東京ローカル・ホンクの木下弦二さんから初めて電話をもらったのは もう二年ほどまえの夏だったろうか その時にどういう会話をしたのかは忘れてしまったが 僕たちのバンドを知って欲しい 聞いてみて欲しいという彼の気持ちだけはまっすぐに伝わってきた これも何かの縁(えにし)かと思いその後の僕は彼らのライヴに幾度となく足を運び またこれからも もっとライヴに行ってみようという思いは募るばかりだ 東京ローカル・ホンクの良さをどう表現すればいいのかはよく解らないのだが 今日もまた僕と同じように東京の空を眺め 同じような街並を歩き 戸惑いながらも呼吸をしていることは間違いなかった そんな風に自分の側にいるという親しみを持てるバンドに出会ったことに奇跡にも近いような感慨を抱いた まるで広告代理店が書いたような気取った歌詞や 見せかけのポーズや虚勢 あるいは英雄的な態度に終始しがちな日本の音楽シーンのなかで 彼らはいつもの商店街を行き交う人々を観察し 各駅停車の窓から流れる雲を追いかけたりしていた 彼らの織りなすサウンドスケープもまた大向こうを張るのではなく 微妙な感情や陰影そして日向の匂いをデリケートに運び込んできた ときには伊豆半島まで遠出したり草の燃える匂いを嗅ぎながら 結論を急がない心のありようみたいなものは形になりにくい でも僕は東京ローカル・ホンクの答えとか結論を求めない音楽のあり方に惹かれ続けている そうまるで池に投げられた小石のように (小尾隆 2009年6月23日:記)

2009/8/19

街の声  

本日の朝刊から

東京都港区の会社員 中島美緒さん(26)

「入社4年め。同僚たちは転職をし始めている。今の
会社には良い経験を積ませてもらったと感謝している
が、給与など待遇面で満足できず、生活にゆとりはな
い。将来に大きな不安がある。若いうちに安定した会
社に移らないと、社会から取り残されるというあせり
に駆られる。父たちの世代は終身雇用のなかで仕事の
充実も生活設計も図れた。努力すれば社会のレールに
乗れた世代とそうでない世代。その格差をもたらした
責任はどこにあるのか。選挙ではこの観点から一票を
投じたい」


  *     *     *

東京都練馬区のアルバイト 小尾隆さん(50)

「定年まで会社にしがみついたり、自分のことは棚に
上げて他人をリストラしていく人生が”人間的”とは全
く思わないが、就職したくても出来ない、正社員にな
りたくてもなれないといった若い世代が着実に増えて
しまっているのは大問題だ。これも小泉とかいう馬鹿
が鵜呑みにした市場原理主義(註1)の結果だと思う
と情けなくなるし、そのツケが若い人たちに回ってい
くような社会に未来などない。小手先の政策だけを振
りかざすのではなく、憲法九条や非核三原則のことな
ど、政治家にはもっと大局的な理念に言葉を尽くして
ほしい」



註:市場原理主義(しじょうげんりしゅぎ)

”官から民へ””小さな政府”といった目標を掲げた
経済思想であり 福祉や公共サービスの縮小 公共
事業の民営化 経済の対外開放 規制緩和による競争
促進 労働者保護廃止などを主旨とする
ちなみに小泉政権下での「骨太の方針」では医療や介護
など社会保障費の伸びを年間で2200億円抑制するとい
う要綱が採用され 医療現場での混乱を招く結果となった
また規制緩和のもとに増大した派遣社員が 雇用の調整弁
として経営者に都合良く使われたことは 論を待たない










2009/8/20  0:28

投稿者:obin

勇ましい演説には毒がある という
のを象徴していたのが当時の小泉の「
郵政民営化、イエスかノーか」だと思って
います そして多くの国民が熱に浮かれた
ように彼を支持した あれは醜悪な光景だ
と僕も当時から思っていました

少し前に棄権しようか、、、と言ったのは
私特有の言い回しであって むろん本気で
はありません(笑)






2009/8/19  19:52

投稿者:Almost Prayed

ハンター・S・トンプスンは、かつて「政治に関心を持つ理由は、政治が自らの生きる環境を決定するからだ」という意のことを著作の中で述べていましたが、自分もその意見には賛同です。

レディオヘッドのトム・ヨークは「投票に行かないということは、政府に対して『何の不満も持たずに生活させていただいてありがとうございます』と言うのと同じことだ」というような意見をかつて語っていましたが、これもその通りだと思います。

さて、前回の総選挙では、小泉&竹中による「新自由主義」の下での「改革路線」を諸手を挙げて支持した人々が非常に多かったわけですが、現在その人々はその「改革」をどう受け止めているのでしょうかね。「素晴らしい功績」と思っているか、それとも「こんなことになろうとは・・・」と悔いているのか。

いずれにせよ、今回の選挙では自民党の連中を政権から退却させねば、と自分は心から願っています。

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