東京ローカル・ホンクの木下弦二さんから初めて電話をもらったのは もう二年ほどまえの夏だったろうか その時にどういう会話をしたのかは忘れてしまったが 僕たちのバンドを知って欲しい 聞いてみて欲しいという彼の気持ちだけはまっすぐに伝わってきた これも何かの縁(えにし)かと思いその後の僕は彼らのライヴに幾度となく足を運び またこれからも もっとライヴに行ってみようという思いは募るばかりだ 東京ローカル・ホンクの良さをどう表現すればいいのかはよく解らないのだが 今日もまた僕と同じように東京の空を眺め 同じような街並を歩き 戸惑いながらも呼吸をしていることは間違いなかった そんな風に自分の側にいるという親しみを持てるバンドに出会ったことに奇跡にも近いような感慨を抱いた まるで広告代理店が書いたような気取った歌詞や 見せかけのポーズや虚勢 あるいは英雄的な態度に終始しがちな日本の音楽シーンのなかで 彼らはいつもの商店街を行き交う人々を観察し 各駅停車の窓から流れる雲を追いかけたりしていた 彼らの織りなすサウンドスケープもまた大向こうを張るのではなく 微妙な感情や陰影そして日向の匂いをデリケートに運び込んできた ときには伊豆半島まで遠出したり草の燃える匂いを嗅ぎながら 結論を急がない心のありようみたいなものは形になりにくい でも僕は東京ローカル・ホンクの答えとか結論を求めない音楽のあり方に惹かれ続けている そうまるで池に投げられた小石のように (小尾隆 2009年6月23日:記)

2008/8/19

活字にもっと夢を  

しかし昨日今日と大きく出ますが(笑)
最近の音楽雑誌はつまらな過ぎです
広告収入を得ている商業誌であるからにはレコード会社の発売状況に合わせて
特集を組むことは当然理解出来るのですが
それも やり過ぎはどうかと思いますし
60s〜70sのビッグネイムに頼るという傾向も
これまた若い人には まるで今の音楽を否定されている気になりましょう

ただのおっさんの嘆きだと言われると困るので
もう少し具体的に希望例を書くと

1 テクノ〜トランス〜レイヴはいかにロックを超えたか

2 ソニック ユースの実験精神〜そのルーツとなる『メタル
マシーン ミュージック』が問いかけるもの

3 ヒップホップ以降のR&Bシーンを俯瞰する

4 レゲエ界の鬼っ子、リー ペリーを徹底特集!

5 ニユーウエイブ オブ ヘヴィメタル(NWOHM)の果たした役割

6 オルタナ カントリーの歌詞からアメリカのダークサイドを分析する

など私の専門外でも これだけのアイディアがすぐに出てきます(笑)
まあ 解りやすく断片図を知りたい事項でもありますけれど、、、

それとも今の若い人は音楽雑誌なんか もう読まないのかな?
























2008/8/21  8:32

投稿者:obin

反応ありがとうございます
おっしゃる通り アイディアが枯渇し類型的になって
いるのが音楽雑誌の現状でありましょう(たまに例外
も)私もここで文句ばかり言っているのでお呼びがか
からなくなってしまいました(笑)
と冗談はともかく たまに眠る前に昔の『ニューミュージックマガジン』などを読むと本当に各自
がいきいきと言いたいことを書いています まだ
圧倒的に洋楽の情報が不足していた時代ゆえ逆に
想像力は豊かだったというべきかもしれません
私自身が音楽を聴き過ぎてしまったというせいも
あるのかもしれませんが それにしてもこの現状
は寂しいですね 落ち着いたらそろそろロブ ボ
ウマン『スタックス レコード物語』(シンコー
ミュージック)を読もうかなと思っている今日こ
の頃です 音楽雑誌にストレスを感じたらとにか
く海外の文献に当たることです ここ数年ではや
はりグリール マーカスの『ライク ア ローリン
グ ストーン』(白夜書房)が最も刺激的でした
なお絶版となっているのが残念ですが 自分がし
ていることが間違いではないと心を落ち着かせた
くなるときは 鈴木博文「九番めの夢』(新宿書
房)を ジャーナルな視点に触れたくなったとき
は山下袖実『時代をノックする音〜佐野元春が疾
走した社会』(毎日新聞社)を読み直したりしま
す 日暮泰文『ノイズ混じりのアメリカ』(版元
忘れました:確かタイトルを変えて文庫にもなっ
ったはず)も ブルース音楽の核心へとイマジネ
ィテイヴに挑んだ必読書です


2008/8/20  21:31

投稿者:Almost Prayed

篠原章/著「日本ロック雑誌クロニクル」は、往時の「ニュー・ミュージック・マガジン」も「ロック・マガジン」も知らない自分にとって(現在30歳代前半)、各誌の歩みや立ち位置・姿勢の違いを理解できて、非常に面白い内容のものでした。

さて、個人的に現在の音楽誌は、取り上げるジャンルやミュージシャンは違えども、多かれ少なかれ各誌とも紋切り型の内容の記事が並び(例:「初心者のための入門盤」「歴史的名盤ガイド」「今年のベスト・アルバム」・・・などなど)、その雑誌ならではという特色がほとんど感じられず、敢えて購入してまで読もうという気にさせられるものが見当たらない、というのが読者の立場としての正直な感想です(フリーCDを付けたりしていてもですね・・・)。

読者のひとりとしては、もっと読者の感性や知性・既存の観念に対して、大胆に思いっきり挑みかかっていくような内容の特集を望みたいですね。情報やデータそのものの提供ならば、インターネットの即時性と利便性にはどう考えてもかなわないのですから、その雑誌ならではという「視点」と「姿勢」を明確にして表現していくことが、音楽誌としての道なのではないでしょうか。

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