東京ローカル・ホンクの木下弦二さんから初めて電話をもらったのは もう二年ほどまえの夏だったろうか その時にどういう会話をしたのかは忘れてしまったが 僕たちのバンドを知って欲しい 聞いてみて欲しいという彼の気持ちだけはまっすぐに伝わってきた これも何かの縁(えにし)かと思いその後の僕は彼らのライヴに幾度となく足を運び またこれからも もっとライヴに行ってみようという思いは募るばかりだ 東京ローカル・ホンクの良さをどう表現すればいいのかはよく解らないのだが 今日もまた僕と同じように東京の空を眺め 同じような街並を歩き 戸惑いながらも呼吸をしていることは間違いなかった そんな風に自分の側にいるという親しみを持てるバンドに出会ったことに奇跡にも近いような感慨を抱いた まるで広告代理店が書いたような気取った歌詞や 見せかけのポーズや虚勢 あるいは英雄的な態度に終始しがちな日本の音楽シーンのなかで 彼らはいつもの商店街を行き交う人々を観察し 各駅停車の窓から流れる雲を追いかけたりしていた 彼らの織りなすサウンドスケープもまた大向こうを張るのではなく 微妙な感情や陰影そして日向の匂いをデリケートに運び込んできた ときには伊豆半島まで遠出したり草の燃える匂いを嗅ぎながら 結論を急がない心のありようみたいなものは形になりにくい でも僕は東京ローカル・ホンクの答えとか結論を求めない音楽のあり方に惹かれ続けている そうまるで池に投げられた小石のように (小尾隆 2009年6月23日:記)

2007/2/24

そして僕は転がる石ころになった  Rock N Roll

退職をしました
ここ数年ずっと考えていて なんとなく結論を先延ばしにしてばかりいたのですが
そんな自分がすごく嫌だったから 思い切って

24年間も働かせて頂いた職場の皆さんには
本当に感謝しています
語り尽くせないほどの思い出 記憶 場所

いつもの通勤の途中にあるコンビニで
便箋と封筒と毛筆ペンを買った
その3点セットで 昼休みに退職願いを書きました

興奮しているのか 冷静になっているのか
俺は単なる馬鹿なのか あるいは賢者なのか
きっと 結論は永遠にないのかもしれません

やっと 石ころになった
単なる転がる石ころになった
そんな実感だけが 僕の支えです

背中を押してくれたのは
ジョン・ベルーシーの言葉かな
「自分の持っていることで 精一杯やるんだ やり方を見つけるんだ」

僕は残された人生に
たった一度しかない命に
賭けてみました

こんなことまでを考えさせてくれたロック音楽に
改めて 感謝をしています
今の僕が 昨日の自分に手を振ったら
その「彼」が思い切り 手を振り返してきた

僕はきっと 雨のなかを歩くだろう
僕はきっと 太陽のなかを歩くだろう

通り過ぎていく景色を 電車の窓から見ていた
そして 線路はどこまでも 続いていく






2007/9/12  5:47

投稿者:obin

イケダさん、月曜はゆっくりお話出来なくて
すみませんでした 
upsetは2回めだったのですが
いいお店ですね!
Gに尋ねれば僕の電話番号を教えてくれるかも
しれません
またぜひ飲みましょう
今ぼくが取り組んでいる本も年末までには出る予定
なので こちらも楽しみにしていてください
それでは また!

2007/9/12  1:18

投稿者:IKEDA

 半年以上前の記事へのコメントで、すみません。一度、このエントリーへのコメントを書いたIKEDAです。
 月曜、ついにupset the apple-cartにて、オビンさんと、初めて逢うことができました。去り際、いきなりオビンさんに声をかけた男が僕です。ずっと尊敬していた人が、今、目の前にいる! と感激しきりでした。
 『Songs』を鞄に入れていなかったのが残念でたまりませんでしたが、もし今度再会することがあれば、そのときはサインをねだらせてくださいね。そして、よろしければ酒を酌み交わしましょう。

2007/2/25  5:11

投稿者:obin

ikedaさん、コメントありがとうございます
僕が本を出した97年には まだ高校生だったのですね
若い人に読んでもらえるのは とくに嬉しい限りです
おおまかに逆算すると
今 まだ20代後半でしょうか
それでも まだ充分にお若い!
杯でも酌み交わす機会があればいいのですが
とにかく 文をいつも読んで頂き
感謝です

今後もよろしくです








2007/2/25  0:42

投稿者:YUYA IKEDA

2001年頃、Y.Iなるハンドルで、数回ほどSay It Loud BBSに書き込ませていただいた者です。
何せ昔のことで、こちらは面識もない一ファン。覚えておられないかもしれませんが……。

1982年生まれの僕は、高校生の頃に小尾さんの著書『Songs 70年代アメリカン・ロックの風景』と出会い、
その語り口に深い感動を受け、あの時代のロックへますます傾倒していきました。
詩人・長田弘さんの『アメリカの心の歌』と並んで、あの一冊は僕の人生にとって、今でも特別な位置を占めています。

初めてネットに接続した2001年から現在まで、Web上での小尾さんの文章は、ずっと拝読させていただいています。
小尾さんの文章、ものの見方や考え方、社会との関わり……読み手として、いつも惚れ惚れとさせられ、また考えさせられてきました。

今回の「退社宣言」にはビックリしましたが、とりあえず……お疲れ様でした!
会社を辞めようと辞めまいと、すでに小尾さんの生き方そのものがロック。
今後も、商業媒体やWebで、唯一無二のオビン節を聴かせ続けてください!

2007/2/24  23:35

投稿者:obin

ハムやん、毎度!
24年間お疲れ様でした と素直に言って頂けると
温かい思いが込み上げてきます

ありがとう 

2007/2/24  23:30

投稿者:obin

鈴木カツさんにまで激励して頂き もう大感謝です!
重ちゃんからは記念にbringing it all back homeの
英国モノラル盤を頂きました

人生の先輩であるカツさん、
これからもご指導をよろしくお願いします



2007/2/24  23:28

投稿者:ハムやん

obinさん、こんばんは!
24年間お疲れ様でした^^

ここからまた、小尾さんのロックが始まるのですね!

And here we all started !




http://hamupon32.jugem.jp/

2007/2/24  21:40

投稿者:@katsu

♪退職、おめでとうございます!?ぼくは、31歳を迎えたときに、小尾さんと同じような気分で退職届けを会社の近くの喫茶店で一気に書き上げました。以後、ご承知のように“ロック人生”です。これからの健筆を期待しておりますよ!

http://park8.wakwak.com/~music/kats/

2007/2/24  19:29

投稿者:obin

youheiさん、お久しぶりです
メッセージありがとうございます
ここのところアメリカの音楽から遠ざかってしまった
のですが またぜひ 杯を重ねましょう!

貧乏! 時間だけはたっぷりある!
末路哀れは覚悟の上じゃい^0^









2007/2/24  17:39

投稿者:Youhei

>僕は残された人生にたった一度しかない命に賭けてみました・・・。
9年前の僕自身の心境を思い出しました。大きな期待と自信と不安がそこにはあった。いつまでも小尾さんらしい生き様を今後も期待しています。
"Too Old To Rock‘N’Roll:Too Young To Die!"


http://hf-c.hp.infoseek.co.jp/

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