東京ローカル・ホンクの木下弦二さんから初めて電話をもらったのは もう二年ほどまえの夏だったろうか その時にどういう会話をしたのかは忘れてしまったが 僕たちのバンドを知って欲しい 聞いてみて欲しいという彼の気持ちだけはまっすぐに伝わってきた これも何かの縁(えにし)かと思いその後の僕は彼らのライヴに幾度となく足を運び またこれからも もっとライヴに行ってみようという思いは募るばかりだ 東京ローカル・ホンクの良さをどう表現すればいいのかはよく解らないのだが 今日もまた僕と同じように東京の空を眺め 同じような街並を歩き 戸惑いながらも呼吸をしていることは間違いなかった そんな風に自分の側にいるという親しみを持てるバンドに出会ったことに奇跡にも近いような感慨を抱いた まるで広告代理店が書いたような気取った歌詞や 見せかけのポーズや虚勢 あるいは英雄的な態度に終始しがちな日本の音楽シーンのなかで 彼らはいつもの商店街を行き交う人々を観察し 各駅停車の窓から流れる雲を追いかけたりしていた 彼らの織りなすサウンドスケープもまた大向こうを張るのではなく 微妙な感情や陰影そして日向の匂いをデリケートに運び込んできた ときには伊豆半島まで遠出したり草の燃える匂いを嗅ぎながら 結論を急がない心のありようみたいなものは形になりにくい でも僕は東京ローカル・ホンクの答えとか結論を求めない音楽のあり方に惹かれ続けている そうまるで池に投げられた小石のように (小尾隆 2009年6月23日:記)

2009/10/25

アンチ・ブラックホウカーが今日もお皿を回す  

2000年くらいから始まっているから
確か60回めくらいになる”隅田川の会”DJ
ある者はもう二度と来ないと怒り
ある者は言い訳もせずにそっと去っていく
また ある者やある者が新しく入ってくる
そういうことだ
(忠実な下部みたいな奴って気持ち悪いよね)

以下いつものようにリストを記す

10月24日@高円寺 洗濯船
小尾DJリスト

1 manfred mann/sprit feel
2 small faces/what'cha gonna do about it
3 the graham bond organisation/neighor, neighour
4 rolling stones/around and around
5 pretty things/rosalyn
6 zoot moneys big roll band/ james brown medley
7 georgie fame/eso beso
8 yardbirds/respctable
9 yardbirds/lost wowen
10 yardbirds/white summer
11 koko tayler/what came first the egg or the hen?
12 blues breakers/ its aint right
13 flamin groovies/walkin the dog
14 flamin groovies/something else ( ode to eddie)
15 yardbirds/jeffs boogie



註:「ブラックホーク」
70年代に渋谷の道玄坂 百軒店界隈にあったロック喫茶
の名前 音楽的にはシンガー ソングライターや南部も
の ブリテン諸島の伝承歌など ラジオではめったにか
からないマイナーな存在に光を当てる役割を果たし
長らく語り継がれるような伝説的な店となった
一方で”私語禁止”や有名な曲やLPのリクエストを拒む
など 高踏的かつ選民的な接客態度も目立っていた
そうした雰囲気に馴染めなかった筆者のような客も
少なくなかった
あの時代の空気がそうさせたとはいえ 
この店への反発心は 今なお私を支える原動力となって
いる 
教訓=「たかが店なのに偉そうにすんなよ!」
本人は威厳を保っているつもりでも 揶揄される
場合というのは 往々にしてあることだ


註:「忠実な下部」
友部正人の辛辣な名曲「どうして旅に出なかったんだ」
には こんな一節が苛立ちとともに歌い込まれている
「お前の顔を見るたびに 俺はもう二度とこいつとは
出会えないんじゃないか と思ってしまうよ」と








2009/10/28  13:46

投稿者:obin

伝説的な〜という言い回しはよく使われがち
ですが それはやはり後になってから実際に
体験していない世代によって誇張される部分
が多いような気がします あの当時を知って
いる者の一人としては「嘘付けバカヤロー
」くらいの気持ちしかないですよね

自分の感性を信じて行動していくと 私の
ように敵ばかりを作る結果になります(笑)
しかし それで後悔したことはないですね

2009/10/28  12:23

投稿者:KT

訂正です。
「楽しみにしてまいす」→
「楽しみにしています」
あはは。おーハズカシ!

2009/10/28  12:04

投稿者:KT

場所を“B.Y.G"に移しても怒りのおさまらない私達を見て、(『ああいう店』だと知りながら連れて行った)N本氏は、ニヤニヤ笑いながら言ったものです。

「ああいうのを喜ぶ客もいっぱいいるんだよ」

あの空気に上手くシンクロ出来た人達が、「あの店で宝物に出合った」と言っている場面に同席したことがありました。それはそれで素晴らしいことです。『伝説の店』と言われる所以でしょう。 しかし、私自身あの(いびつな優越感が澱む)空気にシンクロ出来なかった事に関しての後悔は、タダのひとっカケラもありません。
さてさて、小尾さん!
またあの『ぶっとい選曲』を聴かせて下さい。楽しみにしてまいす。

しかし「ナイーウ゛ですね」って言われたのは、生まれて初めてだなぁ(笑)。

2009/10/27  17:58

投稿者:obin

追記 KTさま
>「結局音楽を狭い部屋に囲い込んでいただけ
じゃないのか?」と私

同感です ナイーヴですね

2009/10/27  1:01

投稿者:obin

僕もKTさんが感じられたような違和感
ばかりが思い出に残っています
むろん まだ若かったせいもあるけれど
僕が考えるロック音楽のあり方とは違ったん
だよね(苦笑)

むろん知性も哲学も彼らにはあったろう

でも僕には彼らのそんな態度がうっとう
しくって 苛立って

個人的には 佐野元春のデビュー(80年)
が すべてを払拭してくれました

彼の”歩く前に走り出してしまう” ような
激しい切迫感に





2009/10/26  17:06

投稿者:KT

「お前はそう言うけど、あの頃ブリティッシュ・トラッドを『聞かせてくれる』店なんてあそこだけだったぜ」と知人。「『聞かせてくれる』は結構だが、結局音楽を狭い部屋に囲い込んでいただけじゃないのか?」と私。多分どちらもその通りだつたでのしょうが、私は『私語禁止』の件でブースにいた故M氏を「客に言いたいことがあるならお前が来い。ウェイトレスを使うな!」と怒鳴りつけた思い出しかありません。今となっては「若気の至り」と思わなくもないですが、あの時感じた強い憤りは今でもはっきりと覚えています。しかしあれは一体なんのつもりだったんでしょうね。

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