体制よりもひどい現実しかそこにはなかった。
そしてそういった共産圏の内情を伝えようとしないマスコミ。
まるで企業の粉飾決算を見てるようだ。
バブルの特徴だそうだが、
「実態を無視して誰もが買いたがる」
「評判だけを聞いて誰もがとびついていく」
というのがあるらしい。
社会主義・共産主義というのも、その実態が何一つ知らされることがなかった。
しかし何故か皆が良い物だと思った。
そしてそれに夢中で飛びついた。
俺はこれをバブルと思う。
金を払ったわけではない、と言われそうだが、だから何だというのだ?
中身を確かめず、周りが騒いでるからとびつき、買った後で後悔する。
まさにバブルではないか。
幸い日本は団塊の世代の上がしっかりしてたので何とか保った。
はっきりさせておきたい。
団塊の世代が頑張ったから日本は復興したのではない。
団塊の世代が優秀だったから日本は共産化しなかったのではない。
戦後の復興も高度成長も、団塊の世代の上の世代が社会の中枢にいた。
団塊の連中は、そんな人達のやることなすことにケチをつけてただけだろうに。
さもなくば言われるがままに行動してただけだ。
実際、団塊の上の世代がいなくなって団塊の世代が跡を継いでから不祥事が絶えなくなってるように思える。
企業の代表や幹部、国家の中枢、そうでないにしても家族の中心たるところにいるのは団塊の世代だろう。
それからじゃないか、社内での不祥事や粉飾が多くなったのは?
俺にはそう思えてならないのだが。
印象でものを言ってはいけないと思うのだが、どうしてもそう思えてならない。
さて、バブルの崩壊は一瞬にしてやってくる。
頂点をつけたその瞬間に一気に落ちる。
時折盛り返すが、それも長くは続かない。かつての最高点に向かうことはない。
近いところまで行くことはあっても、だいたいその手前で失速する。
長くダラダラと続く下り坂の中で、時々反発して盛り返すこともあるが、長くは続かない。
もって二日三日、長くても二週間くらい。
その間だけ上昇して、あとはまた下降する。そんなもんだ。
結局、買った後に保持するだけの価値が無いと売られていく。
株ならば、買った後に上昇するという期待が無くなると売られていく。
少なくとも、転売して儲けようというもっともよくある株のもうけ方だと、買った後の値上がりが無ければすぐにでも売られていく。
こういうのを短期売買という。
これの極端な形が一日で売買を終えてしまうデイトレード。
どんなに短期と言っても、数日から一ヶ月くらいは保有するのが株式取引だそうだが、それを一日で終えてしまうから凄い。
この反対が長期投資なのだが、この長期投資ほど怖いものはない。
世間では「長期投資こそ王道」などという戯言がまことしやかに流布されてるが、こんな大嘘はない。
株とは企業が発行してる物だ。
企業は永続するとは限らない。
倒産と言うことだってありえる。
バブル崩壊後にどれだけの企業が倒産したか考えて見るがいい。なんで長期補油脂泣けりゃならんのだ?
長く持つって事はそれだけ倒産の危険性と隣り合わせになるんだぞ。
実際、長期投資したければ本当に企業についての情報を集めなければならなくなる。また、業界の勉強・技術の勉強なども必要だろう。
その業界・業種が世の中にどれだけ必要とされているか、企業の経営状態は健全かどうか。
それをしないと長期間の保有なんてできやしない。
で、そんだけの勉強と情報収集をするだけの
能力と
時間と
金と
コネはあるのか?
無いなら長期投資はできない。
左翼というのを投資対象としてみた場合、完全な破産企業である。
これがまだ保ってるのは、「まだ価値がありますよ〜、これは大切なんですよ〜」という宣伝に騙されて株を買ってる人たちがいるからに他ならない。
考えても見てくれ。
倒産した経営方針をなおも続行しているのが共産主義国家だぞ。
ソ連が倒産したんだから、同じ経営をしてる中国や北朝鮮、その他の共産主義国・社会主義国が倒産するのは当たり前ではないか。
なんでこんなもんに投資しなければならないのだ?
金回りが悪くなった会社というのは、盛んに安心と安全を宣伝する。
国家とて同じだ。
もう大丈夫、と言ったときが一番危ない。
たいていその直後(といっても数ヶ月くらいかかるのが普通だが)にまた不祥事が発覚する。
俺の記憶で印象的だったのは雪印やアメリカ産牛肉だ。もう大丈夫です、と言ったのにまた不祥事が発覚した。
似たような事例は数え切れないほどあるだろう。
むしろ、「依然、調査を続行中です」と言ってくれたほうがありがたい。
長々と与太話を書いてきたが、松藤民輔氏の著書を読んでると、「これって左翼の末路じゃねえか?」と思うときがある。
バブルの展開が実に左翼と同じに見えるのだ。
勢いよくやってきて、すさまじく勢力を伸ばし、あっというまにしぼみ、それから見向きもされない。
バブルで上がった値段は、やがて元の値段に戻る。
それもまたバブルの法則とのこと。
だとしたら左翼は戦前のように共産党員数百人という規模にまで縮小するだろう。
どんな道をたどってそこに行き着くのか分からないが、そう思えてならない。
それをひたすら待ってるわけにはいかない。連中は悪あがきをし、粉飾決算に当たる欺瞞情報をせっせと流すのだから、それを見破っていかねばならない。
見破った事実を世間に公表していかなければならない。
だが、バブルは必ずはじける。
値段というのは、それが持ってる価値より上で維持されることもないし、本来アル価値より下で推移する事もない。長い時間の中で、だいたい適切なところに落ち着く。
それこそ数年、十数年、数十年、あるいは百年・二百年という期間で推移するので人間にはとらえきれないが。
でも「だいたいこんなもんだろう」という辺りで落ち着くものだ。
左翼の価値というのは本来ゼロである。
ゼロどころかマイナスである。
こちらが投資するのではなく、向こうから払ってもらわなければ割に合わない代物である。
だからこそ今の状態はバブルである。
ただ、盛り上がるのが早い割に落ちるのはゆっくりなのもバブル(というか最高点に到達したものの)の特徴。
バブル開始前の状態に戻るのは時間がかかる。
『上昇三日、落下百日』
だっただろうか?
相場の暴騰が短期間で達成されるに、落下するのにかかる時間は膨大だという教訓である。
ついでだけど、アンケートにご協力下さい。
これも一種のバブルのような気がするコミケについてのアンケート↓
コミケなどの同人誌即売会、
そして同人誌についてのアンケート
http://enq-maker.com/f5KiYrR
最後にアフィリエト↓
まずは『アメリカ経済終わりの始まり』から始めるのがよろしいかと。

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