2007/4/17
定型外の無頼ブルース〜トニー・ジョー・ホワイト
昨日トニー・ジョー・ホワイトを渋谷のクアトロにて
濃密な夜だった
冒頭の弾き語り「リッチ・ウーマン・ブルース」
(要するにヒモの歌)から
あたりの空気を一瞬にして変えてしまう磁力は
まさにリアル・ブルースの極北と言えるほど
ルイジアナの闇夜にす〜っと糸を引いていくような
ダークな作風をもった曲が
バリトン・ヴォイスとフンパーストンパー(註1)と
ハーモニカによって息吹を与えられていく
寺田くんや和久井さんとも話したように
相方のドラマーが繰り出すビートは直線的で
もう少し横揺れのグルーヴが欲しかった気もしたが
そこら辺のことは 案外トニー自身は
あえて「立て振り」を欲っしているのかも
ジョー・ヒル・ルイスのワン・マン・バンドのように
昼間 仕事でちょうどドンカマ(註2)相手のローウェル・ジョージの
デモ吹き込みを聞いていたせいもあって
ベースレスの場合 グルーヴをどう認識するかという
ことも いろいろ考えさせられた
それにしてもワウワウを踏み込んでざくざくと
切り込んでいく迫力は悶絶級
「俺は昨日監獄から出てきたんだぜ」と言われれば
信じてしまいそうな業の深さ
まさにブルースだ
しかもギター・ヒーロー伝説や
ホワイト・ブルースの文脈には収まらない
圧倒的なデルタ感覚がトニー・ジョーの骨子だろう
そう ジョン・リーからRLバーンサイド
ジョン・スペンサーに繋がっていく流れのど真ん中に
彼は鎮座していた
いやあ ディープな夜を堪能しました
終演後は増渕英紀さんやオレンジ・カウンティの谷口さんたちと
軽く一杯!
そういえば開演まえにユニオンで 偶然「トニー・ジョー」
(モニュメント時代のサード・アルバム)の日本盤を1000円で捕獲!
別ジャケットでかっこいい!
ライナー担当は八木誠氏
執筆日付は70年10月となっている
(註1)「フンパーストンパー」
ワウワウをはじめとするペダル・アタッチメント
を総称する
トニーのアルバム・クレジットには殆ど必ず
用いられている
(註2)「ドンカマ」
簡素なドラム・マシーンのこと
デモ演奏などを一人で宅録する際
「伴侶」となる
濃密な夜だった
冒頭の弾き語り「リッチ・ウーマン・ブルース」
(要するにヒモの歌)から
あたりの空気を一瞬にして変えてしまう磁力は
まさにリアル・ブルースの極北と言えるほど
ルイジアナの闇夜にす〜っと糸を引いていくような
ダークな作風をもった曲が
バリトン・ヴォイスとフンパーストンパー(註1)と
ハーモニカによって息吹を与えられていく
寺田くんや和久井さんとも話したように
相方のドラマーが繰り出すビートは直線的で
もう少し横揺れのグルーヴが欲しかった気もしたが
そこら辺のことは 案外トニー自身は
あえて「立て振り」を欲っしているのかも
ジョー・ヒル・ルイスのワン・マン・バンドのように
昼間 仕事でちょうどドンカマ(註2)相手のローウェル・ジョージの
デモ吹き込みを聞いていたせいもあって
ベースレスの場合 グルーヴをどう認識するかという
ことも いろいろ考えさせられた
それにしてもワウワウを踏み込んでざくざくと
切り込んでいく迫力は悶絶級
「俺は昨日監獄から出てきたんだぜ」と言われれば
信じてしまいそうな業の深さ
まさにブルースだ
しかもギター・ヒーロー伝説や
ホワイト・ブルースの文脈には収まらない
圧倒的なデルタ感覚がトニー・ジョーの骨子だろう
そう ジョン・リーからRLバーンサイド
ジョン・スペンサーに繋がっていく流れのど真ん中に
彼は鎮座していた
いやあ ディープな夜を堪能しました
終演後は増渕英紀さんやオレンジ・カウンティの谷口さんたちと
軽く一杯!
そういえば開演まえにユニオンで 偶然「トニー・ジョー」
(モニュメント時代のサード・アルバム)の日本盤を1000円で捕獲!
別ジャケットでかっこいい!
ライナー担当は八木誠氏
執筆日付は70年10月となっている
(註1)「フンパーストンパー」
ワウワウをはじめとするペダル・アタッチメント
を総称する
トニーのアルバム・クレジットには殆ど必ず
用いられている
(註2)「ドンカマ」
簡素なドラム・マシーンのこと
デモ演奏などを一人で宅録する際
「伴侶」となる