東京ローカル・ホンクの木下弦二さんから初めて電話をもらったのは もう二年ほどまえの夏だったろうか その時にどういう会話をしたのかは忘れてしまったが 僕たちのバンドを知って欲しい 聞いてみて欲しいという彼の気持ちだけはまっすぐに伝わってきた これも何かの縁(えにし)かと思いその後の僕は彼らのライヴに幾度となく足を運び またこれからも もっとライヴに行ってみようという思いは募るばかりだ 東京ローカル・ホンクの良さをどう表現すればいいのかはよく解らないのだが 今日もまた僕と同じように東京の空を眺め 同じような街並を歩き 戸惑いながらも呼吸をしていることは間違いなかった そんな風に自分の側にいるという親しみを持てるバンドに出会ったことに奇跡にも近いような感慨を抱いた まるで広告代理店が書いたような気取った歌詞や 見せかけのポーズや虚勢 あるいは英雄的な態度に終始しがちな日本の音楽シーンのなかで 彼らはいつもの商店街を行き交う人々を観察し 各駅停車の窓から流れる雲を追いかけたりしていた 彼らの織りなすサウンドスケープもまた大向こうを張るのではなく 微妙な感情や陰影そして日向の匂いをデリケートに運び込んできた ときには伊豆半島まで遠出したり草の燃える匂いを嗅ぎながら 結論を急がない心のありようみたいなものは形になりにくい でも僕は東京ローカル・ホンクの答えとか結論を求めない音楽のあり方に惹かれ続けている そうまるで池に投げられた小石のように (小尾隆 2009年6月23日:記)

2009/11/29

11月28日  

奥田英朗にハマってしまい 『無理』http://bookjapan.jp/search/review/series_newrelease/090904/review.html
に続いて 初期の『最悪』も読了
いずれも500ページを超える大作だが
少しもダレる展開はなかった
昨年の前作『オリンピックの身代金』
に関しては
http://bookjapan.jp/search/review/200812/obi_takashi_01/review.html
もご参考になれば
現在は『邪魔』の上巻を購読中

ちなみに 産経新聞による最近の取材に奥田は
「人間の滑稽さを描きたかった」と新作のことを
答えている
そんな意味ではフランク ザッパの音楽を聞いて
いるような饒舌な毒というものを奥田ワールドは
感じさせる そうした対比で言うと小川洋子は
さしずめランディ ニューマンだろうか

*     *

28日は大井町のグルーヴァーズ パラダイスで
コスモポリタン カウボーイズのライヴを楽しむ
彼らの演奏にはおよそ20回以上接していると思うが
この日は今年のベストとも言える熱い出来映え!
ハル宮沢が全編ストラトキャスター一本で通した
のも ひさしぶりのことだった
ギンギンにアームを駆使したロッキンな演奏には
「アームをしていると ああ無情の境地です」
と笑いを取り
銀座にあるカントリー系のハコとの齟齬に関しても
ユーモアに包みながら吹き飛ばすなど
MCも冴えていた
多かれ少なかれ「形」から音楽に入るのは洋楽文化を
享受してきた日本人の宿命かもしれないが
コズモズの演奏にはそれを逆手に取ったような
自由奔放さを感じる

終演後はメンバーたちやザディコキックスの西田さん
と談笑しつつ 帰路に着いた











2009/11/29  19:04

投稿者:obin

二郎さん、こんばんわ
『無理』面白かったですね ぼくの実家なん
かも路線バスが廃止になったり淀んでいます
インタヴューも読んでいただき ありがとう
ございました

2009/11/29  18:36

投稿者:レシーブ二郎

前回のコメントを読んで昨日『無理』を購入、さきほど読了しました。面白い本をご紹介いただきありがとうございました。合併はしていませんが、自分が住んでいる街とダブって仕方ありませんでした。

コメントをかきそびれましたが、レココレ12月号のドニー・フリッツのインタビューも面白く読ませていただきました。

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