東京ローカル・ホンクの木下弦二さんから初めて電話をもらったのは もう二年ほどまえの夏だったろうか その時にどういう会話をしたのかは忘れてしまったが 僕たちのバンドを知って欲しい 聞いてみて欲しいという彼の気持ちだけはまっすぐに伝わってきた これも何かの縁(えにし)かと思いその後の僕は彼らのライヴに幾度となく足を運び またこれからも もっとライヴに行ってみようという思いは募るばかりだ 東京ローカル・ホンクの良さをどう表現すればいいのかはよく解らないのだが 今日もまた僕と同じように東京の空を眺め 同じような街並を歩き 戸惑いながらも呼吸をしていることは間違いなかった そんな風に自分の側にいるという親しみを持てるバンドに出会ったことに奇跡にも近いような感慨を抱いた まるで広告代理店が書いたような気取った歌詞や 見せかけのポーズや虚勢 あるいは英雄的な態度に終始しがちな日本の音楽シーンのなかで 彼らはいつもの商店街を行き交う人々を観察し 各駅停車の窓から流れる雲を追いかけたりしていた 彼らの織りなすサウンドスケープもまた大向こうを張るのではなく 微妙な感情や陰影そして日向の匂いをデリケートに運び込んできた ときには伊豆半島まで遠出したり草の燃える匂いを嗅ぎながら 結論を急がない心のありようみたいなものは形になりにくい でも僕は東京ローカル・ホンクの答えとか結論を求めない音楽のあり方に惹かれ続けている そうまるで池に投げられた小石のように (小尾隆 2009年6月23日:記)

2007/6/30

エイティーズ  

80年代をずばり分析すると
パンクとヒップホップが聞き手を二分化し
クラブDJが過去と現在を交差させた時代、ということになる
単なる趣味や嗜好で「音楽を語る」のが意味を持たなくなった時代、
といい換えても構わないだろう
だが 今偉そうなこと言ってる連中もフワフワしているような
時代だったのだ

私にとって80年代の重要なアルバムは以下である(順不同)
私の「覚悟」を感じ取って頂きたい

ロックパイル「セカンド オブ プレジャー」☆☆☆☆☆
クラッシュ「サンディニスタ!!」☆☆☆☆☆
ジョン レノン&ヨーコ オノ「ミルク アンド ハニー」☆☆☆
ウォーレン ジヴォン「センチメンタル ハイジーン」☆☆☆☆
ヒンズー ラヴ ゴッド ☆☆☆
スタイル カウンシル「カフェ ブルー」☆☆☆
プレファブ スプラウト「フロム ラングレイ パーク」☆☆☆☆☆
デヴィッド リンドレー「化けもの」☆☆☆☆☆
佐野元春「バック トゥ ザ ストリート」☆☆☆☆
佐野元春「ヴィジターズ」☆☆☆☆☆
ソニック ユース「デイドリーム ネイション」☆☆☆☆☆
ジェイムズ テイラー「ダッド ラヴス ヒズ ワーク」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「ストレイ キャッツ登場」☆☆☆☆☆
ルー リード「ニューヨーク」☆☆☆☆☆
ジョン ハイアット「スロー ターニング」☆☆☆☆☆
ジョン ハイアット「ブリング ア ファミリー」☆☆☆☆☆
イアン マクレガン「バンプ イン ザ ナイト」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
NRBQ「グルーヴ イン オービット」☆☆☆☆
NRBQ「ワイルド ウィークエンド」☆☆☆
ロス ロボス「ハウ ウィル ザ ウルフ サヴァイヴ?」☆☆☆
リコ ロドリゲス「ザット マン イズ フォワード」☆☆☆☆
エルヴィス コステロ「オールモスト ブルー」☆☆☆☆☆
ダグ サーム「ジュークボックス ミュージック」☆☆☆☆☆
ディズ&ドアメン「ブルーコート マン」☆☆☆☆☆
レッド ビーンズ&ライス☆☆☆☆☆
リチャード トンプソン「アムネーシア」☆☆☆
ダニー アドラー☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ジョージア サテライツ「キープ ザ フェイス」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆






