まぁ、ボクのことですから“一言”で終わるはずもないワケですが。

<本文とは何の関係もありませんが、やっぱ国鉄色だよね>
Zio氏が提唱し、順当に
とれたてでもホットエントリになった
VRM4-comVinetteですが、
ご本人が“酷評”を希望しておられることもあるので、遠慮なく好き勝手言っちゃいましょう、という趣向です。
と言っても、ボクが何を言うまでもなく、
はてなブックマークのコメントで既に語り尽くされているような気もするワケで。以下、これを援用しつつ、このムーブメントの“搦め手”を分析してみましょう。
規格を整えるために束縛を増やすことで逆に公開数が増えるかどうかに注目。
45-50s氏のコメント。ネットVRM界隈随一の論客に相応しく切り口がシャープです。頓挫して久しい
VRMテンプレート構想が、いわゆる“規格化”を故意に避けていたことに、気付いている人は気付いていたと思います。これは、当時のボクが、テンプレート方式そのものの普及よりも、むしろそれを既成事実として、VRMレイアウト作りの考え方、ひいては、VRMシステムそのものの改変を狙っていたからなんですが、今思えば、それはいささか欲張り過ぎのビジョンであり、これが頓挫の一因(気宇壮大過ぎて誰もついてこれない)であったろう、と思っています。
転じてZio氏の“コン・ビネット方式”ですが、これは規格化テンプレートの普及そのものを目的としたプロジェクトであると見做してよさそうです。VRMテンプレート構想が抽象論ゆえのその間口の広さが仇となって頓挫したのだとすれば、コン・ビネットは具体論ゆえの間口の狭さが武器になるかも知れません。が、45-50s氏も指摘する通り、それは希望的観測であって、本当にそうなるかどうかは未知数です。
V2時代の回覧板形式ではなく「パーツレイアウト」タイプらしい。「募集メソッド」?
as365ns氏(
flanker氏)のコメント。文末の問いかけ「募集メソッド?」がシビアですが、思うに少なくともZio氏の中ではそうではないのだろう、と想像します。Zio氏はCVの配布を独占したいワケではないようなので。一方で、下衆な勘繰りを敢えてすれば、水色のアイコン「〜公開」で示されたリンク集は「コン・ビネット方式に賛同する人に対してのみリンクします」という宣言ともとれますから、これはネットVRM界隈の中にレイアウト作りの一手法に関する派閥生成を目論んだ「派閥員募集メソッド」と見ることも出来ます。
このような在り方は、直近では
junichi氏が主導した
VRM photo worldにも通じるので、目新しいことでも許されざることでも決してありませんが、前述したように、規格化の弊害としてただでさえ間口が狭いところへ、さらにこういう雰囲気を醸すことが普及の妨げになりはしないか、とは思います。
余談ですが、flanker氏のコメントを読んで、初めて過去のVRMモジュールレイアウトがメール添付による回覧方式であったことを知りました。っつーか、いい加減、経緯を知ってる古参ユーザーは何か“まとめ”みたいなモンを書いて公開してくれませんか?
間口の狭さ、という意味では(ボクが言うと甚だしく説得力を欠くのは承知ですが)やたらと
独自用語が目立っているのも?ではあります。具体的にはCV、CVB、CVL、クラスなどがそれに当たります。
http://blue.ap.teacup.com/ksmaster/4.htmlが復活したりする??w。万が一しそうだったら配布再開するけど。。
KSMaster氏のコメント。中には自己顕示の現れと読む方もおいでかとは思いますが、彼が自作のプログラムの話題を持ち出したのは意外に的を射ているようにボクは思います。
度々注意喚起していることではありますが、ネットVRMユーザーたる読者諸兄が想像するほど、VRMユーザー総体のPCのスキルは高くありません。そういう人たちを独自のムーブメントに巻き込むには、アイデア自体が魅力的であることもさることながら、まずはその見た目がわかりやすい(厳密には
“わかりやすい、と錯覚させる”)ことが肝要です。
KSMaster氏の件のプログラムは(必要十分であるかはさておき)一般的なVRMユーザーに“
結果指向的なインターフェイス”を提供しようとした試みである、と言えます。まぁ、必ずしもそれがWindows上で動作するアプリケーションであったり、VRMシステムの一部であったりする必要はなく、Webがそれであっても良い(Zio氏のWebサイトは、その点では満点ではないものの及第点に達していると言うべきでしょう)のですが、Webでそれをやる分には、ユーザーは、
(1)レイアウトをダウンロード(必要に応じてアーカイブを展開)する。
(2)レイアウトファイルを自分なりにフォルダに整理する。
(3)ファイル名を頼りに自分の必要とするレイアウトを開く。
という迂遠なステップを避けて通ることが出来ません。
Zio氏が、CVのファイル名体系を論じていることは、そういう意味において慧眼であると思うワケですが、この体系が万人の理解を得られるものかについては、前段の独自用語の多用同様に議論の余地があります。というか、有り体に言えば、一般的なVRMユーザーには難しいんじゃないかと。
* * *
以上、とりあえずはZio氏のご期待に応えるべく“酷評”してみました。が、読者諸兄にはご理解いただけていると思いますが、これはボクが「コン・ビネット方式なんて駄目だよ」と言いたいがために書いているのではない点に注意してください。
「そんな理想通りにいく訳がない」と思われる方も多いでしょうが、とりあえず、やってみないとわからないので、やってみましょう。行動してみて失敗したら次の手を考えれば良いでしょう。
何でもかんでも自分の手で完璧に仕上げたものを出さねばならない、とか、完璧でないものはあってはならない、みたいな妄想がしばしば見受けられるネットVRM界隈において、Zio氏が上引用のようなことを、その試みの立ち上げ時点から意識しておられることを高く評価したいと思います。
Zio氏が、その精神を実直に継続する限り、何か−必ずしもコン・ビネット方式そのものの普及ではないかも知れませんが−がこのムーブメントから生じ、ネットVRM界隈の歴史に刻まれることは疑いありません。語るも恥ずかしい失敗を懲りることなく山ほど積み上げてきたがゆえに、ネットVRM界隈に無双のポジションを得た(と勝手に思っている)ボクが言うんだから間違いないでしょう(多分)。