東京ローカル・ホンクの木下弦二さんから初めて電話をもらったのは もう二年ほどまえの夏だったろうか その時にどういう会話をしたのかは忘れてしまったが 僕たちのバンドを知って欲しい 聞いてみて欲しいという彼の気持ちだけはまっすぐに伝わってきた これも何かの縁(えにし)かと思いその後の僕は彼らのライヴに幾度となく足を運び またこれからも もっとライヴに行ってみようという思いは募るばかりだ 東京ローカル・ホンクの良さをどう表現すればいいのかはよく解らないのだが 今日もまた僕と同じように東京の空を眺め 同じような街並を歩き 戸惑いながらも呼吸をしていることは間違いなかった そんな風に自分の側にいるという親しみを持てるバンドに出会ったことに奇跡にも近いような感慨を抱いた まるで広告代理店が書いたような気取った歌詞や 見せかけのポーズや虚勢 あるいは英雄的な態度に終始しがちな日本の音楽シーンのなかで 彼らはいつもの商店街を行き交う人々を観察し 各駅停車の窓から流れる雲を追いかけたりしていた 彼らの織りなすサウンドスケープもまた大向こうを張るのではなく 微妙な感情や陰影そして日向の匂いをデリケートに運び込んできた ときには伊豆半島まで遠出したり草の燃える匂いを嗅ぎながら 結論を急がない心のありようみたいなものは形になりにくい でも僕は東京ローカル・ホンクの答えとか結論を求めない音楽のあり方に惹かれ続けている そうまるで池に投げられた小石のように (小尾隆 2009年6月23日:記)

2010/3/31

I Remember, April  

「この世は公然と広告を賞賛する 人間は車など物質的な
所有物を欲しがる いつかこの世界がすべて”広告”で溢れ
返ることになるのかもしれない もっともぼく自身がもっ
といい車が欲しいという欲求を捨て切れないけれど、、、
でも人生が素晴らしいのは 常に生まれ変わっているとこ
ろだと思う 「スパニッシュ ハーレム」っていう歌があ
るだろ? ”アスファルトの裂け目にも薔薇は咲く" とい
うくだりは そういう意味なんだ 若者はいつも自分たち
は傷つけられない 防弾チョッキを着ていると思いがちだ
それが若さなんだろうけれどね 金もないし権力も持って
いない 若者は本当に金持ちにならなければ裕福ではない
多くの権力を持っていなければ権力を持っていないと思い
がちだ でも本当の豊かさや 真の権力を持てたら どん
なに素敵なことだろう 社会のためになることだろう」

*    *

ジャクソン・ブラウン  94年の来日時に

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2010/3/30

3月30日 晴れ  文学

佐々木譲『制服捜査』(06年 新潮社)を読了
今年17冊めの読書でした
連作が5編の全431ページ
北海道の郡部に駐在する制服警官の主人公の眼を通して
停滞した町の汚職 腐敗 生き辛さが映し出されて
いきます

小さい町は小さい町を守るためにとかく馴れ合いや
事なかれ路線に染まりがち 身内から犯罪者を出しては
ならないという意識のあまり 結果として大きな犯罪
を招いてしまうという悲劇は終章の「仮装祭」で
それまでの抑制された筆致から一転し 劇的に暴かれて
いきます

小さなことに眼を瞑ることが駐在の制服警官の暗黙の
了解のような世界ですが
利権に蝕まれた町内会 地元の資産家や有力者たちと
警官との確執や戦いが読みどころ
駐在の警察官を主題にしている点では 以前ご紹介した
大河作『警官の血』に連なっていくような物語です

この連作では 更生者の大工と心を通わせる母子家庭の
少年を観察し 一般市民の偏見に晒されながらこの二人を
見守ろうとする「割れガラス」に 主人公(従って作者の)
優しさ 目線のあり方の低さが溢れ出ています

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きつい時代さ 海がある町なのに
逃げることも出来ないし 解放されることもない
おお ボルチモア 生きるにはしんどい町さ
暮らし続けるのも大変な町だよ

ランディ ニューマン「ボルティモア」より

2010/3/28

中村まり〜野うさぎのような彼女の歌を今夜も聞いた  

自分自身が乾き切って
世界がまるで砂漠のように感じるときも
中村まりは昨日を惜しむように
そっと歌う

昨日の続きが今日でしかないときも
今日がだらだらと明日にすり変わってしまうようなときも
中村まりは今日の残り香のように
掌のなかで歌を温める

昨日の日溜まりを惜しむように
明日のありかを探し求めるように
今日も彼女はまるで
野うさぎのように歌っている

*   *
3月28日 下北沢の440にて
中村と同世代の優れたソングライターの
安宅浩司、長谷川健一とともに

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ぼくは初めてのハコでした 餃子の王将を超えたところ
昔エジソンやホイホイといったレコード店があった近く