2007/6/30

7月のお薦めライヴ  

レッドウッド ブラザーズ

   15(日) 荻窪ルースターノースサイド
       With  藤田洋麻

   24(火) 高円寺Missions

コスモポリタン カウボーイズ

    1(日) 代々木マイバックページズ
          対バン:ジェシ江戸シラスバンド

    7(土) 池袋フリーフロウランチ

   20(金)荻窪ルースターノースサイド


時間とか場所は書くのがめんどーなんでテキトーに検索してください
僕も全部は行けませんが どっかの会場で お会いしましょう!
両バンドのデビューアルバムのCDライナーを書いている身で言うのもナンですが
ライヴの内容は保証します!
    
   

   

    

   

2007/6/29

レトリックに負けない聞き手たち  Rock N Roll

武蔵小山にあるペット サウンズ レコードの森勉さんに
久しぶりに電話をして 近況報告を
お店の改装後はまだ僕はご挨拶を差し上げていなかったのだが
お元気そうで 何よりだった

僕のような60年代ロックやポップス後追い世代にとって
森さんは 本当に鑑のような存在だ
僕が以前サラリーマンで営業をしていた時代  品川担当になった時
一体何度 森さんのお店に通ったことだろう

僕が10年まえに本を出した時も
人ずてに「森さんが 喜んでいたよ」と聞いたことがある


偉ぶらず 奢らず
森さんが とにかく音楽が好きでレコード店を経営され
「レコード コレクターズ」などに文章を寄稿されていることが
うまく言えないけれども  尊いのだ

リリックス ビフォア レトリックス
要するにそういうことだ
僕は書物に関して「あとがき」から読むような人を軽蔑するし
音楽マニアになった以前に評論しているような人とも肌が合わない
まったく根拠のない邪推をする輩も 大嫌いだ
単なる好奇心でblogを覗き見するよ
うなゲス野郎も大嫌いだ


森さんは 素晴らしい









2007/6/28

いよいよ明日が印刷日!  

泣いても笑ってもわめいても叫んでも
明日 本の印刷が始まってしまいます!
ただいま最後の赤入れ作業の真っ最中です
夜はスタジオセロに行き恐怖の缶詰めです
早く脱出したい ビールが飲みたい、、、

上記イヴェントもよろしくです!

2007/6/27

TVドラマは簡略へと向かう  文学

先週の土曜にテレビ朝日系で放映されたドラマ
「玉瀾」(主演:常磐貴子)はご覧になられただろうか?
原作が桐野夏生 桐野フリークの私としては
当然ながら原作を読んでいたが
まあ一応チェックしておこうと思い 放送を見た

東京で仕事をし 生きることに疲れた女(常磐)が
逃避先として上海に渡り
現地で戸惑い 過去の幻影に苦しめられる様が
あぶり出されていく

ただ原作にあった襞みたいなものが
どうも希薄に感じられた
常磐の元彼である筒井道隆が
常磐と別れてから東京で作る新しい恋人のことも
思い切り省略されていたし
こういうことは時間制限のなかで
「解りやすさ」の方に向かってしまうのだろうか?
なんだか陰影が足りないのだ

昔 角川映画の謳い文句に
「読んでから観るか 観てから読むか」というものが
あり まあ今でいうメディアミックスの先駆を角川映画は
試みていたのだが
それらに殆ど関心しなかったように
このTV版「玉瀾」も
枠に閉じ込められてしまったような
窮屈を感じた

「文学とは最もアナーキーなメディアである」
と豪語したのは 村上龍である
つまり文学とは すべての表現が許されるといった意味で
そこには一切の制約がない
そこにあるのは「想像力」という自由だけなのだ

むろん映像には映像の論理や特権があり
映像ならではの価値がある
その点に自覚的だった人が
きっと巨匠と呼ばれたりしたのだろうし
好きな映画も むろん沢山ある

ただ小説は もっと身軽だ
原稿用紙と鉛筆があれば立ち向かえる自由が
そこにはあり
読み手も 時間や場所を選ばずに
本を読み
想像という翼を広げることが出来るのだから
















