東京ローカル・ホンクの木下弦二さんから初めて電話をもらったのは もう二年ほどまえの夏だったろうか その時にどういう会話をしたのかは忘れてしまったが 僕たちのバンドを知って欲しい 聞いてみて欲しいという彼の気持ちだけはまっすぐに伝わってきた これも何かの縁(えにし)かと思いその後の僕は彼らのライヴに幾度となく足を運び またこれからも もっとライヴに行ってみようという思いは募るばかりだ 東京ローカル・ホンクの良さをどう表現すればいいのかはよく解らないのだが 今日もまた僕と同じように東京の空を眺め 同じような街並を歩き 戸惑いながらも呼吸をしていることは間違いなかった そんな風に自分の側にいるという親しみを持てるバンドに出会ったことに奇跡にも近いような感慨を抱いた まるで広告代理店が書いたような気取った歌詞や 見せかけのポーズや虚勢 あるいは英雄的な態度に終始しがちな日本の音楽シーンのなかで 彼らはいつもの商店街を行き交う人々を観察し 各駅停車の窓から流れる雲を追いかけたりしていた 彼らの織りなすサウンドスケープもまた大向こうを張るのではなく 微妙な感情や陰影そして日向の匂いをデリケートに運び込んできた ときには伊豆半島まで遠出したり草の燃える匂いを嗅ぎながら 結論を急がない心のありようみたいなものは形になりにくい でも僕は東京ローカル・ホンクの答えとか結論を求めない音楽のあり方に惹かれ続けている そうまるで池に投げられた小石のように (小尾隆 2009年6月23日:記)

2010/8/19

オビンの”B級”街道その6〜ダニー・アドラー  Rock N Roll

我が愛する”B級”の町、江古田の中華料理店
『味養亭』がこの9月末で創業50年の歴史に
幕を閉じるとのことです
私が生まれるまえからお店を始めていたんだなあ
寂しいけれど 長い間お疲れさまでした

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"B級”街道のメンタリティとも通じる美味は
けっしてチェーン店には求められないものでした
(ちなみにエル・テッチさんは”C級”を展開中です^0^)

さて今回の”B級”街道は ダニー アドラーです
元々はオハイオ州シンシナティから英国にやってきた
アドラー氏はロンドンのパブ シーンと交流しながら
自身のバンド、ルーガレイターを76年頃結成します

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私が初めて彼らの存在を知ったのは上記のライヴコン
ピ2枚組(78年)に収録された「ゼロ ヒーロー」
という曲ですが パンクの荒々しさも兼ね備えたサウ
ンドは タイトルから言ってもエルヴィス コステロ
の「レス ザン ゼロ」を思い起こさせるものでした


77年に彼らルーガレイターはデビューLPを
Do-Itレーベルからリリースしていたのです

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トレモロアームを駆使しまくった変態ファンクとでも
いうべきギターサウンドは しかしめちゃかっこ良く
ワイルドで ときにハワイアン スティール風味まで
に逸脱していきます(笑)
これぞ真にオリジナルなロックンロールでしょう

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同LPからのシングル曲は インディの名門STIFFから
私のDJでよく回る曲です
ジャケットはむろんビートルズの”ハーフ シャドウ”
をパロディにしています こんな遊び心もパブ的な
メンタリティを感じさせるものでした

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アドラー独特のギターは  よく”Gusha Gusha Sound "
と形容されますが たぶん本人の命名によるものでしょう
レーベルの左側にそのフレーズを書いたロゴが見えます
う〜ん、小技効きまくり!

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このシングルもファースト アルバムに収録されていますが
ヴァージョンが異なります 私はLPヴァージョンのほうが
好きですが これまたレアな7'sです 77年にヴァージンか
ら発売されています 美しいラヴ ソングで こんな綺麗
なメロディも書けるんだなと びっくり!

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ルーガレイターが解散すると アドラーのおっさんは当然
ソロ活動に入っていくのですが 個人名義のこの80年盤も
最高です! レーベルはarmという超マイナーなので
ジャケットも完全なる低予算
こんなジャケで売ろうとする方も”B級”なら
買い求める私も 限りなく”B級” どす(笑)
むろん”Gusha Gusha Sound "が ガンガン鳴りまくって
いるのです!

レトルト食品とか チェーン店の食べ物ばかり食べている
と 間違いなく舌は劣化していきます
音楽にしても同じことが言えるのではないでしょうか?

”メインストリーム”の殺菌されたような音に馴れてしまえ
ば ”B級”ならではのリアルな音楽や聴衆の歓声さえ
聞き逃してしまうかもしれません

ダニー アドラーさんと江古田の『味養亭』で
ビールを飲みたかったなあ〜

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前述の80年盤のインナースリーヴから
中央下のサスペンダー ズボンがアドラー氏
誇らしく”Gusha Gusha Music" の表記も書かれています

最後は 近年のアドラーを









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