「お、俺、パイズリしてーよ」
「パイズリ・・ってなに?」
「のぞみのおっぱいで、俺のチンポをこすりあげるんだ」
RYOは早く刺激したいのか、あせったように発言する。あたしは、真っ赤に腫れ上がったRYOの大事な部分をもてあまして、泣きそうになってるRYOの姿を想像し、思わずカワイイと思ってしまった。思わずあたしの身体の奥が急激にカっと熱くなる。
「うん・・RYOがしたいんならいいよ」
あたしはケータイを持ったまま、空いてる反対の手と腕を使い、器用に胸を寄せた。RYOの熱い肉棒が差し込めるように谷間を作って写メを撮る。
「あんま谷間がないけど、アレ入れて・・」
「チンポ入れるよ、のぞみ! いっぱいしごいて!」
「うん、いっぱいシコシコしてあげる」
あたしはRYOの興奮した肉棒を想像しながら、ケータイを抱くようにオッパイを痛いほどに揉んだ。その指から驚くほどの快感が飛び出し、足先まで電撃の痺れが走りぬける。思わす口元から深いため息がこぼれてしまう。
「あん・・気持ちいいよお、これ・・」
「俺も・・もうイキそう」
RYOの“イキそう”の言葉に、あたしの身体は熱く反応してしまった。固くなった肉棒から迸る白い液体を想像し、あたしはオッパイの先にある桜色の突起を指先ではさみ、グリグリと強く刺激した。
「イク!」
RYOの発言。
「あたしも・・イク・・」
あたしは目をきつく閉じ、ケータイを握り締めながら、オッパイをギュウっとしぼった。その瞬間、キュンと胸の奥が締め付けられ、次にはふわっと目の前が白くなる感覚に襲われた。
「イッチャッタ・・」
「俺も・・気持ちよかった・・。ほら、セーエキ、こんなに出ちゃった」
RYOの手のひらがチャットにアップされた。そこには大量に射精された精液が白くドロっと、山のように乗っていた。
「やだ〜、いっぱい出すぎ」
「だって気持ちよかったんだ」
あたしは、なぜか幸福な気持ちになっていた。全然知らない同士だけど、あたしを必要としてくれて、あたしのために気持ちよくなってくれた。その結果が、RYOの手のひらにある。
「うん、あたしも・・よかったよ」
少しの間。
「ね、RYO」
「うん?」
「RYOの学校で、好きなヒトとかいるの?」
あたしは、思わず聞いてしまった。
しばらくの間。
「いねーよ」
RYOの返信。
あたしはほっとした。実際には会えないのに、RYOがフリーであることに安心してしまった。
ところが、次のRYOの発言に、あたしはかたまってしまった。
「俺、学校行ってねーんだ」
「え?」
「俺、学校きらいだから、行ってねーんだ」
あたしは言葉をうしなった。
RYOは、登校拒否のヒトなんだ・・。
なんだか、さっきまでの幸せな気持ちがどっかに行って、悪い気持ちと、残念な気持ちと、悲しい気持ち・・いろんな気持ちが、あたしの胸の中で渦巻いていた。
しばらくの沈黙。
「わるいか?」
RYOの発言。
しばらくの間。
あたしのとまどい。
なんて言ったらいいの?
RYOがなんだか、遠い存在になってしまったようだ。
とまどい。
なんで?
興味・・
あたしの中で、いろんな言葉が混ざっている。
「じゃあな」
あたしが返信しないでいると、RYOがまた発言をした。
行ってしまう・・
「まって!」
あたしは、とっさにRYOを引き止めた。
「また、会おうよ」
しばらくの間。
RYOは怒っているだろうか。
「じゃあな」
RYOは、それだけ言い残すと、チャットルームを出て行った。
あたしは、薄暗い部屋で、ケータイを握り締めていた。ぼーぜんと画面を見ていた。
RYOに、何も声をかけてあげられなかった。
ケータイの画面を見る目から、いつか涙がこぼれていた。
チャットで2回しか会ってない人間のことなど、何も知るはずがない。
でも、2回も同じ時間を共有した。
なんだかRYOが、近い存在のような気分になっていたのも本当だ。
そのRYOが、何かに困っていて、学校に行っていない。
そのことをあたしに教えてくれたのに、あたしは受け止めてあげられなかった。何もこたえてあげられなかった。
なんだか悔しかった。
RYOは、SOSを出してくれたのかもしれない。あたしは、せめて「大丈夫だよ」ぐらい言ってあげられたんじゃないか。
そう思ったら、あたしの目から、もっと涙があふれてきた。つい声がもれるぐらい、なんだか泣けてきた。
あたしは、RYOのことがすごく気になっていた。

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