前回からの流れを受けて、狭くはスーパーバイザー諸兄に、広くはI.MAGiCに、
レイアウトコンテストに結集されるVRMユーザーのパワーの有効活用について、一案を示したいと思います。
と言っても、何か特別なことを求めているワケではありません。端的にまとめますと、要するに以下のようなことです。
(1)非VRMユーザーに対しては、レイアウトコンテスト受賞作・参加作品を題材にした「VRMの楽しみ方」を紹介するコンテンツを作成、公開する。
(2)レイアウトコンテスト参加者に対しては、各自の作品が公式Webの宣伝素材に利用されることによる、ささやかな達成感・優越感を提供する。
たった、これだけのことです。
と言うか。
なぜ、これが今までなされていないのか(いや、意外に本人たちは今でもやっているつもりなのかも知れませんが)理解に苦しむことですらあり、実はそれをすることが出来ない、我々ユーザー風情の想像を超えた特殊な事情が裏にあったりするのかも知れませんが、多分そんなことはないし、そもそも知ったこっちゃないので適当に放言します。
まず(1)について。これは対象読者は非VRMユーザーです。ですから、そんなに難しいことを書いたり、特殊なテクニックを解説したりする必要はありません。とにかく、コンテスト参加者の作品を例に、スクリーンショットや動画を交えつつ「こんな風にVRMは楽しめます」と紹介するだけ、ただ、それだけです。

<大胆な縦長構成で部門賞に輝いた「東海道/沖ノ鳥島氏」より>
イメージとしては、TOMIXのWebサイトに
“楽しい鉄道模型の世界”という、いかにも初心者向け然としたコンテンツがありますが、ああいう感じでいいんです。パッとみて、へー、そんな風に遊べるんだ、とわかる、その程度のものでいい。それ以上のもの、さらなる深みへと誘うコンテンツは、放っておけばネットVRMユーザーがどんどん書き散らしますし、それの価値がわかる人は、放っておいても勝手にそれをネットの海の中から見つけるもんです。
まぁ、雲上人たるスーパーバイザー様は、ボクらなんかは想像も及ばないほどお忙しい身かも知れません。その程度のものであっても作る時間がないのかも知れない。だったら無理に自分たちで作る必要はないです。それぞれのレイアウトコンテスト参加者や、ネットVRM界隈の中でもコンテンツ作成力に秀でた人に声をかけて、コンテンツを作ってもらえばいいんです。スーパーバイザーは、それをうまいこと編集して、公式Webサイトに掲載する、それだけでいいんです。
「え、だったら、ネットVRMユーザーが銘々のWeb/blogで公開してるのと同じじゃないの?」とか言わないように、全然違いますから。昨日、ささやかな冗談を交えて示したように、VRMの世界における
I.MAGiC HOBBY WORLD(とmoubiuslink.jpドメイン)は、“テレビ”みたいなものです。普通の人は、何か興味のあることについて知りたい場合、まずテレビや雑誌の情報をアテにするのであって、道端でボヤいているマニアの言葉になんかに、それがどれだけ造詣の深い人であっても、耳を傾けないです。あなただって、そうでしょ?
そして(2)ですけども、自分が作ったレイアウトコンテスト参加作品がスーパーバイザーによって(あるいは自分自身が彼らに協力することによって)公式Webの一角を占めるコンテンツになる、ってのは、テレビに出る、とまではいかなくても、深夜ラジオで自分の投稿を読んでもらえるくらいのカタルシスがあるはずです。最新のVRMパッケージを賞品としてもらえるよりも、よっぽどユーザーのモチベーションを煽ることが出来るはずです。
「いや、そんなのは古い価値観だ、そんな時代はとうに終わった」と優越感ゲームしたい人は勝手にしてください。んなことは百も承知です。でも、それじゃぁ普通の人はついて来ないんですよ。そんなんじゃ、VRMはいつまでたっても鉄道趣味の世界の隅っこから出れないんですよ。いつまでたっても、レイアウトコンテストは内輪ウケ大会を卒業できないんですよ。大賞作品が“お山の大将”じゃ、洒落としても面白くないでしょ?
もちろん、わかりにくさ、小難しさ、には、一面の格好良さがあります。スーパーバイザー諸兄はともかく、I.MAGiCは故意にそれを狙っているような印象もあり、それはそれで1つの考え方かとは思います。わかる人だけわかってくれればいい、それはそれでありです。が、開発販売元の商売上の都合はともかく、少なくともボクの知るネットVRMユーザー諸兄は、他者からの理解を渇望している、ボクはそう思ってます。
だとすれば、その頂点たるスーパーバイザー諸兄にあっては、敢えて雲上から一歩降り立って、たとえ多少バカっぽく見られようとも、誰にでもわかりやすい何か、子どもでも高齢者でも「お、VRMって面白そうだな、やってみようかな」と親しみを持てるコンテンツを、ネットVRM界隈のパワーを利用して生み出して欲しい、ネットVRMユーザーに対して率先垂範して欲しい、とボクは願います。
一般のVRMユーザーとは異なり、スーパーバイザー諸兄には、為すことを大多数の人に無条件に受け入れてもらえる“テレビ的権威”が付与されています。あなた方は自らそれを望み、手に入れているのです。それを死蔵せずに活用してください。それこそが、貴兄らがネットVRMユーザーから送られる敬意に、報いる唯一の手段なのですから。