I.MAGiCの
アップデータページに、アップデータ4.0.6.1と同時に登場したVRM4DataTool.EXEについて、不思議と誰も言及していないようなので、所感を書き留めておく。
最近VRMユーザーになった人が“組み込み済みのデータを編集するツールです”という字面を読むと「いつのまにVRMの車両や部品が自分で作れるようになったの!?」と興奮したりしないか、と余計な心配をしてみたくもなるのだが、もちろん、そんなものではない。VRM4DataTool.EXEは、インストール済みの車両/部品を削除するためのツールだ。

<こんなの>
んなモンが何の役に立つんだよ!とお感じの方もおられよう。が、さにあらず。
VRMでパッケージ購入が重なり、インストール済みの車両/部品が増えるに従って、あからさまにレイアウターの起動所要時間が延びていくのは、一角のVRMユーザーならば、その理屈はわからずとも体験的に知っていよう。そしてこの時間は、結局のところはハードディスク上の巨大なデータを読む時間なので、いくらCPUを速くしたりメモリを増加させても、基本的には改善されない。
唯一の改善手段がVRM4DataTool.EXEを使って、使わない車両/部品を消してやることだ。但し、中途半端な消し方では駄目で、VRM4DataTool.EXEに付属するマニュアルの記述によれば・・・
削除を実行したときに、車両データ、建物線路データに15%以上の無駄な領域がある場合、自動的に整理します。
とあるから、少なくとも組み込み済み車両/部品の2割程度を削除しない限りは、デフラグメントが実施されず、起動時間はさして改善されないものと考えてよかろう。
じゃぁ、VRM4DataTool.EXEは何のためにあるのさ!!ということで、誰もこのツールについて言及しないのだろうか、と思ったのだが、コレの使い道は起動時間の短縮ではない。
そもそも、たかだか数十秒の起動時間待ちが嫌で、購入したVRM車両/部品の一部なりとも持ち腐れにしようなどという酔狂な人が、そういるとは思えない。とりあえず起動アイコンをクリックした後は、煙草でも一服すればいいではないか。っつーか、ボクはそうしている。未成年の諸君や、嫌煙家の諸兄は、まぁ、他に何か考えてくれ。
で、VRM4DataTool.EXEの本当の使い道は、
VRM4とそれ以前で被って収録されている車両を消す
ことに尽きる。
たとえば、古くからのVRMユーザーで、かつ(いい意味で)貧乏性で「昔からの資産は1つも漏らさず新バージョンへ引き継ぐべし」なユーザーのVRM4環境には、253系がVRM2・VRM3・VRM4の3種に渡ってインストールされていることがあり得る。が、どう考えても、今さらVRM4環境でVRM2規格の253系を走らせる理由もないだろうから、これは無駄だ。
起動時間がどーこーよりも、編成エディタがゴチャゴチャして鬱陶しい。253系は極端なケースだが、パッと思い浮かぶだけでも24系25型客車やEF65PFなど、意外にVRM3とVRM4では収録車両が被っているので、編成エディタはカオスの極みに達していたと言える。VRM4DataTool.EXEを使えば、これをすっきり整理することが出来る。間違えてVRM4規格の車両の方を消さないように気をつけてね(画面上で判別がつくので大丈夫だと思うけども)。
で、自分でやってみて思ったのだが、VRM3第6号収録の313系/373系だとか、追加キットの500系新幹線だとか、人によっては、
購入した直後にVRM4に同じものが収録され、一度も使わないままに不要になった車両があったりするんじゃないか、と思った次第。
っつーか、このツールを使って車両の整理をすると、否応なくそれを意識させられるのだ。普段VRMを使う分には(編成エディタに混乱を感じることはあったにしても)自分の環境にインストールされている車両を一覧する、ということはなかったワケで。改めて一覧を示されると、ふつふつと怒りの湧いてくる人がいたりするかも知れない。まぁ、ボクは別に怒ってないけど、そういう人もいるだろう、と。
で、ネットVRM界隈でVRM4DataTool.EXEがユーザーの口の端に上らないのは、この怒りというか、
怒りを突き抜けた脱力感みたいなものが背景にあったりなかったりするのかな、と思いました、というお話。