「自動トグルポイント+信号換呼編成/センサーで単線交換を実現する」
VRM4魔法書庫
自動トグルポイント+
信号換呼編成/センサーの利用例その2。
単線交換、すなわち、まったく同じ経路を上り・下りの列車が走っている場合に、途中に分岐線を作り、そこに先着した方を待機させて正面衝突を避け、安全な行き違いをしましょう、という仕掛けです。
先にお断りしておくと、自動トグルポイントは必ずしも単線交換を目的に作ったものではないので(正直、自分でも後から単線交換
にも使えることに気づいた)やや扱いが変則的になりますが、基本的な考え方はこれまで紹介してきた事例と同じです。
基本構造は上掲図のような感じ。一見、ゴチャゴチャ難しそうに感じるかも知れませんが、右と左に分けて考えると、トグルポイントのためのポイントとセンサー(POINTnとSENSORn)が一組ずつ、それに対応する連動信号機(SIGNALn-m)がやはり一組ずつ、そして、信号換呼センサー(SIGNAL_SENSORn-m)が上下線列車用にそれぞれ1つずつあるだけです。
スクロールの組み込み方ですが、自動トグルポイントは、ビュワー起動時のポイント位が互いに逆になるようにします。このとき、ポイントを通って分岐区間に入場する編成が、まず信号換呼センサーを踏む側を選びます。上掲図で言うと、POINT/SENSOR1の初期位置は0(正位)でいいですが、POINT/SENSOR2は1(反位)にしておきます。これで、左右同時に編成が入場してきても、とりあえず正面衝突は回避できます。
連動信号機の組み込みは
前回と同様です。実のところ、現実の鉄道の仕組みとして考えた場合、上掲図のSIGNAL1-0とSIGNAL2-1はなくてもいいか、あるいはない方が自然なのですが、連動信号機スクロールはトグルポイントに対して2つ信号機がある前提になっているのでこうしておきます。不要な信号の存在が気になる人は、こいつらに対地-100mmくらいの高さを与えて見えなくしてしまいましょう(後でご覧に入れるデモ動画ではこの措置をおこなっていません)。ただし、部品を削除しては駄目です。
信号換呼センサーの組み込みも前回と同様です。ただし、信号の数が増えているので、参照する信号機を間違わないように注意しましょう。
そして、ここが重要なのですが、上掲図のような構造を単線エンドレスループ上に2つ作ります。こうしないと、編成がここですれ違っても、残りの単線区間上で正面衝突します。このとき、部品の名前を変えておくのをお忘れなく。管理の便から言えば、POINT1に相当するものとしてPOINT3、POINT2に対してはPOINT4・・・以下同じように、番号を加算するのが定石です。
後は、信号換呼編成を組み込んだ編成を、それぞれが同じ分岐区間で最初に出会うような初期配置にして準備完了です。
上掲デモ動画のような、単線交換が実現されます。デモは、極めて短い経路長でエンドレスを完結させているので些か忙しないですが、皆さんが実際にお作りになるレイアウトでは、十分に長い区間を設けてさえやれば、先着した列車が待ちぼうけをくらい、後着列車の通過を待って発車する、という自動アクションを楽しむことが出来ます。
「先着列車が次発になるのはおかしい!」とお感じになる方は、信号換呼センサーを組み込む際に〔詳細Wizard〕から停車時間を設定しましょう。15秒くらいが間延びしなくて良いと思われます。このパラメーターが設定されると、このセンサーを通過した信号換呼編成は、信号灯火が赤/青のいずれであるかに関わらず、とりあえず停車して指定時間は出発しません。
先着列車は、後着列車を待っている間にこの時間が経過するので、出発のために必要な条件が信号灯火のみになります。一方で後着列車は、先着列車がトグルポイントを通過して進行方向は開通している(信号は青)けれども、停車時間が経過するまでは発車できません。結果的に、先着した方から分岐区間を去る、というアクションが実現できます。
応用として、POINT1〜2それぞれに対向するポイントを配置し、これを連動ポイントにして“安全側線”を作る、という遊び方もできます。こうしておくと、キーボード操作で先着列車を強引に発車させても、列車は安全側線に導かれるため対向列車の通過を支障しなくなります。本物の鉄道に準じた保安設備ですね。まぁ、VRMでそこまでする必要もないですが、ご参考までに。