東京ローカル・ホンクの木下弦二さんから初めて電話をもらったのは もう二年ほどまえの夏だったろうか その時にどういう会話をしたのかは忘れてしまったが 僕たちのバンドを知って欲しい 聞いてみて欲しいという彼の気持ちだけはまっすぐに伝わってきた これも何かの縁(えにし)かと思いその後の僕は彼らのライヴに幾度となく足を運び またこれからも もっとライヴに行ってみようという思いは募るばかりだ 東京ローカル・ホンクの良さをどう表現すればいいのかはよく解らないのだが 今日もまた僕と同じように東京の空を眺め 同じような街並を歩き 戸惑いながらも呼吸をしていることは間違いなかった そんな風に自分の側にいるという親しみを持てるバンドに出会ったことに奇跡にも近いような感慨を抱いた まるで広告代理店が書いたような気取った歌詞や 見せかけのポーズや虚勢 あるいは英雄的な態度に終始しがちな日本の音楽シーンのなかで 彼らはいつもの商店街を行き交う人々を観察し 各駅停車の窓から流れる雲を追いかけたりしていた 彼らの織りなすサウンドスケープもまた大向こうを張るのではなく 微妙な感情や陰影そして日向の匂いをデリケートに運び込んできた ときには伊豆半島まで遠出したり草の燃える匂いを嗅ぎながら 結論を急がない心のありようみたいなものは形になりにくい でも僕は東京ローカル・ホンクの答えとか結論を求めない音楽のあり方に惹かれ続けている そうまるで池に投げられた小石のように (小尾隆 2009年6月23日:記)

2007/7/13

幻の著作『Songs』、10年の時を経て待望の復刊!!  

お待たせしました いよいよ明日(14日)全国有名書店 タワーレコード HMV ディスクユニオンなどの店舗及びオンラインにて 増補改訂新版として『Songs』が発売されます
末永くご愛読ください
(遠方の方で筆者のサイン入りの本をご希望の方は 弊blogまでお問い合わせを)

なお佐野元春さんから推薦コメントをいただきました

 とかく騒々しい声のなかにあって、小尾隆さんの
 ロック評論は悠然としている。
 控えめだが力強いまなざしがある。
 その潔さに触れる時、
 僕はロック音楽がもっと好きになる。
 
 小尾隆さん著作『Songs』に寄せて  佐野元春


〜2007年度版『Songs』のコンテンツ〜

 ・十年ぶりの”まえがき”
 ・まえがき

第一章 バーズ〜GP
    バーズの旅
    コズミック カウボーイ/グラム パーソンズ
    夢見る瞳

第二章 LAとサンフランシスコ
    LAスワンプ地図
    ハリウッドの幻 バーバンク サウンド
    ビーチ ボーイズ
    銀色の声 ジェイムズ テイラー
    ジャクソン ブラウンとの一時間
    (インタヴュー)
    ヘイト アシュベリーからの声〜
    グレイトフル デッド
    ダン ヒックスに乾杯
    45回転のCCR
(書き下ろし)主人公がいないアルバム
          ニール ヤングの抱えた暗い井戸
(書き下ろし)マーク ベノの憂鬱
          ブルースとバラードの間で

第三章 もうひとつのロック
    ロック ミーツ カントリー
    ロックが見つめた過去
    B級スワンプの名盤たち

第四章 東海岸
    ブリーカー ストリートの青春
    ハート オブ ウッドストック
    リチャード マニュエルの置き手紙
    ジョン プラインの独り言
    失われたアルバム エリック アンダーソン
    (書き下ろし) 息咳切るような歌
            74年のボブ ディラン

第五章 中西部&南部
    ブラック カントリー、ホワイトR&B〜
    南部サウンド覚え書き
    南部系スタジオ ミュージシャンの見取り図
    メンフィス再訪 エルヴィス プレスリー
    リアル テキサス マン  ダグ サーム
    ニューオーリンズの光と影 ドクター ジョン
    アラン トゥーサン コネクション

第六章 イギリス
    裏通りのホンキー トンク パブ ロック
    ロニー レインの夢

第七章 ロックンロール ファンタジー
    たった一人の戦い
    (書き下ろし)ロック音楽という寓話
           あの頃、ペニー レインと
    (書き下ろし)街から生まれた歌
           佐野元春の鮮烈なデビュー

 Album Index 
・年代順
     ・アーティスト順
       輸入盤
       国内盤

・あとがき
・十年後の”あとがき”

・1997年のthanks to
・2007年のthanks to

・著者紹介


「レコード コレクターズ」誌8月号にて広告を掲載中
版元スタジオ セロのHPにて 新刊告知を掲載中
その他 各種音楽雑誌にて紹介/書評の予定あり
9月26日発売『memo 男の部屋』(ワールドフォトプレス社)の
「男の読書」コーナーに掲載決定です


それでは See You Soon !








2007/7/14  0:34

投稿者:obin

宮本くん、booneyさま、阿部ちゃん
コメントありがとうございます
内容はむろんですが 装丁 紙質 フォントなども
俺にはもったいないくらい(笑) プロの方々が丹精
込めて仕上げてくれました
また飲みに行きましょう!

2007/7/13  23:50

投稿者:阿部

多くの新規原稿と共に、この書物が復活するなんて嬉しい限りです。1997年、「Songs」を参考にエメット・ミラー、エイモスColdclubのCDを買い求めたのでした! 新刊にも期待しています。

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