2012/2/11  黙って食べちゃダメですか  

時間にゆとりがあると思っていたけど。

駅の出口で迷ったり、グーグル先生にお伺いを立てたり。

なんだかんだで試験会場に着く頃にはゆとりがなくなっていた。



ほとんど見直しせずにテストを受けてしまった。



二科目は大丈夫だと思うけど。

一科目は厳しいな。



家に帰って、ミチコがつくってくれた夜ご飯を食べていたら、ミチコが攻めてきた。

「テスト、どうだったの?」

「微妙。三科目は厳しいけど、二科目は大丈夫だと思う」

「それってどうなの?」

答えるのに困りながら、パンを頬張った。

「そのパンね、食器屋さんにいただいたの」

パンを頬張った。

「おいしいとかなんとかいいなさいよね」

「うまいよ」

男は黙って飯を食うもんだって、できるほうのニシが言ってた、ような気がする。ってか、今は黙って食べたい。このあと家庭教師だし。ってか黙々と食べるってことは、うまいってことだよ。

マーボーは「食べるときの沈黙がヤダ」って言ってたけど。

「明日の予定は?」

「フットサルのあとにフットサル」

「どっちかやめて部屋を片付けなさいよね」



ごめん。

やめるとしんじゃう病気なんだ。
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2012/2/10  ペンを探す旅  

テストが明日に迫っていた。



テストはペンで書かなきゃいけないんだけど、噂によると消しゴムで消せるペンがあるらしい。



学校帰りにデパートに行ったけど、売ってなかった。

ってか「長く消せるシャーペン」ってなんだ。

紛らわしい。



コンビニで、「こすると字が消えるペン」があったけど、これなのか?

とりあえずスルーした。



駅ビルの本屋さんに向かう途中、親父から電話があった。

昨日は体の調子が悪いって言ってたけど。

「やっぱりインフルエンザだった。何時に帰ってくる?迎えに行くよ」

「いいよ」

「いや、行くよ」

「じゃ、じゃぁ」



駅ビルの本屋で、「こすると消えるペン」がコーナーの一角を占めていた。



やっぱりこれだな。



買って帰ると、親父が駅まで来てくれた。

「悪いね」

「いや、いいんだけど。インフルエンザだったから、そば屋は月曜まで休むよ。休まなきゃいけないっていう決まりはないんだけど、熱が下がってから二日は外に出ちゃいけないって」

「そっか。親父ってインフルエンザに罹ったことってあったっけ?」

「ん?記憶にない」

「だよね」



親父はご飯の用意をしてくれていた。

カツ煮のお皿とご飯の茶碗には、白い粉がついていた。



いい夢が見れる白い粉じゃないと思うけど。

そば粉か。

リレンザか。



アレルギーか。

ウィルスか。



どちらにせよ、身を守ったほうがよさそうだ。

どちらにせよ、親父、ありがとう。
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2012/2/9  アンタもタイヘンね。  

学校帰り、夜九時の電車に乗っていた。



自分が座った座席の隣のドアに、小学生が立っていた。

今どきの小学生って、背中に「N」って書いてあるからわかりやすい。



ってか、電車の中でくたびれて座席に座るサラリーマンやOLに囲まれて立っているこの少年は、何を思っているのだろう。



少年よ。

アンタもタイヘンね。
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2012/2/8  カキに負けた  

朝、学校でトイレに引きこもっていた。



お腹痛い。



ノロか。



カンピロバクターか。



昨日、何食べた?



アレだ。



カキフライだ。



五個も食べるんじゃなかった。



放課後、巣鴨サルに向かう途中でまたお腹が痛くなった。



巣鴨駅で降りて、平静を装いながら下っ腹に力を入れながら西友のトイレに向かう途中で思った。



腹筋鍛えておいてよかった。



子どもたちに伝えたい。



腹筋鍛えておけ。

うんこもらさないで済むぞ。



そのあとに思った。



西友のトイレが満室だったらアウトだな。



結果。

なんとかこの戦いに勝つことができた。



家に帰ってから、母ミチコに聞いた。

「お腹、大丈夫だった?」

「わたしもお父さんも全然大丈夫だったわよ」



オレは何に負けたんだろう。

その後の試合には負けたけど、腹痛には勝つことができた。

勝ったというか、痛み分けかな。
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2012/2/7  懐に隠し球  

あ、どうも。今日、職場で女性に玄米茶を煎れてもらって、もらった玄米茶をココアと間違えてスプーンでかき回したヒラです。

しかも、そのあとスポンジと間違えて石鹸でスプーンを洗おうとしてました。

疲れてるのかな。



連日のNHKニュースネタですみません。



今日も今日とて夜ご飯がてらにニュースを見ていた。



地元の山に祭られた神に魚のオコゼの顔を見せてみんなで大笑いするユニークな祭りが、三重県尾鷲市で行われました。



懐にオコゼなんて入れたらオコゼが温まっちゃう、なんて話を母ミチコとしていた。



その次のニュースは福島第一原発の事故の話で、建屋がボロボロになっていた映像が映し出されていた。

こりゃひどい。隠蔽とかそういう次元じゃない。なんて思って「こりゃ隠せないなぁ」って言ったら、ミチコが返事をした。

「そりゃあんなに大きなオコゼだもんね」

「は?」

「え?」

「今のニュースは原発の…」

「あ、あぁ、そんなの知らない」



そんなもんなのかね。
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