東京ローカル・ホンクの木下弦二さんから初めて電話をもらったのは もう二年ほどまえの夏だったろうか その時にどういう会話をしたのかは忘れてしまったが 僕たちのバンドを知って欲しい 聞いてみて欲しいという彼の気持ちだけはまっすぐに伝わってきた これも何かの縁(えにし)かと思いその後の僕は彼らのライヴに幾度となく足を運び またこれからも もっとライヴに行ってみようという思いは募るばかりだ 東京ローカル・ホンクの良さをどう表現すればいいのかはよく解らないのだが 今日もまた僕と同じように東京の空を眺め 同じような街並を歩き 戸惑いながらも呼吸をしていることは間違いなかった そんな風に自分の側にいるという親しみを持てるバンドに出会ったことに奇跡にも近いような感慨を抱いた まるで広告代理店が書いたような気取った歌詞や 見せかけのポーズや虚勢 あるいは英雄的な態度に終始しがちな日本の音楽シーンのなかで 彼らはいつもの商店街を行き交う人々を観察し 各駅停車の窓から流れる雲を追いかけたりしていた 彼らの織りなすサウンドスケープもまた大向こうを張るのではなく 微妙な感情や陰影そして日向の匂いをデリケートに運び込んできた ときには伊豆半島まで遠出したり草の燃える匂いを嗅ぎながら 結論を急がない心のありようみたいなものは形になりにくい でも僕は東京ローカル・ホンクの答えとか結論を求めない音楽のあり方に惹かれ続けている そうまるで池に投げられた小石のように (小尾隆 2009年6月23日:記)

2007/6/18

6月18日  

午後6時 渋谷にて書籍の打ち合わせ
初校のイージーミスから デザイン 紙質 ロゴ レイアウトのことまで
細かいところまで詰めていく
僕の発案によるちょっと気の利いた「撮影」は
僕が携帯に撮っておいたイメージから採用させてもらった

その後 彼らと軽く飲みに






2007/6/18

素晴らしき也、ニック ロウ  

ニック ロウの実に久しぶりのアルバム at my age が素晴らしい仕上がり!
「インポッシブル バード」以降の 枯れて落ち着いた路線をまさに極めたという
感じ at my age というアルバムタイトルが まさに内容を物語っている

アメリカ音楽への憧れからキャリアをスタートさせ
パブ ロックの時代を生き
パンク/ニューウェイヴのシーンにも微妙な影響力を与えたロウが
まるで世捨て人のように
自分や 今という時代にじっくりと向き合っている
その歩調が なんだかすごくいい

旧友クリッシー ハインド(姉御、いい感じっす!)と邂逅した曲もあれば
ジョニー キャッシュ気取りの2ビート カントリーもある
メンフィス ソウル〜ハイ サウンドを思いっきり引き寄せた曲もいい

なかには「ローマは一日にしてならず」なんていうタイトルの曲も、、、

かつては自虐と毒に満たされた音楽を作っていた彼だが
本作でのニック ロウは  近作同様にとても慎ましい
サウンドに関しても 一切の無駄がなく
最小限の音が 最高に結晶していく様子を見事に映し出している

このアルバムがなくても 明日という日はきっとやってくるだろうが
このアルバムとともに明日を歩める人は
ひょっとしたら幸せかもしれない















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