東京ローカル・ホンクの木下弦二さんから初めて電話をもらったのは もう二年ほどまえの夏だったろうか その時にどういう会話をしたのかは忘れてしまったが 僕たちのバンドを知って欲しい 聞いてみて欲しいという彼の気持ちだけはまっすぐに伝わってきた これも何かの縁(えにし)かと思いその後の僕は彼らのライヴに幾度となく足を運び またこれからも もっとライヴに行ってみようという思いは募るばかりだ 東京ローカル・ホンクの良さをどう表現すればいいのかはよく解らないのだが 今日もまた僕と同じように東京の空を眺め 同じような街並を歩き 戸惑いながらも呼吸をしていることは間違いなかった そんな風に自分の側にいるという親しみを持てるバンドに出会ったことに奇跡にも近いような感慨を抱いた まるで広告代理店が書いたような気取った歌詞や 見せかけのポーズや虚勢 あるいは英雄的な態度に終始しがちな日本の音楽シーンのなかで 彼らはいつもの商店街を行き交う人々を観察し 各駅停車の窓から流れる雲を追いかけたりしていた 彼らの織りなすサウンドスケープもまた大向こうを張るのではなく 微妙な感情や陰影そして日向の匂いをデリケートに運び込んできた ときには伊豆半島まで遠出したり草の燃える匂いを嗅ぎながら 結論を急がない心のありようみたいなものは形になりにくい でも僕は東京ローカル・ホンクの答えとか結論を求めない音楽のあり方に惹かれ続けている そうまるで池に投げられた小石のように (小尾隆 2009年6月23日:記)

2010/5/29

神のみぞ知る?  Rock N Roll

ストーンズ『メイン ストリートのならず者』の
リマスターCDのUS盤を 遂に本日購入しました

先日このlogで話題にした「ダイスを転がせ」の
ダブル ドラムズ説は 今回のパーソネル データ
ではチャーリー一人のみとなり 逆にこれまで
ジミー ミラーのみ表記されていた「ハッピー」で
のドラムズは ミラーとチャーリーの二人となって
います!

何だこりゃ? と驚くのもつかの間
いつも言ってることですが この新規パーソネル表記
も今ひとつ信憑性がないわけでして(苦笑)、、、
やはり 自分の耳(註1)を信じるしかありませんね

いずれにしても最高のロック アルバムに相応しい
謎がまた増えました(笑)

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註1「自分の耳」

デラニー&ボニー『モーテルショット』に添えられた
小倉エージ氏のライナー(98年)は 渾身の力作だ
詳細なクレジットがされてないアルバムだが 氏は
”自分の耳”で これはECのギター これはメイソン
の手癖ギター あれはグラム パーソンズの声といった
具合に確かめていく じっくり聞いていくと頷ける部分は
大きい そうそう 最後の曲「long way from home」で
スティヴン スティルスの声が一瞬聞こえることは 
あまりに有名な逸話でした^ー^

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ツアーの合間のひとときに回されていたテープで構成された
まさに”モーテル ショット”は 69〜71年頃の彼らの旅の
克明な記録だ 古いブルーズやゴスペルそしてカントリーが
まるで旅へのきざはしのように歌われていく



2010/5/31  17:00

投稿者:obin

こうしてミラーさんの足跡を追っていくと 『山羊頭〜』を最後に
ストーンズとの絆が切れてしまったことが残念にも思えます
『山羊』がジャマイカまで足を伸ばした野心作だった意味も少なく
なかっただろうに 惜しいですね

その後『ブラック〜』や『ラヴ ユー ライヴ』という横揺れの
到達点みたいな作品も例外的にありましたが 『サム ガールズ』
の頃になると楽器編成も含めて もう全然ノリが違ってくる
(「レスペクタブル」などは”ロックンロールを遅いテンポで演奏
する”っていう69年頃からのアイディアとは対照的なファストな
世界ですものね)

恐らく もっと小回りの利いたギターバンドに戻らなければ
生き残っていけない! というミック ジャガーの意見があった
んでしょうけど そしてそれが後年の『ダーティワーク』ですわ
解散か、、、といった暗雲立ちこめる世界になっていくのですが
そんなことを考えてキースの名作『トーク〜』を聞いていくと
個人的にはぐっと込み上げてくるものがあります

2010/5/31  14:11

投稿者:obin

(続きです)
お陰さまでジミー ミラーの記事は好評で 演奏家の方お二人
からも褒めていただきました(笑)今度お会いした時にでもお
話ししますね

ジャドは2回めなんですが ブルースヒューズは今回がぼくは
初めてですが そう言われると興奮してきました(笑)
当日はいろんな方々にお会いできそうです

それにしても「ブラック エンジェル」でのジミーのパーカス
はギロなんですかね? 恐るべしミラー先生^ー^

2010/5/31  13:58

投稿者:obin

(続きです)
ミッキー ハートの民俗音楽への関心というのもやはりもの
凄く重要ですね これはバスドラの着地点を8や16の範囲で
収めようとする方向性とはアプローチが真逆ですから ヌスラット
と共演したライヴ音源も新鮮でした!

