東京ローカル・ホンクの木下弦二さんから初めて電話をもらったのは もう二年ほどまえの夏だったろうか その時にどういう会話をしたのかは忘れてしまったが 僕たちのバンドを知って欲しい 聞いてみて欲しいという彼の気持ちだけはまっすぐに伝わってきた これも何かの縁(えにし)かと思いその後の僕は彼らのライヴに幾度となく足を運び またこれからも もっとライヴに行ってみようという思いは募るばかりだ 東京ローカル・ホンクの良さをどう表現すればいいのかはよく解らないのだが 今日もまた僕と同じように東京の空を眺め 同じような街並を歩き 戸惑いながらも呼吸をしていることは間違いなかった そんな風に自分の側にいるという親しみを持てるバンドに出会ったことに奇跡にも近いような感慨を抱いた まるで広告代理店が書いたような気取った歌詞や 見せかけのポーズや虚勢 あるいは英雄的な態度に終始しがちな日本の音楽シーンのなかで 彼らはいつもの商店街を行き交う人々を観察し 各駅停車の窓から流れる雲を追いかけたりしていた 彼らの織りなすサウンドスケープもまた大向こうを張るのではなく 微妙な感情や陰影そして日向の匂いをデリケートに運び込んできた ときには伊豆半島まで遠出したり草の燃える匂いを嗅ぎながら 結論を急がない心のありようみたいなものは形になりにくい でも僕は東京ローカル・ホンクの答えとか結論を求めない音楽のあり方に惹かれ続けている そうまるで池に投げられた小石のように (小尾隆 2009年6月23日:記)

2007/11/26

11月26日  

原稿を二つ終わらせた午後
近所の喫茶店にて毎日新聞の日曜版を精読
取り上げられていた「文章のみがき方」(辰濃和男 岩波新書)に
興味を持った

「表現を柔らかくしたい時は「類語辞典」を使う
適当な言葉を探すには「逆引き辞典」を、、、」

なるほど 実務としても役立ちそうだ

あるいは「いい文章の条件は 平明 正確 具体性
独自性 抑制 これをこそ書きたい
これをこそ伝えたいという書き手の心の
静かな炎のようなものだ、、、」という一節

あるいは「書いた自分と違う もう一人の自分が
推敲を可能にするのである」という提案

頷くことしきり

一介の音楽ライターである私も
心掛けなければいけないことばかりである





2007/11/26

11月25日  

江古田の ”おしどり” にて
路傍と飲み会を
優に3時間を超える壮絶な宴であった

主題は「音楽と言葉」
彼もまたblogを発信する立場にあり
音楽に相応しい言葉を模索している様子が伺えた

話は歌謡曲の効用から
故 黒沢進氏が保った矜持についてまで
尽きることはなかった






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