2007/6/26

6月26日  

午前中は2点のアルバムレビュー原稿を書く
今年のフジで初来日するグレイス ポッターの新作と
世界初のCD化という快挙が遂に為されたケンタッキー カーネルズ
63年のデビュー アルバムだ
後者は僕自身LPを探し出すのに苦労した思い出がある

午後はゲラのチェックなどをしつつ
久しぶりにお茶の水〜神保町に行き
ディスクユニオンの石井店長にご挨拶して
7月に出る僕の本を自作のフライヤーとともに
説明させていただいた
石井さんはすでに原楽器さん経由でオーダーをされていて
思わず感動(涙)


久しぶりの捕獲活動の方も
半ば諦めていたブロッサム ディアリーの名作
「1975」が安価で売っていたので
またまた感動である!

僕はジャズ ヴォーカル特有のフェイクする歌い方や
手垢に塗れたスタンダード(「枯葉」とか「マイ
ファニー ヴァレンタイン」)とかを恥も知らずに
歌う世界がどうしても好きになれないのだが
ニーナ シモンとディアリーだけは話がまったく別である
彼女たちの気取りのない歌は
ほんとうに素晴らしい

しかし また話は拙書に戻ってしまうのだが
昨日正式に上がってきたカヴァー表紙は
圧倒的に素晴らしかった
僕が勇気を持って 一度差し戻しをさせて頂いてから
誤解を恐れずに言えば
デザイナーさんが ある意味「本気」になったのだ
僕の意図に本気になってくれたのだ

丁寧に丁寧に試行錯誤されていった様子は
シロウトの僕にもしっかりと伝わってきた
編集のmiss-bashikoとともに
デザイナーのmiss-michiにも
感謝なのである














2007/6/25

家族の肖像  

福岡市在住の妹から先日 雑用で久しぶりに電話が

会話している途中でやっと気が付いたのか
「あれ? そういえば兄貴どうして平日なのに家にいるの?」と
指摘され
「あ 言うの忘れてたけど 俺3月に会社辞めたんだ、、、」と
返したら 「ウソー〜!」
まあいくら家族といっても この程度の間柄である(笑)
お前こそ 福岡くんだりで一体何の仕事をやっているんだ? 
という気持ちを抑えつつも 電話攻勢されてしまった

以前 親に退職の知らせをしたとき
とくに父親が 驚かなかったことが印象的だったが
この放蕩息子に同じ血を無言のうちに感じていたのかもしれない

定年まで とある出版社の編集者を務めた父は
戦後のマイホーム至上主義の典型的なタイプであり
ひとつの会社を勤め上げることや
経済的に豊かになることや 子供を一流大学に進学させ
大企業に就職させることが 大命題という価値観に支配
されてきた(スミマセぬ 落ちこぼれで、、、)

にもかかわらず 父は会社時代から群れるようなことは
好まず 休日は大抵一人で読書をしていた記憶が残っている
少なくとも 接待ゴルフに出掛けたことはなかったし
個人的な酒は好んだものの 宴会でバカ騒ぎし酔いつぶれる
ような人間 集団でしか生きられないような男を軽蔑するよ
うな節が感じられた

編集者という職種が 彼をそうさせたのかもしれないなあ
と今では思えるようにもなったが
有名な作家と仕事したことを自慢したり 作家とつるむ
こともなかった
読書だと子供の目に映ったものも
よく見てみれば
彼は家で原稿の校正作業をしているのだった

ということで 妹の電話から
久しぶりに「家族の肖像」を
僕は思い出していた

夏の夕暮れ
大きな夕陽が妹の頬を染め上げる
隣で泥遊びをしているのが僕だ
犬が尻尾を振り
米が炊きあがる匂いが運び込まれてくる


子供たちにとって 休日に
父親がいて 母親がいて
一緒にご飯を食べる
そのことほど尊いものは ない

誰もが今日も無事に
家に帰れますように




2007/6/24

出版記念パーティのお知らせ(再)  

以前お知らせしたように 拙書「ソングス」増補改訂版の発売を
記念して 狭山に住む僕の仲間がパーティを開いてくれることに
なりました

狭山には 何かの磁力を感じます

7月14日(土)19時〜 @狭山フィガロ(弊blogのリンク集を参照)
〜はじめ僕は一人だった ロック音楽が好きでここまで歩いてきた〜
小尾隆著「ソングス」増補改訂版 出版記念

(狭山市駅は高田馬場駅から西武新宿線でたった40分です!)

