「どうだ、オナニー気持ちいいだろ」
「キモチイイ・・?」
ナナは、勉強机に向かいながら、ブラの中に潜らせた片手をゆっくりと動かしている。
ビリビリと身体の奥から現れ、全身を痺れさせる感覚。これが「キモチイイ」ということなんだろうか・・。もう自分で身体が溶けていくような快感を止めることができない。もっと胸を強くもんでみたい。これがきっと「キモチイイ」感じなんだ・・。
「ウン・・キモチイイ・・あうんっ」
「じゃあもっと気持ちよくなりたいだろ」
「ウ・ウン・・」
イケナイ・・という自制心は、すでに身体の奥に渦巻く奔流に麻痺させられている。高校生の言いなりになっている自分が、なんだか、自分じゃないみたいだ。
胸から全身に広がる恍惚の波。それがナナを欲望に従わせていた。身体が勝手に反応している。
「オナニーは気持ちいいだろ、マロン」
「コレガ、オナニー・・?」
「そうだ。じゃあ今度は、パンツの中に手を入れて、マロンの割れ目に指を差し込んでみ」
「ウ・ウン・・あああああっ」
高校生の言うとおり、ナナは、パンツの中に片手を滑らせる。すると、ゾクゾクという悪寒のような鳥肌が、背中を走る。しかしそれは一瞬で快感に変貌する。
すっかり全身の力が抜けて、勉強机に上半身を預けてしまった。
「マロンの割れ目に、ボタンみたいな芽があるだろ。そこを指先でゆっくり刺激するんだ」
ナナはロボットのように、高校生の命令に従う。身体に力が入らず、腰を浮かせることが苦痛だった。やっとパンツの中に片手を忍ばせると、そこは熱く燃えていた。
そして言われたとおり、あったかい茂みの中にある大事な突起に指が触れる。その瞬間、快感の激震が、脳天から足の指先までを襲う。
「アウウウ! コ、コレ、何!? アアア・・ウウン!!」
ビリビリと全身が痺れる。言葉にならない喜悦。思わず快感のうめき声が、開いた口から漏れる。
自分のアソコが、急速に湿ってきたことに気づく。突起を触る指が、ヌルヌルとすべり、それが快感を増幅させる。
「ハァハァ・・気持ちイイ」
「だろ? これがオナニーだ。もっとクリトリスをこねまわすんだ。刺激すればするほど、マロンは気持ちよくなれる」
「ウン・・ボク、ナンダカ翔ビソウ・・ナニ、コレ・・ウン・・アアア!」
パンツの中に差し入れた手の動きが激しくなる。それと同時に、頭の中が白くなる。弾けそうになる。なんだか空に翔びそうな、そんな感じ。
「イイ・・クウゥゥ!!」
ナナは、額の間にかわいいシワを寄せ、勉強机に顔をうずめた。ぎゅっと身体をこわばらせ、しばらくすると、ふっと力が抜ける。
「マロン、それがイクって感じだよ」
こうして、ナナは初めてのチャットで、2チャHを高校生に教えられたのだった。
それからというもの、すっかり病みつきになり、ナナはあたしを誘ってチャットルームへの出入りを続けることになる。
「でもぼくね、チャットでもエッチはしてないの。だって、現実で、本当に好きな人とセックスしたいじゃん。だから、それまで大事にとっとくんだ」
ナナは、下の校庭を見ながらくすっと笑った。
「だって、ネットはネットだし。本当にエッチなんてできないじゃん」
あたしがナナに言う。
「ちがうよ〜。ぼくが言いたいのは気持ちのモンダイ! ネットだって、気持ちがつながったらエッチになっちゃうじゃない」
ナナが顔を赤くして熱弁をふるう。
あたしにはよくわからないけど、ナナにはナナなりのこだわりがあるらしい。
あたしはふいに、青い空を見上げた。
「ネットでも気持ちがつながる、よね」
RYOのことを思い出してしまったのだ。軽いため息が口から漏れる。
「ちょっと、どうしたのよ」
ナナがびっくりして、あたしを見る。あたしはまだ空を見上げている。
翼の大きな鳥が、ゆっくりと頭上を通り過ぎていった。
「それで今・・悩んでるんだ」
心地よい風が、あたしの髪を撫でる。
ナナは、何も言わず、あたしの言葉を待っている。
「RYOってオトコのコがいてさ」
あたしは、ゆっくりとRYOのことをナナに話し始めた。

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