ちくまプリマー新書。760円+税。
この著者の『「社会調査」のウソ』(文春新書)が面白かったので,書名と著者名で即座に買うことを決めた。期待は裏切られなかった。分かり易く,統計値のリテラシー(読み書き能力)を高めるための方法を教えてくれる。
それだけならば感心するだけで感動にまでは至らないのであるが,感動に至った理由は,著者の,若い人の読み書き能力を高めようという姿勢にある。
これから社会へ出ようという若い人が,この読み書き能力を持たないと,搾取〔さくしゅ〕されるだけですよという,著者のいわば「憂国」の情が私を感動させたのだ。
私自身がそういう危惧を持っているので,勝手に読み取っているだけかもしれない。
これは広い意味での「国語」の教科書だ。「国語」という科目はそもそも,読み書き能力を付けるための科目だと,私は思うから。若い人に読んでもらう一助として,明日の授業で紹介しよう。
それぞれの章で言いたいことを適切に,いしいひさいち氏の4コママンガでまとめてあるのもいい。特にp.86のは,自分のことを振り返って爆笑。

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