【課題】
テンプレートが、作成者の手から利用者の手へと渡る何らかの手段が必要です。
最も単純に考えると、各パッケージにそのパッケージのパフォーマンスを十分に活用したテンプレートが付属しているのが理想的ですが、現実的には満足なサンプルレイアウトさえ収録できないI.MAGiCさんの開発体力では、それは不可能でしょう。むしろ、これだけ優秀なネットVRMユーザーが巷に溢れている(は言い過ぎにしても・・・)のですから、彼らの日々の精進から得られたノウハウをビギナーユーザーにシェアするのが最も効果的と考えられます。
VRM4は、そのインストール時にインターネットを介してI.MAGiC社へのユーザー登録をおこなうことが必須となっています。つまり、VRM4ユーザーはすべからくインターネットユーザーであると考えることができます。したがって、テンプレートの作成者からの回収と利用者への配布をインターネットを通じておこなうことには問題はないはずです。
一方で、それだけで問題が解決するのであれば、現時点においてもレイアウトファイルをWeb等で配布することで、エキスパートのノウハウをビギナーにシェアすることが可能なはずです。が、実際には必ずしもそれは効果を上げているようには思えません。もっと、効果的なテンプレートのシェアの方法が必要ではないでしょうか。
【解決策】
ボクが「ネットVRMユーザー」と尊称申し上げる優秀な方々にはピンと来ないかも知れませんが、WebからLZH/ZIP等で圧縮されたファイルをダウンロードし、それを展開してしかるべきフォルダで管理し、その中から自分の有用と思われる情報を引き出す、という芸当は実はかなり特殊であり、一般的ではない、と考えるべきです。たとえば、世の中には上場企業の管理職でありながら、自分でメールを読み書きすることが出来ず、秘書に毎朝自分宛てのメールを印刷させている、なんていう人がザラに居ます。これは極端な例ですが、
・必要とするテンプレートが取得可能なURLを見つける。
・テンプレートを含むアーカイブをダウンロードする。
・アーカイブからテンプレートを取り出す。
・集めたテンプレートの中から自分好みのそれを見つける。
という手続きは、世間一般のITリテラシから考えると非常に迂遠なものであり、これだけを理由にVRMへの入門につまづく人がいてもおかしくはありません。したがって、出来るだけこのプロセスをビギナーユーザー自身に意識させない仕組み=インターフェイスこそが、本当の意味でVRMビギナーのエクスペリエンスを拡大するためは必要です。
これを実現する手段としては、たとえば以下のようなものが考えられます。
(1) テンプレートを作成したユーザーはそれをI.MAGiC社へ送付する。
(2) I.MAGiC社(実際にはスーパーバイザー?)は集まったテンプレートから配布するに値するものを選抜する。
(3) I.MAGiC社管理の(仮称)テンプレートサーバーにテンプレートとそのプレビュー画像、検索用のインデックスが保管される。
(4) VRMレイアウターにはテンプレートサーバーへのアクセス機能が内臓されており、ユーザーが必要とするテンプレートの種類、手持ちのパッケージに対応したテンプレートを自動的に検索する。
(5) ユーザーが検索されたテンプレートの中から使いたいものを宣言すると、テンプレートがダウンロードされレイアウトウィンドウにドロップされる。
こうすることで、ビギナーユーザーは何も意識することなくインターネットを介して常に最新のエキスパートユーザーのノウハウを得ることが可能になります。アンチウイルス系ソフトの定義ファイル自動更新やMicrosoft社が提供するWindows Updateを想像するとイメージしやすいでしょう。
これとは別の考え方として、winnyのようなファイル共有技術でもってユーザー間のPCを直接つないでしまう、という方法も考えられますがいろいろと弊害も考えられるので、ここでは捨ておきます。
【回避策】
I.MAGiC社がテンプレートサーバーのような集積手段を提供しない場合、これまで通りユーザーがWeb等の手段によってこれをシェアすることは可能です。ただし、この場合、以下の3つの問題には留意する必要があるでしょう。
第一に、可能であればテンプレートのポータルサイトを有志で立ち上げるべきでしょう。でなければ、ビギナーユーザーはこれまで同様にインターネットの中を存在するのかしないのかわからないテンプレートを求めて彷徨うことになります。
第二に、テンプレートの作り方の規格を厳密に定める必要があるでしょう。I.MAGiC(あるいはスーパーバイザー)がその管理・選抜にあたれば、作成者の不手際から作られた不適切なテンプレートを事前にはじくことが可能ですが、ユーザーの自由に任せればその分だけ不適切なテンプレートが公然と配布される可能性が増します。
第三に、VRMレイアウターにインターネットを介してのテンプレート取り込み機能を実装しない場合、一旦ダウンロードされたレイアウトファイルから、自分のレイアウトへテンプレートをコピー&ペーストする作業はビギナーが自らおこなうしかありません。この手順をわかりやすくガイドするチュートリアルがなければ、ビギナーはこれを活用することができないでしょう。
以上のように、必ずしもI.MAGiC社がテンプレートサーバー提供とVRMレイアウターの改造をおこなわなくとも、ユーザーの自助努力によってある程度の近似した成果は得られるはずです。ただし、上記3つの制約から、その効果は【改善策】が実施される場合ほど大きくはならないと予想されます。
【派生課題】
このエントリでは、
・テンプレートの集積と配布の方法
を議論します。
以下の話題は別エントリで取り扱います。
・所有パッケージの差異にどう対処するか
・テンプレートにはどのような規格化が必要か