なお 佐野元春さんが「ソングス」に関して推薦の帯文コメントを
寄せて頂きました

とかく騒々しい声の中にあって、小尾隆さんの
ロック評論は悠然としている。
控えめだが力強いまなざしがある。
その潔さに触れる時、
僕はロック音楽がもっと好きになる。
          〜佐野元春
                     

ぼちぼち予約が入っているみたいなので
確実に参加されたい方は フィガロに電話やメールで予約して
頂けると とても嬉しいです
はじめての方も馴染みの方も みなさんで語らい合いましょう!

なお当日は 私とゲストの方々との対談という時間もありますので
楽しみにしていてください

<ゲスト>
 山本智志 氏 (音楽評論/編集)
 水木まり 氏 (音楽評論/翻訳)
 川村恭子 氏 (音楽評論/放送)
 小林博美 氏 (新装版「ソングス」編集担当)

どうです? この豪華な顔ぶれ しかも
山本さん以外はすべて麗しい女性ばかり、、、という点が
音楽ギョーカイに於ける私のびみょーな立場を
雄弁に物語っています^0^

花房浩一氏(音楽評論/写真)曰く、、、
「小尾? ああ、いつもバードソング カフェで眠っている奴か」
そりゃないっすよ、先輩(涙)



 

2007/6/24

ある6月の午後 彼女は  

「人災の場にまっ先に駆けつけて書くのが報道記者 小説家は最後であるべきだ」

カズオ イシグロと池澤夏樹は対談のなかで そんな会話を交わしたという
「最後であるべき」ということに 見据える対象への覚悟が伺える

渋谷の温泉施設の爆発事故から数日が経つ
ほとんど枠組みだけとなった焼け果てた建物
この写真は強烈だった
「殆ど何も残らない」というメッセージが暗喩として
あまりにも残酷なのだ

たまに気分を代えて 近くの銭湯に行くくらいの僕は
渋谷に こういう施設があること自体 知らなかったけれども
若い女性たちの”癒し”の場として 人気だったらしい

そりゃそうだ オフィスで仕事の山をこなし
まして人間関係という複雑な空気にも日々接しながら
東京で一人で生活をしていくことは
恐らく 街で聖者になること以前に
大変なこと

気ままな生活をしている僕だって
原稿に悩んだり 編集者に意図が伝わらないときは
温泉にでも行きたくなる

そこに行く客ではなく
その施設で尽力する従業員が犠牲になった
ホテル勤務から転職しその温泉会社で働く彼女
彼女の人生 まだ始まったばかりの人生は
肯定されるべきだった と僕は思う

彼女が玄関で靴を履く
「行ってきます」と言う
父は自分の身長に近くなった娘の前で頷く
10代の頃は父親との齟齬もあっただろう
だが彼女は今 父親とともに暮らし
昨日は彼の60歳の誕生日に手紙とチョコレートを贈った

通勤の途中で
彼女は父親のことを考えていた
父親に宛てた手紙のことを考えていた
通勤の途中で
彼女はボーイフレンドのことを考えていた
彼氏とは喧嘩したばかりだったが
次の朝には 忘れてしまうような諍いに過ぎなかった

仕事が終わったら
家に帰ろうと思っていた

















2007/6/23

6月22日  

渋谷のスタジオ セロにて装丁に関する最終打ち合わせを
社長 編集担当 デザイナーの三人と僕で緊密に

というのも 僕のアプローチが徹底されていなかったためか
当初イメージして頂いた原案から 回を重ねる度に
かけ離れていく表紙デザインを見て とても悲しくなり
僭越ながら 意見させて頂いた次第

そして 僕が提示した案が更なるヴァージョンアップされ 無事採用された!
あの時点で もし自分の意見を表明しなかったら
僕はたぶん 一生後悔することになっただろう
僕は後から「あの時 こうすれば良かった」と思う事態だけは
絶対に避けたかったのだ

