2007/7/30
地区内にはお地蔵がいくつかあるが、ほとんど人も通らない小道にあるお地蔵を県道の傍に移転してお地蔵さんがよく見られる場所に移し、地元の繁栄と守護のためにということで、鏡ダム近くの人通りの多い場所に移転することなった。
今日の移転に際して、お坊さん、小口夫といわれる担当者(移転先の整地や木の伐採などを行う係)とおんちゃんを含めた役員が参加しての移転だ。この移転しようとしている地蔵は文化10年に建立されたと記されている。文化10年は調べてみると1813年で今から194年前のことである。200年近く、大切に保存され、供養されお参りされている田舎の敬虔な姿に頭が下がる思いだ。都会の人々にとっては、ばかばかしいと思うかも知れないが、このような伝統が田舎の助け合いや純真な精神を継承している源ではないかと思っている。
この地蔵が設置されたいわれを古老から聞くところによると、農作業用の馬を引き連れていたところ、崖になっているこの地蔵が設置されている場所で馬が落下してしまったとのことで、このような不幸が二度と起こらないことと地区の繁栄を祈って地蔵が建立されたとのことである。

この場所の地蔵を移転するため、和尚さんによる移転前の読教がなされる。(写真上)

これが、人通りの多い県道に移転される1813年に建立された地蔵。(写真上)この地蔵や台座の石などを運搬車で移転先へ運ぶ。

鏡ダムを見下せる場所に移して、移転後の安住を求めてお経が唱えられ(写真上)、この日のスケジュールが終了。都会の人のように金も物もないが、田舎の人には金はなくても、昔からの言い伝えを重んじ、人の心を大切にする田舎の伝統・生活は都会に勝るものではないか、また、貧しくても心は豊かだとおんちゃんはつくづく思うようになった。
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