「V4について一言、について一言(では終わらないw)」
電波ゆんゆん
鉄道模型シミュレーター会議室での話題から。
スクリプトウィザードがあるからと言っても、ライト点灯とかパンタ上昇など基本的なものはメニューで簡単に決められるように
メッセージNo.9732 沖の鳥島氏の投稿 より
ポイントを作るたびに同じ操作を何回も繰り返す(コピー&ペーストも含む)のはなんだかもどかしく感じられます。
(中略)
「自由に組める部分が多くなる」ことは「自分で設定してやらないと動かない部分が増える」ことと不可分であると考えているので仕方ないと言えばそこまでなのですが、もう少し労力を軽減できるツールが欲しいところです。
メッセージNo.9733 caldia氏の投稿 より
しれっと「わかんないなら使わなきゃいいじゃねの」と突き放すメソッドもあるかとは思うが、上引用のご両所の指摘は、具体的な改善提案が欠けている点を除いては、概ね的を射たご意見だと思うし、おそらく無言のまま同意しておられる諸兄も多くおられることだろう。
で。
酔狂で、勝手に「欠けている点」を補完して援護射撃することにしよう。
まず、論点を整理しておこう。
VRM4の現在のあり方を全否定するようなことを言っても意味がないし、それならより満足出来そうな別のソフトへ移行するか、勝手にVRM4に対立するモノを自分で作った方がいい。
VRM4の「改善」を求めるのであれば、VRM4のコンセプトと不可分な部分は受容した上で、そこにどういう「上被せ」(「変更」ではない点に注意!!)をして、より使いやすく見せるか、わかりやすく見せるか、を目指すのが筋だ。
まず、詳しくは
VRM4EG収録(p.114)の開発者インタビューを参照して欲しいのだが、
- VRM3以前から、VRMの内部構造としてスクリプトの相当するものが存在した。
- それらはユーザーが直接触れない形で隠されていたが、VRM4では「パソコンのソフトである、ということを表に出したい(同書p.116)」という意図からスクリプト言語として表出した。
- スクリプトウィザードは、一旦表出したそれを再び「覆いかぶさる形でいろいろな機能が加わって(同書p.117)」いくべく実装された。
ということが、開発者本人の口から語られている。
ポイントは2つある。1つは、実は昔から何も変わってはいないという点。もちろん、制御できる要素は飛躍的に増えたのだが、VRM3以前ならばチェックボックスにチェックを入れるか否か、で決まっていたそれが、スクリプト命令や数値に置き換わっているというだけのことだ。これについては、既に諸兄もお気づきだろう。
もう1つが重要な点なのだが、仮にスクリプト言語を介さずにこれらの機能をすべてGUI的にメニュー化していたとすれば、今よりももっとユーザーが混乱していたことは疑いない、という点だ。沖の鳥島氏は「メニューで簡単に」と言っているが、VRM4の制御要素とその機能の組み合わせは既にGUIで制御できる数を超えている。
例えば、Windowsの「電卓(calc.exe)」を思い浮かべて欲しい。これはGUIで制御できる計算機になっているが、「関数電卓」モードは既に一般的なユーザーが意味を正しく把握できるであろうボタンの数を超えている。さて、あなたは同じ流儀で日本語文章を入力するソフトを欲するだろうか。そんなややこしいものを使うよりは、キーボードから一文字ずつ入力することを選択するだろう。強引な比喩ではあるが、理屈は同じだ。
caldia氏が「仕方ない」と言っているのが、まさにこれに当たる。一部の携帯電話機がサポートしている定例文の入力機能(最初の数文字の入力から、目的の語彙を類推して選択させるヤツ)は、よく工夫された素晴らしいものだと思うが、アレばかり使っている人の日本語表現は決して成長しないどころか退化するだろう。可能性の枝を大きく取り払っているからこそ、入力が簡単になっているのだから。
本題に戻る。
私の認識では、I.MAGiCは今、VRM4で一旦取り払った各種ギミックへのGUIインターフェイスの「あるべき姿」を探っているフェーズなのだろうと思う。すなわち、VRM4の可能性を全て裸にした上で、ユーザーがそれをどう使うか、どんなニーズがあるかを見極めて、それに応じて「可能性の枝を取り払って簡単にする」ためにだ。だから、現時点で「ややこしいから蓋をしろ!」と主張するのは間違っている。
とは言え、caldia氏が「もう少し労力を軽減できるツール」と言うのも理解できる。特に「同じ操作を何回も繰り返す」ことを強いられる点については、氏のみならず、私だって有り体に言えば「面倒臭ぇ」と思っているのだから。しかし、これはVRMスクリプトやスクリプトウィザードが存在するからそうなのではなく、あくまでもその見せ方と、そこから必然的に生じる使い方の問題だ。逆に言うと、少し見せ方に手を加えてやる=上被せすることで、個々のユーザーが小難しいことを考えずとも、自然に楽な使い方へと誘導することは可能だ。
ちなみに、これについて別の表現で述べているのが
コレの「基本戦略」の節の最初の段落。欄外注も含めて気概のある方にはご精読いただきたい。私は、この考え方を理解できない人(当然いるだろう)を責めないし、軽蔑もしない。ただ、理解し消化することが出来れば、あなたにとって大きな利益となるであろうことは保証する。私の本意が、VRM4を擁護すること、にあるのではなく、VRM4に取り組むことがユーザー諸兄にとってどのような意味・意義を持ち得るか明らかにすること、にある点をお忘れなきよう。
前提の説明が長くなったので、VRM4システムに対する具体的な改善案はことは
明日(ぉぃ!!)。