東京ローカル・ホンクの木下弦二さんから初めて電話をもらったのは もう二年ほどまえの夏だったろうか その時にどういう会話をしたのかは忘れてしまったが 僕たちのバンドを知って欲しい 聞いてみて欲しいという彼の気持ちだけはまっすぐに伝わってきた これも何かの縁(えにし)かと思いその後の僕は彼らのライヴに幾度となく足を運び またこれからも もっとライヴに行ってみようという思いは募るばかりだ 東京ローカル・ホンクの良さをどう表現すればいいのかはよく解らないのだが 今日もまた僕と同じように東京の空を眺め 同じような街並を歩き 戸惑いながらも呼吸をしていることは間違いなかった そんな風に自分の側にいるという親しみを持てるバンドに出会ったことに奇跡にも近いような感慨を抱いた まるで広告代理店が書いたような気取った歌詞や 見せかけのポーズや虚勢 あるいは英雄的な態度に終始しがちな日本の音楽シーンのなかで 彼らはいつもの商店街を行き交う人々を観察し 各駅停車の窓から流れる雲を追いかけたりしていた 彼らの織りなすサウンドスケープもまた大向こうを張るのではなく 微妙な感情や陰影そして日向の匂いをデリケートに運び込んできた ときには伊豆半島まで遠出したり草の燃える匂いを嗅ぎながら 結論を急がない心のありようみたいなものは形になりにくい でも僕は東京ローカル・ホンクの答えとか結論を求めない音楽のあり方に惹かれ続けている そうまるで池に投げられた小石のように (小尾隆 2009年6月23日:記)

2007/4/14

4月13日  

本日も9時半より図書館にて原稿を
図書館なので手書きでノートに
アルバム評を15点ほど書き上げる
なんだかんだで午後1時までかかる

夕方より渋谷で本の打ち合わせ
2月からだらだらと気ままに書いてきた僕の「自由原稿」も
いよいよ今後は具体的なタイム・スケジュールに乗りつつある
デザイナーの方も交えて
字体から装丁のことまでいろいろと話し合った

その後は近くのバーで懇親会を
20代の美人編集者 30代の父親になったばかりの代表者
50代の辣腕営業人のお三方とともに 杯を重ねる
あっ 僕はといえば40代後半の訳のわからないおやじです(苦笑)

営業社長の方とはお互いの前職が同業だったこともあり
懐かしい話が飛び交う
代表の方は本好き 読書好きを滲ませる
そして編集の方は とにかく素直だ 曇りとか淀みがない気がする
大きなお目目でそんなに見つめないで〜♪ という感じです

出版という職業はいいなあ としみじみ思う
お三方と接していると とにかく本が好きで
いい本を作り 売りたいということが伝わってくる
そんな彼らと一緒に仕事を出来る幸せを噛みしめる

いつしか四人は中目黒に流れて バードソング・カフェに
何だか「一人ぽっち」の寂しさが救われたような
爽やかな春の夜だった










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