鉄道模型でつくる思い出の風景―Nゲージ・レイアウト制作入門 (NHK趣味悠々)を買って読んでみました。一見して類書に同じく、な印象もありますが、さにあらず。
鉄道模型レイアウト作りにあたっては、華やかな施工のテクニックもさることながら、それ以上に、その前段の設計にこそ注力すべきである、を持論とするボクとしては、特に同書p22-23、p66-67の内容は非常に興味深いものでした。こういうのがテレビ講座の形式で流れてるってのは、結構すごいことなんじゃないか、と思います。
特に後者、p66-67で紹介されている「タオルなど、適当な布を丸めて重ね、山に見立てて置いていく」という手法は、ちょっと虚を衝かれたと言いますか。これを「流石は諸星氏」と評して良いものか否かはいささか躊躇するところではありますが、まさにこの手法は「やってみないとどうなるかわからないが、やり始めると手直しがききにくい」鉄道模型レイアウトの鬼門を制するには、誰もが容易に試みることの出来るベストプラクティスなんじゃないか、と思ったワケです。
その意図するところは、手前味噌ながら、ボクが「また見ぬ理想の鉄道風景に形を与えるべく、VRMを使って鉄道模型レイアウトを設計してみませんか?」と推奨し続けてきたことに通じると思うワケで。
まぁ、丸めたタオルとVRMを比較するのは、我ながら如何なものか、とは思います。無論、その表現力や正確さにおいては、VRMの圧勝であることは明らかですが、一方で、万人に開かれた手法、という意味においては、明らかに丸めたタオルの方に軍配が上がります。
そして、これが示唆するのは、第一には、やはり鉄道模型レイアウト作りの間口を広げていくには、近視眼的な工作テクニック(も、もちろん重要ですが)だけではなく、このような銘々の製作者地震が納得のいく作品を設計していくための手法のノウハウにもスポットを当てていかなきゃならない、ということ。
そして第二には、VRMには折角そのための表現力が備わっているのだから、まるめたタオルほどに容易になれ、とは言わないまでも、その容易さに近づく工夫がいるんじゃないか、でないと、宝の持ち腐れなんじゃないか、ということ。
後者については、まぁ、VRM以前に、PC自体がまだまだ万人の道具ではない、と言ってしまえばそれまでではありますが、その点については、ここしばらくの
拙Web“VRM→N”での実践を通して感じたところもいろいろあったりするワケですが、それはまた日を改めまして。