「#12 異色ジェネラリスト−深鈴由羽殿(前編)」
VRMユーザー紳士録
今回は知る人ぞ知る
この方です。
VRM侍(以下侍): ども、今日は濃いヤツをやりましょう。
深鈴由羽氏(以下由): 望むところで。
● ナンデモ屋=トンデモ屋?
侍: まずは簡単に自己紹介を。
由: 31歳独身野郎。秋田県産、東京育ち。VRM歴は2年弱程。今春からは、豊田から北八王子へEF64やEH200、DE10に萌えながら通勤して電気設計屋さんしてます。
侍: やはり技術畑のお方で。
由: 以前は就職面接でも説明し難い程の技術系ナンデモ屋でした。そこ、トンデモ屋とか言わない!!
侍: そこですよ、そこ。
由: トンデモ屋!?
侍: 当たらずとも遠からず(笑)。かく言う私も説明不能のナンデモ屋なもんですから。由羽さんは
Webを拝見するに幅広く電脳カルチャーに精通しておられるようにお見受けします。そこで今日は、
先だってコラボレーションしたご縁もありますんで、我々二人でVRM4スクリプトについて好き勝手に語らってみたいと思う次第でして。
由: なるほど、それは私としても有難いです。
● 無礼講のダメ出し大会
侍: VRM侍は「誉め殺し」専門なんですが。ただVRM4スクリプトを誉めてもあんまり面白くないような気もするし、お世辞大会も不毛ですから・・・ダメ出し大会でいきませんか?
由: いっぱいありますよ、言いたいこと。多分、言い過ぎるので適当にフォロしてください。
侍: あいよ。
由: まずですね。ダメじゃん、というよりVRMスクリプトの考え方が従来のプログラミングと異なる点がかなり多い為に、プログラム書いて育った世代に とっては戸惑いが多いと思うんです。
侍: 早速フォロしますね。ここで言ってる「世代」って、明らかに8ビットパソコン世代を意識してますよね。BASIC→アセンブラ→Cと来て、ちょっとJavaに抵抗感じちゃうなー、みたいな。
由: オブジェクト単位で実行環境が隔離されるのはナイスアイディア!と思いました。
侍: でも、我々のようなレガシープログラマは、論理的には並走していると見なせるメソッドや独立していると見なせるプロパティの、物理的な所在が気になってしょうがない、と。
由: 気にしても意味がないのは百も承知なんですけどね。でも、オブジェクト間の値の投げあいだけは普通にさせて欲しいな。
侍: メソッドに引数を渡したい、っていうことですよね。個人的な好みとしてはまったく同意です。ただ、我々にとっては普通のこの発想が、VRM界が擁するピンキリのITリテラシのユーザーに対して普遍的かどうかには疑問があります。仮にVRMのメソッドが変数渡しや引数の直値渡しをサポートしていたとして、我々は嬉しいでしょうけど小・中学生にとっては現行仕様よりも輪をかけて意味不明なんじゃないかと。
由: そうですかね。
侍: そもそも「コンピュータとは何ぞや?」を学ぶ環境が、我々の頃とは随分変わってますから。ボクらがコンピュータ側に思考様式を合わせるって時代は終わっちゃった・・・は語弊があるにせよ、それに近いかな、とは思います。寂しいですが。
由: そうだとしても、VRMスクリプトの命令体系が人間側に合わせてる、と思えないとこも多くないですか。たとえば、灯火制御。どれも同じON/OFFなのにあんなに命令が分化しちゃって。SetLight(種別,ON/OFF変数)みたいにまとめて、与える変数のbitによって灯火制御できるとさぞ方向転換や分併が楽でスマートになる事でしょう。Pantographもですね。
侍: ビット演算・・・はこれまたビギナーが理解できるか・・・っつーか、最近Java系オンリーのプログラマだと驚くべきことに「何それ」な人もいたりしますからどうかと思いますが、おっしゃりたいことはわかります。うまく言えませんが、汎用化と特化のバランスが微妙にボクらの好みからズレてるんですよ、きっと。無論、あくまでも「好み」だと思うんですが。
由: 好みかな・・・。好みと言えばそうかも知れないですが、プログラム筋の人間が直感的に感じる「あ、この言語仕様ならこういう戦略でコーディングだよな」っていう「何か」が感じられないんですよ。自然な流れを作り出せないと言うか、プログラミング的美意識が欠如していると言うか。
注)本稿はQ&A式のメールのやり取りを元に、対談風の記事にまとめたものです。かならずしもご協力いただいたネットVRMユーザーの発言そのままを反映しているわけではありません。文責はすべてghostにあります。