話をストーンズに戻すと コアなファンほど今回のパーソネル
表記には疑問をお持ちみたいで ぼくも一安心といったところ
です やはり「自分の耳」を最終的には信じるしかないわけで
データをまな板の上に乗せながら自分の見解をきちっと書いて
いくことが一番肝心だな と今回の仕事で改めて思った次第です

(さらに続く)


2010/5/31  13:44

投稿者:obin

b_wさん、熱烈コメントありがとうございます
いやあ、これだから音楽は面白いんであって これは屁理屈
とは全然ラベルの違うハナシですね^ー^

「ジミーはドラム トラックに耳が利いたね」というエディ
クラークの回想が象徴的だと思うんですが そうかあ、最初
はチャーリーの叩きをダブルトラックで処理して エンディング
部分をジミー ミラーが補足したんですね!

デッドのツインドラムス(もしくはパーカッション)に関して
は ぼくはやはり揺らぎ感〜ポリリズミックな効果があると
思うんですが シングルだった時期もあって あまり意識して
ないのではといった意見もあります(笑) 続く、、、

2010/5/31  12:50

投稿者:b_w

これは最近出たミックやキースが表紙の「Rolling Stone」誌にも載って
るようです。
これで長年の疑問がほぼ解決といった感じです。
ダブル・ドラムと云えばまっ先に思いつくのがデッドなんですが、それを
意識して今まで聴いてきませんでした。素人考えでは、パーカッションを
足すのと違って、ビートの点が太くなって、するどさが削がれて面白みが
減っていくようなそういう部分しか思いつかなかったんですが、そしてそ
れはキースのセンスとは対極にあると思うんですが、流石ジミー・ミラー
はわざわざダブルにはするけど使い方としてオビンさん云うところの「ボ
トムを厚くというハードロック的な方向性ではなく アクセントとして加
味するというアイディア」だったってのが素晴らしいですよね。
デッドにはデッドのまた違った理屈があって、それが音に活きてるんで
しょうね。だから僕も意識はしてないけど、それをイイと思ってる。でも
どうせならその理屈が知りたい。これもまた「こっちの意識ひとつ」でい
くらでも楽しめるっていう、そういう話、なんですかね。

ではでは、オビンさん、7月5日、横浜で!
もしかして初のブルース・ヒューズ体験ですか?だとしたらビックリしま
すよ、きっと。「あぁ、音楽をやるために生まれてきた人ってこういう人
のことなんだろうなぁ」って、いつもそう思いながら見てます。テリー・
アダムスと同種の「ビックリ人間」のたぐいですので、いくらハードルあ
げても大丈夫。絶対その上跳んで来ますから!

2010/5/31  12:45

投稿者:b_w

****************************

ところで、tumbling diceのドラムについては、エンジニアのAndy Johns
が、今年3月頃に出た今回のリマスターに関するインタビューで次のよう
な発言をしています。

I thought, "Let's kick this up a notch and double track Charlie."
"Oh, we've never done that before." "Well, it doesn't mean we
can't do it now." So we double-tracked Charlie but he couldn't
play the ending. For some reason he got a mental block about the
ending. So Jimmy Miller plays from the breakdown on out; that was
very easy to punch in.

「チャーリーにダブルトラックにすることを勧め、"そんなものやったこ
とないよ"、"いやあ大丈夫、できるって"、といったやり取りの末、ダブ
ルトラックで録音したが、なぜかチャーリーはエンディングの部分がプレ
イできなかったので、ブレイクからをジミーミラーに叩いてもらい、簡単
に繋ぐことができた。」

つまり、ドラムはジミーとチャーリーですが、二人同時にプレイしたので
はなく、前半はチャーリーのダビングによるダブルトラック、一旦ブレイ
クしてエンディングに至るまではジミー、ということのようです。

ネルコートからLAのトラックダウンまで、Exileには最初から最後まで立
ち会った人の証言なので、信憑性はあると思います。

****************************

次に続く

2010/5/31  12:40

投稿者:b_w

小尾さん、こんにちは。
今回のクレジットは「ま、こんな感じだったんじゃない?」みたいなテキ
トーなノリのやっつけ仕事だ、と解釈するのがいちばんだと思います。他
のアーティストが丁寧な仕事でアーカイヴを充実させていってるのとは対
照的ですよね。新しく音をかぶせてることはもちろん、ドン・ワズの「ビ
ルのベースを直そうと思ったけど」発言、予告編の「レディース&ジェン
トルマン」のピッチが早いとか、文句云ってったらキリがありません。
が、それでも今回のボーナスはありがたいトラックもいくつかありまし
た。今まで海賊盤でそれなりに聴いてきた"Loving Cup"の別テイクにして
も、本気で聴くとこんなにもおもしろくて聴きごたえのあるものだったの
か、って「聴く側」の姿勢についてもあらためて考えさせられたり。

さて、"Tumbling Dice"のダブル・ドラムについては、僕も自分たちのレ
ビューで「ジミー先生による猛特訓→結果ジミー先生の音も残しました」
的な解釈を書いていたのですが、それを読んでくれた方がウチの掲示板に
以下の書き込みをしてくれました。

次に続く

http://www.bwrec.com/chuchmemories/aboutme/talkaboutstones/talkaboutstones_22.html

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