どうにも活字だらけになるのはアレゲなので、華やかなの貼ります。いや、
とれたてにポストしたヤツの使い回しですが。まぁ、結構なペースでポストされるので近々過去ログに沈みそうですから、そういうのもアリだろうと。
さて、意味がありそうでなさそうなエントリタイトルについてですが。
白兵主義は、火兵主義の対義語として持ち出したもので、んでもって火兵主義は、これは言い換えると“飛び道具”です。ここで言う飛び道具というのは、最近の例で言うと
コレとか
コレです。junichi氏の言葉通りであればまったく偶然のネタ被りのようですが、どちらも珠玉の出来だけに神憑り的なモノすら感じます。
これらを“飛び道具”と呼ぶのは、別に列車が飛んでいるからではありません。ボクがこれを飛び道具と呼ぶ真意は、“VRMの本来の用法から逸脱している”からです。えー、誤解のないように。それを駄目だ、と言いたいワケではありません。こういうのはVRMの可能性の極北を目指す意味において、大いに奨励されるべきです。
ただ、繰り返しになりますが、少なくともこういうのはVRMの“正道”ではないです。いや、別にある使い方を正しいだとか、ある使い方は邪道だとか、言いたいワケではありません。要するに、極々普通の人がVRMというツールの存在を知ったり手に入れたりしたときに、少なくとも最初に“列車を飛ばそう”とは思わない、という意味においての正/邪です。列車のみならず、toukaidou211氏もjunichi氏も、良い意味で“ブッ飛んでいる”ってことですね。
これに対するスタンスとして“白兵主義”という言葉を持ち出してみたワケですが、要するに“飛び道具”を使わずに、ある意味においてベタな泥臭い戦法のことを言っています。エントリ冒頭に貼った“世界征服”系のネタなんかはその好例でしょう。先ほどとの対比で言うと、VRMを手にした普通の人の何割かは身近な実在路線の再現をまず試みるだろう、という意味において、この発想には突飛さがありません。
さて、この白兵主義と火兵主義を比べたとき、衆目を惹くのはどちらだろう、と考えると、これは圧倒的に火兵主義だろうと思うワケです。事実、過去にはてブされたjunichi氏の火兵的作品は、ネットVRMユーザー以外の支持を受けているケースが見受けられます。
一方で、このときに“目を惹かれる衆目”というのは、実はやや偏った人たちなのではないか、という見方も出来ます。つまり、ネット上で何か面白いことはないかと巡回している人たちです。ある意味において、この人たちはネタの消費者です。要するに、面白い話にはワッと集まるけれども、それでオシマイ。おそらく、この人たちの中から新たなVRMユーザーが生まれることは、ないかあっても稀であろう、ということは想像がつきます。
逆に、白兵主義のネタというのは、普通に鉄道に関心がある人たちにとって普遍的なネタですから、火兵のような勢いこそないけれども、新たなVRMユーザーを生む温床になりやすいだろう、ということは言えると思います。事実、比較的最近にネットVRMユーザーとしてデビューした人たちを見ると、実在鉄道の再現と、もう1つのベタの柱であるリアルNゲージ的なアプローチが多いように見受けられます。
* * *
実のところ、ボク自身はかなり早くからこのことを意識していました。
VRMoviesの過去ログをザッと見ていただければ、と思いますが、初期の作品には結構頻繁に“飛び道具”が混じっています。これは、当時のボクの中で“ネットVRMユーザーを刺激する”ことが至上命題だったからです。VRMを既に知っていたり、関心を持っていたりする人は、押しなべて火兵主義的なネタを好みます。そこには“VRMでこんなことも出来るんだ!”という驚きがあるからです。
これが60作辺りを境に、派手さのない、良くも悪くも普通の鉄道動画へとシフトしていっています。これは、ある程度ネットVRM界隈に“火”が点いたので、ボクが無理に火兵主義に走る理由がなくなったからです。以降は、なるべくベタな、マクロな意味での鉄道ファンに訴求しやすい作風を目指してやってきました。現時点のボクの至上命題は“VRMユーザーを増やす”ことだからです。
あくまでも“ボクにとっての至上命題”ですので誤解のないように。ネットVRM界隈が一丸となってVRMユーザー獲得に尽力すべきだ、なんてことは毛頭思ってません。銘々(ボクも含めて)その瞬間にやりたいことをやるのが一番です。
繰り返しになりますが、白兵主義と火兵主義に優劣はありません。重要なのはバランスです。白兵に偏り過ぎると地味で人目を惹けませんし、火兵に偏り過ぎるとVRMが本来何であったのかが忘れられネタとして消費されてしまいます。
気づいている人は気づいている当たり前の話かとは思いますが、お気づきでない方のために、こういう見方もあるよ、という意味で書き留めておきます。