「ゆゆぽん☆退避/追越列車とか作っちゃうかMona-(13)−退避/追越の全体像(前編)」
VRMスクリプト禅問答
<<前回へ
前回までで、必要な仕組みが出揃いました。いよいよ本来の課題である(みなさ〜ん、覚えてますか?)“退避/追越列車を作っちゃう”に進みます。
最初に、全体としてどんなことが起こるのか、その流れを概観しておきましょう。中には、これまでに解決した課題だけではやり方がわからないものも出てきますが(パッと見てわからないだけで、既に解決のための材料は出揃っています)それは、全体の流れを押さえてから、改めて1つ1つ片付けていきます。
まずは、上図に示すような構内分岐を含む区間を作ります。線がトラックプラン(レールの敷き方)を示しています。分岐と合流が1組あるのがわかりますね。ここが駅になります。
赤い矢印はポイントの向きを示しています。左のポイントを“出場ポイント[出ポ]”右のポイントを“入場ポイント[入ポ]”と呼ぶことにしましょう。
線上の□はセンサーです。信号と対になっているのが“閉塞センサー”で、図中では[閉@〜B]と番号を振っています。これと対になる“換呼センサー”は同様に[換@〜B]で示しています。これ以外のセンサーとして以下のものがあります。
[ポ]ポイントセンサー
[入ポ]を切り替えるためのセンサー。
[特]特殊開放センサー
詳しくは後ほど。
[出][換]出発信号(の閉塞センサーと換呼センサー)
では、この図を使って、右から青で示した“退避列車”が入ってくるところから何が起きるのか、その流れを追っていきましょう。
まず、退避列車が[閉@]を踏みます。対応する信号が赤になります。これは、後続の列車に続いての駅への進入を禁止したことになりますね。
続いて[ポ]を踏みます。
第3回と
第4回で解説した仕組みを使って[入ポ]が反位に切り替わり、列車を下側の退避線へ導きます。
次に[特]を踏みます。これはここまでに解説していない要素です。詳しくは後日に譲りますが、こいつの仕事は、(1)[閉@]をそのままにしておくと追越列車が入ってこれないのでこれを強制的に開放する、(2)後続の列車が退避線に入ってこないように[入ポ]を正位へ切り替える、です。
退避列車は[換]まで進みます。[出]は赤なので強制的に停車させられます。本線が空いた状態で先行した青の列車が退避線に止まったワケですから、この時点で名実共に退避列車になれたことになります。
今度は、後方から黄色で示した編成がやって来ます。言うまでもなく“追越列車”です。[閉@]を踏むまでは、追越列車も退避列車も同じです。
運命が分かれるのは[ポ]を通過する際で、追越列車は[入ポ]の正位方向へ導かれ、本線(追越線)へと進入します。追越列車がここで駅停車するか通過するかは、全体の流れには影響しません。
ちなみに、今、追越列車の前方にある[閉A]の信号(本線出発信号に相当)が、ずっと緑であることに違和感を覚える方もおられるかも知れませんが、一般に鉄道の緑信号は「進め」ではなく「進んでもよい」の意です。なので、追越列車が(あなたの想定するダイヤ上で)駅に停車するか通過するかは、信号には反映されないのが普通です。この信号が示しているのは[出ポ]が正位であることと、[閉B]以降の区間が進行可能であることです。
長くなったので、続きは明日へ持ち越します。