広島の、あの気だるいほどに暑い西日が懐かしい。海辺のアパートで、優しく満ちる潮の音で目覚めていたあの頃…。翻って、どういうわけか本州最果ての地に来てしまった私。感傷にむせびながらカーテンをあけた月曜の朝。鬱にとどめを刺す白い壁は、一階部分を完全に覆い、私に新たなミッシングリングを押し付ける。それは太陽の欠落。…雪に遮られるのか、携帯の電波も入らない。慌ててセンターに問い合わせる。問い合わせる。「センターさん、あの人からメールはありましたか?」「ついでながらセンターさん、この雪の地下室で、私に生きよというのですか?」


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