東京ローカル・ホンクの木下弦二さんから初めて電話をもらったのは もう二年ほどまえの夏だったろうか その時にどういう会話をしたのかは忘れてしまったが 僕たちのバンドを知って欲しい 聞いてみて欲しいという彼の気持ちだけはまっすぐに伝わってきた これも何かの縁(えにし)かと思いその後の僕は彼らのライヴに幾度となく足を運び またこれからも もっとライヴに行ってみようという思いは募るばかりだ 東京ローカル・ホンクの良さをどう表現すればいいのかはよく解らないのだが 今日もまた僕と同じように東京の空を眺め 同じような街並を歩き 戸惑いながらも呼吸をしていることは間違いなかった そんな風に自分の側にいるという親しみを持てるバンドに出会ったことに奇跡にも近いような感慨を抱いた まるで広告代理店が書いたような気取った歌詞や 見せかけのポーズや虚勢 あるいは英雄的な態度に終始しがちな日本の音楽シーンのなかで 彼らはいつもの商店街を行き交う人々を観察し 各駅停車の窓から流れる雲を追いかけたりしていた 彼らの織りなすサウンドスケープもまた大向こうを張るのではなく 微妙な感情や陰影そして日向の匂いをデリケートに運び込んできた ときには伊豆半島まで遠出したり草の燃える匂いを嗅ぎながら 結論を急がない心のありようみたいなものは形になりにくい でも僕は東京ローカル・ホンクの答えとか結論を求めない音楽のあり方に惹かれ続けている そうまるで池に投げられた小石のように (小尾隆 2009年6月23日:記)

2010/8/1

8月1日〜暑い日はルイジアナの音楽で  

明日からまた原稿に取り組みますが
今日は日曜なので休むことにして 
ルイジアナのスワンプ・ポップを楽しんでいます
田舎っぽい粗目と哀愁が溶け合っている素晴らしい音楽です
とくに三連符のバラードは いいなあ

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時計回りにクッキー&カップケイクス、ウォーレン 
ストーム、ジョニー アランそしてデイヴ アラン
このジャンルも掘っていくと深いものがあります

ボビー チャールズと同級生だったというストームは
50〜60年代の吹き込みがまず良いのですが
80年のこのアルバムでは 今をときめくサニー ラン
ドレスが ギターやドブロで参加していることにも
注目したいです

ガルフ コースト音楽に乾杯!

で 今聞いていて思いだしたのですが ストームの盤に
収録された「im a lover,not fighter」は 愛するデイヴ
エドモンズが71年のファースト ソロ『Rockpile』(
この表題を彼は後年グループ名にしたのだ)でカヴァー
していたのです オリジナル ヒットは誰によるものか
はまだ調べていない(情報求む!) ストーム盤での作者は
スワンプポップの大物プロデューサーであるジェイ ミラー
になっているのに対し エドモンズ盤を見るとcollierと記載
されています 

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小さくて解りにくいと思いますが
デイヴが誰の「Im a Lover,Not Fighter」を参考にカヴァー
したのか気になります
ちなみに彼はロックパイルでも ロッキン シドニーの
「fine,fine,fine」を取り上げてスワンプポップへの理解と
敬愛を示しました ジョニー アランがニック ロウの
「I Knew The Bride」(偶然にも昨日のDJで同曲をデイヴ
のヴァージョンで回した〜笑)を取り上げたことと併せて
英国パブ ロックとルイジアナ音楽の親和性を物語るエピ
ソードです アランはブリンズリーズ「juju man」も
歌ったほどでした

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ニール ヤングからウィリー ディクソン、スマイリー
ルイスにディランそしてロン ディヴィスと雑多なカヴァ
ー曲で構成された エドモンズ71年のファースト
録音はむろんデイヴやワード兄弟が根城にしていたウェー
ルズのロックフィールド スタジオ
そしてチャック ベリーを2曲取り上げたことが 
何よりもデイヴの音楽がどこから来たのかを 
指し示している



2010/8/3  22:54

投稿者:obin

UKステイト盤の存在は見逃していました
エドモンズがキンクス経由ではなくレスターのオリジナル ヴァージョンで
聞いた可能性も almostさんの記事を読むと出てきますね う〜ん面白い!
ガイ スティーヴンスがsueレーベルをイギリスで配給していたことなども
含めて 想像するとワクワクしてきます!

