東京ローカル・ホンクの木下弦二さんから初めて電話をもらったのは もう二年ほどまえの夏だったろうか その時にどういう会話をしたのかは忘れてしまったが 僕たちのバンドを知って欲しい 聞いてみて欲しいという彼の気持ちだけはまっすぐに伝わってきた これも何かの縁(えにし)かと思いその後の僕は彼らのライヴに幾度となく足を運び またこれからも もっとライヴに行ってみようという思いは募るばかりだ 東京ローカル・ホンクの良さをどう表現すればいいのかはよく解らないのだが 今日もまた僕と同じように東京の空を眺め 同じような街並を歩き 戸惑いながらも呼吸をしていることは間違いなかった そんな風に自分の側にいるという親しみを持てるバンドに出会ったことに奇跡にも近いような感慨を抱いた まるで広告代理店が書いたような気取った歌詞や 見せかけのポーズや虚勢 あるいは英雄的な態度に終始しがちな日本の音楽シーンのなかで 彼らはいつもの商店街を行き交う人々を観察し 各駅停車の窓から流れる雲を追いかけたりしていた 彼らの織りなすサウンドスケープもまた大向こうを張るのではなく 微妙な感情や陰影そして日向の匂いをデリケートに運び込んできた ときには伊豆半島まで遠出したり草の燃える匂いを嗅ぎながら 結論を急がない心のありようみたいなものは形になりにくい でも僕は東京ローカル・ホンクの答えとか結論を求めない音楽のあり方に惹かれ続けている そうまるで池に投げられた小石のように (小尾隆 2009年6月23日:記)

2007/7/30

7月29日〜信用出来ない奴*  Rock N Roll

昨日に続いて図書館で 一日中
『ロング グッドバイ』の新訳版を読む
突然の雨と雷雨で昼飯を食べに外に出ることも出来なかったが
そのぶん 気持ち良くページを進められた

この古典に込められた「ほんとうのこと」に
比べれば
現実世界のなんと薄っぺらいことだろう
あえて言えば 僕は陣取り合戦に興味がない
レトリックにも 挙手にも僕は関心がない
信用していない と言い換えても構わない

テリーとフリップは一切の言い訳をしない
ただ 自分が許せないこと 自分の審美に合わないことには
徹底して戦う
それも群れずに たった一人で

人はそれをロックンロールと呼ぶ


*註 信用出来ない奴(しんようできないやつ)
   首尾一貫しない態度や様子を感じさせる人のこと
   近年ではダブル スタンダードという言葉でも
   表現される
   周りの状況や対面する相手によって自分の見解を
   コロコロと変える態度や
   世の趨勢に迎合する姿勢といってもよい

   判例:各メンバーの声質の違いを聞き分ける鍛錬
      もせずに 世評に合わせてビーチボーイズ
      の最高傑作は「ペットサウンズ」だと公言
      するような奴は、、、信用出来ない
      
  



















teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