僕は経営のノウハウや 編集のことや デザインのことに
関しては まったくの素人である
だからといって それぞれがそれぞれの領域で
単なる役割分担して整然と「お仕事」をすればいいとは
まったく思っていない
だから ある程度コンセプチュアルなことにも こだわってみたし
不満があれば 口にさせて頂いてきた

幸いにしてスタジオ セロのスタッフたちは とても優秀であり
僕の意見に耳を傾けてくれた
僕のコンセプトに理解を示してくれた
表紙 判型 紙質 紙色 紙の厚さ 字体など細かい部分までが
徹底的に話尽くされていく

「距離」ばかりを気にしていては駄目だ、ということ
いざとなれば 編集者の懐に飛び込んでいくこと
共通の基盤を 互いに築き上げていくこと
僕の07年の前半は
殆ど このことに費やされたと言っても過言ではない


本を作るということは
言うまでもなく 緊密な共同作業である
むろん その困難な作業の後には
果てしない虹が待っている
僕は そんなことを信じている







2007/6/23

たった一人の戦い  Rock N Roll

有田芳生著「テレサ テン十年目の真実〜私の家は山の向こう」
(文春文庫)を読了

日本では一般的には「演歌歌手」として認知されているだけのテレサの人生が
こんなにも波乱に満ちたものだったとは
彼女の生い立ちと中国 台湾の歴史がダイナミックに折り重なり
複雑な感情や思惑そして政治的な局面を呈しながら
語られていく

クライマックスはやはり89年に起きた天安門事件
(註)に
ダイレクトに反応していったテレサの心の動きであり
それを巡る複雑過ぎる様相だ
彼女の生涯はこの事件の前と後で切り裂かれていく

まったくお恥ずかしい限りだが
こんなにも多くの煩悶 苦悩 困難をテレサが抱えていたとは
不覚にも知らなかった

有田さんのジャーナルな視点 綿密で膨大な取材
そして何よりもテレサ テンへの純粋な好奇心
(ありていに言えば愛情)が このノンフィクションを
支える 太く 逞しい幹となっている
何かを知りたいということ
埋もれてしまった歴史から何かを探り当てようとする
気持ち
ただ それだけのことからスタートしているのが解る

今度 テレサ テンのCDを買ってみようと思う


(註)天安門事件(てんあんもんじけん)

  89年6月に起きた北京での激しい闘争のこと

  中国政府内で民主化を推し進めようとした改革派の
  勢力は学生や社会人の支持を得ながら各地で一挙に
  広がりを見せたが
  それを恐れた最高権力者が軍隊を伴って
  デモ隊を制圧 そして
  「血の弾圧」は6月3日から4日にかけて強行
  された
  その死者は天安門周辺で319人
  その他の主要都市でおよそ800人と伝えられる

  ある意味 持つものと持たざるものとの関係や
  権力が重要な局面でいかに暴走するかを
  最も醜悪な形で凝縮した事件であり
  その血塗られた歴史が 忘れ去られることはない
  

  

  

  
  

 





















2007/6/22

佐野が導いたロック批評の現在  Rock N Roll

佐野元春の新作「COYOTE」に関して 書かせて頂きました
他の方のものと併せて CDとともに読んでください
僕? いつものように「高校生の感想文」を書いています

http://www.moto.co.jp/coyote/critics/

2007/6/21

普通の言葉が輝き出す瞬間  Rock N Roll

「ミュージック マガジン」は読むたびに
不愉快な気分になるだけの音楽雑誌なので
ここ最近は本屋での立ち読みや図書館で読む程度にしている
その理由は 今でもこの雑誌が時代を牽引しているかのような
錯覚から抜け切っていないから
まあ 要するに「偉そう」なんである
僕は名物コラム「とうようズ トーク」を読むくらいだなあ


今月号で佐野元春のインタヴューを期待したものの
アルバム ピックアップでの小さい枠のみの扱い
これには呆れ果てた

むろん雑誌ごとのスタンスの取り方の違い
編集者の好みというのは当然あるだろうが
先月号でディランを大々的に持ち上げておきながら
広い意味でディランズ チルドレンと言うべき佐野に関して
この冷たさというのは あんまりだ
先月号のディラン特集がディランという有名ブランドに
寄りかかったもの と批判されても仕方あるまい

