【課題】
グループから、そこに所属する任意の部品をグループ外に取り出す容易な方法が必要と考えられます。
VRM4から導入されたグループ管理機能は、複数の部品の組み合わせを1つの部品であるかのように扱うことを可能にした機能であり、この機能なくしては
VRMテンプレート構想もありえません。
一方で、新機能であるがゆえに、他の従来からの機能に比べてこなれきっていない面が見受けられるのも事実です。その最たるものがここで述べる「グループから部品を取り出す方法」のマズさです。
本質的には、この問題は現行VRM4におけるグループ管理の方法が、旧来からのレイヤー管理の方法に準拠していることに拠ります。この結果、グループとレイヤーの決定的な差が見落とされている感があります。
その差とは「すべての部品は必ずいずれかのレイヤーに所属するが、必ずしもグループには所属しない」というものです。この仕様自体には問題はありませんが、レイヤーウィンドウ上でのグループとレイヤーの扱いが共通化されているため、不都合が生じています。

<レイヤーウィンドウ>
特に問題となるのは「グループの削除」です。たとえば上掲写真の状況でグループの削除をおこなうとグループGroup-2が消えるのは当然として、合わせてGroup-2に所属しているすべての部品もレイアウト上から削除されてしまいます。つまり、一度グループ化された部品はそれ以降、運命共同体となっています。
個人的な作業の便を図るためにグループ管理機能を使う上で、これはさほど不都合ではありません。これ以上この部品の組み合わせについては変更を加えない、と考えた時点でグループ化をおこなうのがほとんどですから。一方、VRMテンプレート構想では、グループ化された部品がその後の作業の素材となるため、この仕様はいささか不都合です。
なお、レイヤーウィンドウ内で部品をドラッグ&ドロップすることで部品のレイヤー/グループ所属を制御することは可能ですが、実際の運用を考えた場合、レイアウトウィンドウやパーツウィンドウのサイズがレイヤーウィンドウに比較して画面内で優先的に利用されることから考えると、この操作はあまり効率的とは言えません。
【解決策】
レイヤーウィンドウのポップアップメニューに、現行の「グループ削除」に加えて「グループ解除」を設けることで、上記の問題はほとんど解決されるでしょう。グループ解除は、指定したグループに所属する部品/グループをもう1つ上の階層(レイヤーまたはグループ)に移動させることを意味します。
こうすることで、テンプレート利用者は、任意の時点でテンプレートのグループを解除し、より細かな修正をおこなってテンプレートから派生する自身のVRMレイアウトに個性を加えることが可能になります。
テンプレート作成者の立場から考えた場合、この機能を前提に考えると、作成するテンプレート=1つのグループ、の中で更にグループ分けをおこなうことで、より効果的なテンプレートを提供することが可能になります。たとえば、レールだけをまとめた下位グループや、複数部品からなる建物をまとめた下位グループ等は、テンプレート利用者/作成者の双方にとって生産性を高める素材となるでしょう。
【回避策】
前述したように、レイヤーウィンドウ内で部品をドラッグ&ドロップすることで部品のレイヤー/グループ所属を制御することは可能です。が、上掲解決策のVRMレイアウターへの実装がなければ、その手間を軽減する方法は特にありません。強いて言えば、レイヤー/グループの制御に特化したチュートリアルを作成し、少なくともテンプレート作成者間ではそのノウハウをシェアしておく必要があるでしょう。
【派生課題】
このエントリでは、
・グループ管理機能の改善
を取り扱います。
・テンプレートの作成時の規格
については後日改めて。