東京ローカル・ホンクの木下弦二さんから初めて電話をもらったのは もう二年ほどまえの夏だったろうか その時にどういう会話をしたのかは忘れてしまったが 僕たちのバンドを知って欲しい 聞いてみて欲しいという彼の気持ちだけはまっすぐに伝わってきた これも何かの縁(えにし)かと思いその後の僕は彼らのライヴに幾度となく足を運び またこれからも もっとライヴに行ってみようという思いは募るばかりだ 東京ローカル・ホンクの良さをどう表現すればいいのかはよく解らないのだが 今日もまた僕と同じように東京の空を眺め 同じような街並を歩き 戸惑いながらも呼吸をしていることは間違いなかった そんな風に自分の側にいるという親しみを持てるバンドに出会ったことに奇跡にも近いような感慨を抱いた まるで広告代理店が書いたような気取った歌詞や 見せかけのポーズや虚勢 あるいは英雄的な態度に終始しがちな日本の音楽シーンのなかで 彼らはいつもの商店街を行き交う人々を観察し 各駅停車の窓から流れる雲を追いかけたりしていた 彼らの織りなすサウンドスケープもまた大向こうを張るのではなく 微妙な感情や陰影そして日向の匂いをデリケートに運び込んできた ときには伊豆半島まで遠出したり草の燃える匂いを嗅ぎながら 結論を急がない心のありようみたいなものは形になりにくい でも僕は東京ローカル・ホンクの答えとか結論を求めない音楽のあり方に惹かれ続けている そうまるで池に投げられた小石のように (小尾隆 2009年6月23日:記)

2007/7/17

多謝  Rock N Roll

ご紹介していただき 誠にありがとうございます
末長く読んでいただける書にしようと
スタッフ全員が全力を注ぎ込みました
よろしくお願い致します

            小尾 隆

2007/7/17

前回に続いて営業報告です  

HMV渋谷店さま 平積み展開ありがとうございます!
なんと残部は1册とのこと
渋谷ブックファーストさま 面陳列ありがとうございます!
(以上ばしこさんからの速報です〜アリガトー)
中野あおい書店さま 平積みありがとうございます!
ちなみにリブロ各店には昨日の時点ではまだ入荷していません
これはどういうことでしょうか?

池袋 旭屋書店さま 平積み展開 感謝です
HMV 池袋店さま 隅っこに漠然と並べているだけで残念
popを立てるなど工夫をしてみてください

というわけで 僕は本日これから中目黒バードソング カフェに
納品に伺います 販売協力ありがとうございます!

走る選挙カー 走るオビンなのでした
原稿もあってバテ気味ですが、、、(血と汗と涙)
営業担当熟練者の方のひとこと
「いい本でなければ復刊はしません いい本は
何年経とうが売れます」



2007/7/17

7月16日  

本日は奥さんと一緒に月島に行き
もんじゃを食す
同じ湾岸であるお台場とは異なり 月島は休日でも
人数が少なく もっぱら気分転換のために行くことが多い
駅でいえば築地〜新富町〜月島あたりの狭い横丁が
僕は好きなのである

杉山隆男の小説「汐留川」は 東京が水の都であることに
気がつかせてくれる秀逸な物語だったけれども
月島という湾岸にも再開発の波は押し寄せていて
川向こうの高層ビルと 昔ながらの密集した民家との
対比が ある意味シンボリックな様相を呈している

語られ過ぎた感もある「東京」のイメージだが
それは地方の人間が勝手に言っているステロタイプなものであり
もともと東京(僕は本郷生まれ)にいた人間にとっては
はなはだ的外れなことが多い

新聞で寂れつつある神田のことに関する記事があった
近くの神保町も裏手に回ってみれば
再開発の波に晒されていることが否応にも目に
飛び込んでくる
古書もいわゆる神保町の価格になってしまっていて
随分と窮屈になった

出版記念のパーティでも発言させていただいたが
名盤ごっこの上塗りみたいな記事/原稿がこの国は多過ぎる
ディランのことに関して言ってみても
「ライク ア ローリングストーン」が名曲だという解説は
多いけれども
なぜ名曲なのだろう? なぜ名盤なのだろう?
そんな問いが発せられることすら まずない

言語の不毛である
金持ちの女が落ちぶれていく様子を歌ったこの曲が
どうしてこうも人々の関心を引くのだろうか?
そこに限りないメタファー(隠喩)があるからなのだが
残念ながら 音楽ジャーナリズムの世界でも
そういうことがきちんと書かれた文章は稀である

私の本はそういう現状に投げられた「石ころ」である
丁寧に読んでいただけた読者には
各章に書かれたものが独立しつつも
まるでソングサイクルのように
連鎖し合っていることがお解りになるはずだ









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