中国に出張(瀋陽)していた友人と1年半ぶりに会い、食事をしながら色々な出来事を聞いていました。
政治、経済、国民性など、ありとあらゆる事を聞きましたが、ネットで知るよりも「本物」を聞いた方が親身に感じました。
「中国」という巨大な国家は「世界経済」を担っていきますが、今の国民の生活を聞いた中では「かつての日本国民」みたいなようでした。
高級車を所有することも同じですが、高級車といえば、やはり「ベンツ&BMW」らしいです。
この2つの高級車ブランドは中国でも人気が高く、高度経済成長期の日本で流行った「いつかはクラウン」というコピー同様、「いつかはベンツ」、「いつかはBMW」という一般庶民のあこがれの存在になっているらしいですね。
ところが、最近、北京の街でやたらとベンツやBMWの車を見かけるようになったらしく、北京の人たちにとっては金融危機の不景気など関係ないのか、とも思いましたが、
これはどうも中国国産のベンツ、BMWが普及してきていることに原因がありそうです。
以前の中国ではベンツ、BMWは全て輸入車で、関税も中国のWTO加盟前は100%以上でしたので、これらの高級車に乗っている、ということは、正真正銘のお金持ちであることを意味していました。
しかし、今ではベンツは北京汽車との合弁で北京奔馳(べいじんべんちー)を、BMWはブリリアンスチャイナとの合弁で華晨宝馬(ほあぢぇんばおまー)を立ち上げ、それぞれ北京と瀋陽で国産のベンツとBMWを作り始めているため、北京でもこの2社の車を多く見かけるようになってきた、ということのようです。
ただ、この2社の車、国産だからと言って決して安いわけではありません。
北京奔馳の中型セダン、E280は62万元(868万円)、同じく華晨宝馬の525Liは56万元(784万円)と、WTO加盟後に25%まで下がった関税を考慮しても、輸入車とあまり変わらない値段設定になっています。
そう言った意味では、金融危機の不景気の最中でも、おカネを持っている人は持っている、ということが言えそうです。
「いつかはベンツ」、「いつかはBMW」と思っているのは、一般庶民だけではなく政府の役人も同様のようです。
今、中国では中国政府が発表した公用車の調達リストに、今年初めてベンツとBMWが入ったことにより、インターネット上では「贅沢だ」との批判が相次いでいるそうです。
中国政府は「BMWは多くの国で警察車両として採用されているし、価格も大臣、省長クラスは45万元(630万円)、副大臣、副省長クラスは35万元(490万円)以下という規定に収まる車種がある」と説明していますが、「網民(わんみん、ネット市民)」の理解は得られず、大手ポータルサイト・新浪(しんらん)には数時間で1万件以上の批判の書き込みが殺到したそうです。
中国政府の役人ならば「紅旗(ほんちー)」などの純国産の車に乗るべきだと思うのですが共産党員も人の子、「いつかはベンツ」、「いつかはBMW」という長年の夢は簡単には捨てきれなかったようですね。
PS・・・今月末にて「おちゃまの戯言」は終了いたします。

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