東京ローカル・ホンクの木下弦二さんから初めて電話をもらったのは もう二年ほどまえの夏だったろうか その時にどういう会話をしたのかは忘れてしまったが 僕たちのバンドを知って欲しい 聞いてみて欲しいという彼の気持ちだけはまっすぐに伝わってきた これも何かの縁(えにし)かと思いその後の僕は彼らのライヴに幾度となく足を運び またこれからも もっとライヴに行ってみようという思いは募るばかりだ 東京ローカル・ホンクの良さをどう表現すればいいのかはよく解らないのだが 今日もまた僕と同じように東京の空を眺め 同じような街並を歩き 戸惑いながらも呼吸をしていることは間違いなかった そんな風に自分の側にいるという親しみを持てるバンドに出会ったことに奇跡にも近いような感慨を抱いた まるで広告代理店が書いたような気取った歌詞や 見せかけのポーズや虚勢 あるいは英雄的な態度に終始しがちな日本の音楽シーンのなかで 彼らはいつもの商店街を行き交う人々を観察し 各駅停車の窓から流れる雲を追いかけたりしていた 彼らの織りなすサウンドスケープもまた大向こうを張るのではなく 微妙な感情や陰影そして日向の匂いをデリケートに運び込んできた ときには伊豆半島まで遠出したり草の燃える匂いを嗅ぎながら 結論を急がない心のありようみたいなものは形になりにくい でも僕は東京ローカル・ホンクの答えとか結論を求めない音楽のあり方に惹かれ続けている そうまるで池に投げられた小石のように (小尾隆 2009年6月23日:記)

2007/5/24

5月23日  

6月に桐野夏生さんのサイン会が池袋で行われるというので
整理券を求めてリブロ本店に
むろん新刊「メタボラ」を購入しなければチケットが購入出来ないのだが
告知から2日めで100人定員のうち半分が売れたというから
桐野人気 恐るべし!

でも 今のサイン会って窮屈なんだろうな、とも思う
ひと昔前であれば もっと大らかに行われた作家と読者との交流が
非常にシステマティックな流れ作業になってしまっている
そんな窮屈さに自ら追い込んでしまったことを
僕らは本当に考えなければならない

桐野さんの著作では
むろん代表作の「OUT」や「柔らかい頬」も好きなのだけれど
僕の部屋ですぐ取り出せるのが「玉蘭」であったりする
看板よりは裏看板に目が向いてしまう男のサガだろうか

それはミステリーという文学ジャンルそのものに対する
興味が僕にはあまりなく
むしろ そこから零れ落ちてしまうテーマを扱った小説に
より感じるものがあるからなのだろう

その後 同じ池袋のルカドッツにて飲食を
堀江さんの「本日のパスタ」はトマト味
僕もいつかこんなに美味しいパスタを作ってみたい

ちなみに同店での僕のリクエスト定番というと、、、

◎ディラン「リリー、ローズマリーとハートのジャック」
◎スティーヴ フォバート「ロメオの歌」
◎ジェイムズ テイラー「ノーバディ バッド ユー」


何度でも繰り返して聞く音楽
何度でも読み返す本
そんなことを信じていたいでござる











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