「黄金の島 -Gold Island-/しおじ氏」
霊魂補完計画
以下はI.MAGiCレイアウトコンテスト2005参加作品のレビューです。作品は結果発表のページからダウンロード可能です。
「黄金の島 -Gold Island-」はVRM3レイアウトで今回のコンテストの大賞を受賞した
しおじ氏の手になるVRM4レイアウトだ。個人的には、本作が大賞であっても良かったのではないか、とも思う。もちろん「黄金の島 -Gold Island-」が
「敦賀」よりも優れているという意味ではない。今回のコンテスト参加者の中で、しおじ氏一人が頭一つ飛び抜けていた、ということである。

<しおじ氏作「黄金の島 -Gold Island-」より>
しおじ氏と言えば「敦賀」に見られるような現実の風景を題材にVRMならではのアレンジを効かせた超写実的な作風とともに、
レイアウトコンテスト2003一般部門審査員特別賞に輝いた「日中横断鉄道」のような破天荒なフリーランス作品でも知られている。言うまでもなく本作は、後者の「しおじ節」がVRM4で炸裂した傑作だ。
「黄金の島 -Gold Island-」は、VRM4の目玉新機能の1つである「夜景」の魅力をいかに引き出すか、が氏のテーマであったものとお見受けする。レイアウト中央に鎮座する氏十八番の地形テクスチャマジックによるピラミッドやスフィンクスもすごいが、本作の真価は夜景エフェクトを有するストラクチャを縦横無尽に使いこなしたライティングワークにある。
橋上駅舎の連絡橋で作られた橋の下をくぐる、地形テクスチャの積荷を満載し埋め込まれたビルで艦橋までが光る貨物船など、ここまでやられてしまうと、氏の事績の後を追うことすらためらわれる。

<しおじ氏作「黄金の島 -Gold Island-」より>
氏のこだわりは、大仕掛けが目立つレイアウト全体からすれば、添え物に過ぎないはずの上掲スクリーンショットの部分にまで及んでいる。この区間では、
RYOMA氏がその
可能性を示唆していた「照明付きプラットホームを地面に埋め込んで他のストラクチャを照らす」テクニックが、見事に消化された形で実装されている。
その効果のほどを動きのないスクリーンショットで伝えるのは難しい。これについてはご自身で本作をダウンロードし、ご自分の目で確かめていただきたい。いや、これだけではもちろんない。このレイアウトには数え切れないほどの驚きが隠されている。言うなれば「黄金の島 -Gold Island-」は、もはや「VRMの神」と尊称するしかないしおじ氏から我々に与えられた「汝らはいくつ見つけることができようや?」との試練なのである。
さて読者諸君。
かくして我々はVRMの神を見たわけだが、氏をして神の座に安穏とさせることがあってはならぬ。いや、他ならぬ氏自身が神の座を脅かすルシファーの台頭を望んでおいでに違いない。レイアウトコンテスト2006は、今この瞬間からスタートだ。「黄金の島 -Gold Island-」を隅から隅まで堪能し、己の無力さに屈辱を覚えよう。あなたが、そして私が諦めない限り、その屈辱は翌年の今ごろには神殺しの剣へと育っているかも知れないのだ。