東京ローカル・ホンクの木下弦二さんから初めて電話をもらったのは もう二年ほどまえの夏だったろうか その時にどういう会話をしたのかは忘れてしまったが 僕たちのバンドを知って欲しい 聞いてみて欲しいという彼の気持ちだけはまっすぐに伝わってきた これも何かの縁(えにし)かと思いその後の僕は彼らのライヴに幾度となく足を運び またこれからも もっとライヴに行ってみようという思いは募るばかりだ 東京ローカル・ホンクの良さをどう表現すればいいのかはよく解らないのだが 今日もまた僕と同じように東京の空を眺め 同じような街並を歩き 戸惑いながらも呼吸をしていることは間違いなかった そんな風に自分の側にいるという親しみを持てるバンドに出会ったことに奇跡にも近いような感慨を抱いた まるで広告代理店が書いたような気取った歌詞や 見せかけのポーズや虚勢 あるいは英雄的な態度に終始しがちな日本の音楽シーンのなかで 彼らはいつもの商店街を行き交う人々を観察し 各駅停車の窓から流れる雲を追いかけたりしていた 彼らの織りなすサウンドスケープもまた大向こうを張るのではなく 微妙な感情や陰影そして日向の匂いをデリケートに運び込んできた ときには伊豆半島まで遠出したり草の燃える匂いを嗅ぎながら 結論を急がない心のありようみたいなものは形になりにくい でも僕は東京ローカル・ホンクの答えとか結論を求めない音楽のあり方に惹かれ続けている そうまるで池に投げられた小石のように (小尾隆 2009年6月23日:記)

2009/10/18

お知らせ  

明日(19日)19時半から御茶の水のウッドストック 
カフェにて 僕のDJ&トーク イヴェントがあります
このお店では確か3回めの出演になると思いますが
もしお時間があれば 久しぶりの人もぜひ遊びに来て
ください 参加費は1000円&ドリンク代となります

今回はテーマとして「英国裏シーンに息ずくアメリカ
音楽の血脈」というのを掲げさせていただきましたが
そんな大層なものではなく(笑)要はアメリカ音楽に
影響を受けた音楽家たち(あまり知られていない人た
ちも含めて)を聞いていこうという主旨です

僕はCDを買う時 この音楽家はアメリカだから聞くと
かイギリスだから聞かないとか そういうことを意識
したことがほとんどありません 相互影響はむろんの
こと 英米の演奏家が出会うことによって輝かしい足跡
を残してきたことが忘れられないからかも知れません
トラフィックしかり ストーンズしかり ロン ウッド
しかりです あのビートルズでさえ もし解散があと
一年遅かったら マスル ショールズへと旅立っていた
かもしれません
あるいは幾つかのバブ ロックが抱かせる「この人たち
本当にアメリカの音楽が好きなんだなあ〜」という愛お
しいような実感は 僕の音楽的領域を少しずつ広げてく
れました 

またいつも不思議に思うのですが 同じ音楽でも自分の
部屋で聞いている時と 外で人と触れ合いながら聞く時
とでは まったく違う印象になるというのが面白い!
やはり僕は”場所”が好きなのでしょうか

そんなわけでお酒を飲みながらワイワイやりましょう!

小尾 隆

http://woodstockcafe.jp/




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