先月の
VRMユーザーオフ@名古屋に関連して少し。
このオフ会が「VRMユーザーオフ」とは名ばかりの、事実上の「貸しレイアウトでのNゲージ運転会」であったことは、お気づきの方はお気づきであろう。今回、参加者全員がNゲージャーであったこともあって、誰もそのことに疑問を持ってはいなかったようだが、ネットを通じてこの出来事を知った方の中には「VRMユーザーオフにはNゲージャーしか参加できないのか?」といった疑問を感じた方がおられたかも知れない。結論から言うと、その認識は間違っているが懸念すべきことがないワケでもあるまい。
言うまでもないとは思うが、貸しレイアウトが会場になったのは経緯上の偶然であって、VRMユーザーオフがすべからくかくあらねばならないことを意味しているワケではない。事実、
昨年夏の名古屋オフは事実上の鉄道写真撮影会だったようである。
一方で、今回のオフ会を考える上で、貸しレイアウトでの運転会は欠くべからざる要素であったことも否定できない。そもそも、NゲージャーでないVRMユーザーが、敢えて一堂に会して何をする?と問えば、ネット上でのコミュニケーションに熟達している人は「さぁ?」と首を傾げるのではなかろうか。やり取りすべきことは、普段のネット上でのお付き合いで完結している。逆に、Nゲージ運転会は一堂に会さねば出来ない代物であり、オフ会の大きな動機であり得る。
前段に「ネット上でのコミュニケーションに熟達している人」という微妙なニュアンスの注釈を入れてみたが、
先日も少し論じたように、ネットVRM界隈に敢えて積極的にはコミットしないが、VRMの熱心なファンであるという方は結構おられるものと推察する。でなければ、拙VRM侍の異様なアクセス数に説明がつかない。
そして、ネットVRM界隈に積極的には参加しない人、と一口に言っても、大きく二種類の方がおられることは想像に難くない。第一には、キーボードや文章書きが苦手で、文字主体のネットコミュニケーションが不得意な方。第二には、そもそも他のVRMユーザーとの交流の必要性を感じておられない方、である。後者は無理に引きずり出す必要もないし、ネットVRM界隈に相応の魅力が整えば自ずと浮上されるであろうから捨て置き、前者の方の声を拾う方法として、オフ会というのは有効な手段となるはずである。
しかし、いくつかの事例が積み重なることで「VRMユーザーオフとは、すなわちNゲージ運転会である」という認識が既成事実化してしまうと、こういった方々の声なき声を拾う機会が失われてしまう可能性がある。名だたるネットVRM界隈のエキスパートの中にも、Nゲージ鉄道模型には造詣どころか関心すらない方は多々おられるので、この点については注意が必要だろう。
では「Nゲージ運転会ではないVRMユーザーオフ」というのを考えてみようと思うのだが、これがまた難物である。いったい、どのような集いになるのか。単なる呑み会ではないのか。運転会であれば、鉄道模型という媒介物があるため、有り体に言えば口下手な方であっても、それなりに参加感があって楽しめるであろう。
が、そういう媒介のないオフ会は、下手をすると声の大きな人間の独演会になってしまい、百害あって一利なしの結果となることも危惧される。このへんについては、主催者の力量次第と言ってしまえばそれまでかも知れないのだが。
今後のVRMユーザーコミュニティを考えていく上で問題提起をしておこうと思い、書いてみた。先のオフ会のあり方を非難するつもりはないし、オフ会はこうあるべきだ、という主張を持っているワケでもない。しかし、主催者本人が善意でコミュニティを強化すべくやっていることが、一方で疎外感を感じるユーザーを生み出してしまう可能性をも有していることは知っておいた方が良い。
念のために書き加えておくと、オフ会に関しては、拙者には何も期待しないように。呼ばれれば行くかも知れないが、拙者自身は物理的に人と会うことにはあまり意味を見出さないので、オフ会については必ずしも積極的ではない。ただ、気概のある主催者に助力を求められれば、協力を惜しまないことをここに表明しておこう。