佐野に関しては80年代に売れすぎた音楽家だったため
未だ誤解している人も少なくないだろうが
ポップであることと平行して地下でのポエット活動
雑誌作りなど 多岐に亘るフォームで活動を行ってきた
極めてラジカルな知性の持ち主なのである
あの忌まわしい9/11事件を端に
エピック ソニーというメジャー カンパニーを離れざるを得なかった
佐野こそは まさに本物のアウトローな表現者であると思う

彼の(ポップ フィールドでの)音楽に於ける歌詞は 一見何でもない言葉の連なりであり
いささか気恥ずかしさを伴う響きもある
しかし その普通さが音楽となり 輝き出す瞬間を
絶対に見逃すべきではない

贔屓もあるだろうが
僕は佐野の音楽を
ディラン、スプリングスティーン、ルーリード、
ウォーレン ジヴォンとまったく並列に聞いてきた
その期待を佐野は一度として裏切るようなことはなかったし
日本語で 母国語で接することが出来るぶんの
幸せを僕は噛み締めてきた

音楽ジャーナリズムに関わる人間は
アーティスティックなエゴやポーズに固執するのではなく
もっと「普通の世界」に降りてきて欲しい
それが 僕の願いだ









2007/6/20

チープ スリルズ  Rock N Roll

定期的な給与収入を失ってから 約3か月
当然ながら以前のように一杯(高い)LPやシングルをざくざく購入する
ことは出来なくなってしまい
むしろ この2か月で処分したLP/CDは200枚以上になる
これがフリーライターの実態である(笑)

まあ 言い訳になるのかもしれないが
人生の折り返し地点を過ぎ 残りの人生のなかで
私がコツコツと集めてきた音楽コレクションすべてを聞くことが出来ないことも
また事実なのだ
コレクターの方々が ある日突然 まるで思い付きのように
コレクションを手放してしまう気持ちが
やっと解りかけてきた
極めて純化した言い方をすれば 「嫌になった」のだ

むろん自分を形成した 思い入れの詰まったものは絶対に売らないし 
現在最も興味があるビーフハート関連は しつこいくらいに探している
そこらへんのサジ加減は もう本当に個人の領域という気がする

逆にレコード堀りの楽しみとなったのが
激安ハンティング!
レコ屋の床に無造作に置かれた投げ売りダンボール箱のなかを
まるで鼠のように徘徊するのがクセになりつつあるのだ

本来 中古屋めぐりの醍醐味とは
「安くて良いレコードを探す」ことだったはず
それが ここ10年くらいの潮流に沿えば
逆に 高く貴重なレコードが偉い、みたいな風潮になってしまったのだ

明日 中古屋さんに
キャット スティーヴンス「ティーザー アンド ファイヤー キャット」の
US盤を探しに行こう

まさにチープ スリルズ


それにしても去年の夏 僕は入院先でグリール マーカスの
「ライク ア ローリング ストーン」を読んでいたのだが
まさか1年後の自分が「転がる石」になろうとは

栄枯盛衰 金持ちの女が落ちぶれていく話を
描き切った「ライク ア ローリング ストーン」
そうした内容の歌が どうしてこんなにも人々の関心を引くのだろうか?

















2007/6/19

6月19日  

一体 梅雨はどうなっているのか と思わずにはいられない快晴の火曜
地元の図書館でゲラの赤入れを 入念に
バッグに忍ばせた伊藤園のジャスミン茶で眠気を醒しつつ 行う

この図書館を僕が好きなのは
中二階の階段にステンドグラスがあること以外にも
天窓があって 午前中の太陽が光とともに視界を明るくすること

13時に駅でレコードコレクターズ編集部の佐藤有紀さんと
レコードの引き戻しを
考えてみれば 佐藤さんとも もう15年くらいの付き合いになる
この機会にトニー ジョー ホワイトの特集記事と取材を組んで
頂き 感謝なのである

午後は家に戻り
冷やしラーメンを作り食す


































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