2010/8/3  18:36

投稿者:Almost Prayed

1963年にUKのステイトサイドから、エクセロからの曲群を集めた“Authentic R&B”という編集盤LPが出されました。レイジー・レスターの“I'm A Lover Not A Fighter”も収録されていて、キンクスもそこで知ってカヴァーしたのは間違いないはずです(同曲がステイトサイドからUKにてシングルで出されたのは1964年のことですから、“Authentic R&B”のほうで発表された時期のほうが早い)。スリム・ハーポの“I'm A King Bee”とか“Got Love If You Want It”とかをカヴァーした、あのバンドやあのバンドなどもこのLPから曲を覚えたのだろう、ということも容易にうかがえます。同世代であるデイヴ・エドマンズも、おそらく“Authentic R&B”で最初に“I'm A Lover Not A Fighter”を始めとする、ルイジアナものの存在に触れたのだと思います。

この“Authentic R&B”はなかなか好評を得たようで、ステイトサイドは1965年に続編となる“The Real Excello R&B”(これはCD化されてます)という編集盤LPを発表していますし、ブルー・ホライズンを興したマイク・ヴァーノンは、1970年には直接にルイジアナはバトンルージュへと乗り込み、サイラス・ホーガンなどを録音してその成果を“Swamp Blues”という2枚組LPとして発表するということも行っていますが、こうしたこともまた、UK勢がかの地の音楽にいかに熱烈に傾倒してきたかということを如実に示す一例でしょうね。

しかし、蒸し暑いときにはルイジアナものは本当にぴったりですね。ルイジアナ・ブルーズにザディコ、スワンプ・ポップ。自分が特に大好きなのは、ロッド・バーナードです。

2010/8/1  16:06

投稿者:フタミジュン

昨日はお疲れ様でした!
とはいっても早い時間に帰らねばならず、obinさんのDJの途中で失礼しました。
Doug SahmにWes McGheeなんて聞けて嬉しかったなあ。
さてさて、この手の話題には僕もどうしても反応してしまいます!
既にエル・テッチさん(obinさんを介して知り合えました)が答えられていましたが、
I'm A Lover Not A FighterはExcelloのLazy Lesterがオリジナルです。
作曲クレジットもJ. Miller。エドモンズのCollierというのは謎ですね。

ディヴや英国のパブ・ロッカーがこよなく愛するスワンプ・ポップ。
かのジョニー・アランもStiffよりThe Promised Landをシングル・カットしていますよね。
そしてスワンプ・ポップ・オールスターズといったメンバーで渡英したりと
本当に英国の好き者の情熱は恐ろしいです。改めてチャーリー・ジレットに感謝。
個人的な話になりますが、P-Vineより昔出た"Sea Of Love-Louisiana Bayou Hits 1950's-1960'sを
obinさんがディヴへのインタビューの際にプレゼントした事が、
このコンピレーションに興味を持ったきっかけでした(これでロッキン・シドニーのFine, Fine, Fineに出会えたのです)。
そしてドクターやダグを介して更に泥沼へずぶずぶとはまっていったのでした。
と、長々と思い出話ですいません。
そういえばディヴはLouisiana Manもカヴァーしていましたね。

写真のRockin' Dave Allen羨ましいなあ。

2010/8/1  15:21

投稿者:エル・テッチ

小尾さん、こんにちは
またまた、うれしい話題でしたので、ちょっかいを出させていただきます。
私の情報は、記憶に起因するものが多いので、眉つばで聞いて下さい。
ただ今回は、あるCDが、今手元にあるため、少しは信憑性が高いかな、と思っています。
I'm a Lover Not a Fighterは、Kinksも1stでやっていましたね。
確かに、Dave Edmunds盤では、作者名がCollierになっています。
しかし、Kinks盤では、Millerとなっています。
作者は、かつてアナログ時代に、Flyrightレーベルがアンイシュード・テイクを発掘し続けていた、J.D.Millerが正解だと思います。
そして、オリジナル・シンガーは、多分、Lazy Lesterだと思います。
私は、英Aceが94年に出した「Excello Hits」というコンピCDを持っていますが、Lester盤が収録されおり、58年のイシューとなっています。
Collierが誰なのか謎は残りますが、さらに情報を持っている方を待ちましょう。

http://fanblogs.jp/eltetti1/

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