「#17 写実派最高峰−junichi殿(前編)」
VRMユーザー紳士録
今回は、深く静かに多くのVRMユーザーに影響を与えている
この方をお招きしました。
VRM侍(以下侍): もっと早くにお声掛けしたかったのですが、しばらくWebを更新されておられないご様子でしたので遠慮しておりました。まずは、更新再開をお喜び申し上げます。
junichi氏(以下j): 大変光栄です。
● 超写実的な作風の秘密に迫る
侍: まずは簡単に自己紹介をお願いします。
j: 40代男、VRM歴はおよそ3年ですが途中ブランクが1年ほどあります。生まれも育ちも現在も千葉県市原市。ちっぽけな会社を経営しています。
侍: 既にお気づきかと思いますが、junichiさんが公開されているスクリーンショット・動画については、かく言うVRM侍をはじめ随所で話題になり、高い評価を受けています。
j: 確かに結構な反響はあり、自分でも驚いているぐらいです。
侍: junichiさんの超写実的な作風には影響を受けているVRMユーザーも多いようですが。
j: 影響を与えているかは判りません。沢山のユーザーがこのソフトの事をかなり深く研究している様ですが、自分にはありきたりな知識しかありません。
侍: ご謙遜と拝察いたします。さて、junichiさんの作風の特徴としては「地形テクスチャを効果的に活用した山肌の表現」「直線乃至は大半径カーブを敢えて中心に据えた上での視界範囲内への妥協のない作り込み」が挙げられると思います。また、これが他のVRMユーザーからの高い評価の根底にあると思うのですが、この認識は正しいでしょうか。
j: 確かにその通りです。Webでも
自分流の作り方として紹介していますが、特にこだわっているところは、模型ではなく実写に近づけける言うことです。急カーブは大嫌いですし、路線が複雑に込み入っていかにも鉄道模型レイアウトですってのも好きでは有りません。ただのリアル好きで製作に時間をかけているだけですよ。
侍: junichiさんの作品を目標としているVRMユーザーの方も多いと思いますので参考までにお伺いしたいのですが、「時間をかけているだけ」とおっしゃるその時間とは、如何ほど?
j: たとえば
スクリーンショット写真集の左2段目の鉄橋を渡るシーンは「結構大変でした」なんて書いてはいますが、実際にはあのカットと運転席展望位置以外の見えない所は作り込んでいません。
侍: そうなんですか?
j: 製作時間はトンネルを出て鉄橋渡り、またトンネルに入るまでが1レイアウトで正味7〜8時間位費やしていると思います、2日間ぐらい深夜やりっ放しで。その大半はビュワーによる確認がメインになります。真ん中3番目非電化キハ走行シーンは、1番下左新幹線のシーンのパースを全部削除して築堤と河川を置いただけなので1時間位…基本的に在レイアウトを流用することが多いです。
侍: さきほど「地形テクスチャを効果的に活用した山肌の表現」に触れましたが、これについてはなかなかその域にいたれないビギナーユーザーが多くいます。こういった表現を実現するためのノウハウやコツをご教示いただけませんか。
j: それほど特殊なことをしているつもりはありません。石膏ブラシを吹いてテクスチャを適当に変更しているだけです。山肌には確かにこだわってはいます。やり方としては大き目のブラシを使ってテクスチャを緑と茶に分かれている物をアットランダムに置き換えるだけなんですが、その際絶対に規則性を持たせないのがミソだと思います。また、ナイフを使って崖を再現し茶のテクスチャに置き換えるとそれっぽく見えたりします。
侍: おっしゃる通り特殊ではなく、基本に忠実に、と言うことかも知れませんが、言うは易く行うは難しと申しますか。それを説得力のある作品に仕上げられる胆力には脱帽いたします。
● より多くの角度からVRMの面白さを伝えたい
侍: 動画については?
j:
動画の運転席展望ビデオの最初の停車駅までの長い距離は、レイアウターが極端に反応しなくなるまでパースを使っており2週間位費やしています。動画は古いDVカメラの外部入力よりアナログキャプチャで録画しております。
侍: その方式であればビュワーの音声をそのまま収録できるというメリットがありますね。
j: 手元のカメラでは仕様上640×480サイズでしか入力出来ない様で画面に荒さが有ります。実際のビュワー再生も録画時はこのサイズにダウンさせています、ハイビジョンカメラでもあれば高画質公開も可能かも。
侍: 「動画」とひとくくりに論じるべきではないのかも知れませんが、敢えて二種類の方法論を使い分けておられるのには何か理由があるのでしょうか。
j: VRMビュワーから直接生成する動画と比べると、画質がいいのに超軽いことと、動画再生ソフトの無い方でもネットで簡単に鑑賞できるのがポイントです。これはこれで結構楽しんでくれている方もいます。先日子供が大喜びですってメールを頂いたばかりですし、何より私自身が結構楽しんでいます。