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中村との共演も多い安宅は鈴木惣一郎prodの新作を出した
ばかり この日は安宅のセットに呼ばれた中村が日本語で
2曲をともに歌うという貴重な場面も 中村はいつも通り
土の匂いをほっこりと運び込み この日はブラインド 
ウィリー マクテル「デリア」が飛び出す一方 ディラン
「くよくよするなよ」を久しぶりに披露 また1月に初出と
なった新曲「ホールド ア リトル ハンド」は 曲が成長
していく過程をこれからも見て行きたいと思わせるに十分な 
仕上がりだった 三番手の長谷川は その深く響き渡っていく
ような歌声が 耳を捉えて離さなかった       

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終演後 中村まりと
(写真撮影及びblogへの掲載に関しては 他の方々と同様に
ご本人から了解をいただいています まりさん、ご協力あり
がとうございます)



2010/3/28

songs to remember  

ぼくも こういう読者の方がいらっしゃるから嬉しいなあ
励みになります どうもありがとうございます

http://yah-soul-boy.jugem.jp/?day=20100327


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2010/3/28

告井延隆〜アコギでビートルズ  

のライヴを27日 狭山のふぃがろで見てきました
センチメンタル シティ ロマンスでの活動とは別に
近年の告井さんにとってライフワークのひとつが
ギター一本でどれだけビートルズの世界を表現できるか
その答えは 本日の演奏にありました

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ビートルズのメロディをなぞること自体は比較的簡単かも
しれませんが ベースランニングを着実にキープして
グルーヴを産み落としつつ繊細なフィンガリングを織り交ぜる
のは案外難しい それを氏は何なくこなします(むろん相当な
練習あっての成果でしょうが)
彼の同趣向の演奏を聞くのは08年の11月に続いて二回目
いやあ 今回も酔いました

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”耳タコ”のビートルズですから 勿論リクエストを随所で
募りながらの約2時間
ぼくのリクエスト「if i needed someone 」と「back in the
USSR」にも応じてくれました
とくに前者のベースランについては「難しいんだ」と言いつつ
同時にメロディを引っ張っていくという秀逸さ
曲によっては口で擬音効果も交えます

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同コンセプトのCDも 第二集が最近リリースされました
タイトルは『SGT.Tsugei's Only One Club Band 2』です

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センチの名作『City Magic』(77年)とともに
告井の名曲「雨はいつか」を収録
ここでのギターソロがまた感動的なのです

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中野督夫さんに続いて 告井さんにもサインをいただきました

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ぼくとお姉ちゃん^0^

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いやあ 気持ちいい春の夜でした

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ありがとう、告井さん 

2010/3/27

3月27日 晴れ  

桜が咲き始めました
今朝 千川通り沿いにて

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今日は告井延隆さんの弾き語りライヴを見に
狭山へ行きます
ハイドパークの桜もきれいだろうなあ〜

http://blog.livedoor.jp/figaro2008/


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水面(みなも)の鴨に注目を^ー^

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2010/3/27

自由という両輪を抱えて〜空疎なディラノロジストたちに別れの挨拶を  Rock N Roll

「あの時代にギターを持って街に出向くことは社会から
落ちこぼれていくこと つまりアウトローになることと
同じだった」

ジェリー ガルシアの最初の妻はパロアウトやアッシュ
グローヴでの日々をそう回想している
ほぼ同じ頃 東海岸はヴィレッジでディランたちを
取り巻く状況も 似たようなものだったことは想像に
難くない

今と昔とが違うから良いとか悪いとかの話ではない
ただ「違う」 そのことは念頭に入れて置いたほうがいい
ディランの「風に吹かれて」について大昔 「反戦歌に
しては”答えは風に舞っている” とは曖昧ではないか?」
なんてピンボケな論争があったというから 昔の人も
「同じ時代を生きた」なんて言えないよね

「風に吹かれて」も「激しい雨が降る」も 抽象的な
リリックであったからこそ 長く生きながらえている
あるいは「時代は変わる」でさえも もはや「雨」を
キューバ危機に関する歌と言う者もいまい ディラン
は抽象化することで歌に生命を吹き込んでいく
物語の迷宮へと聞き手を誘ってゆく 

ただ生き証人たちの物語には 耳を傾けておいたほうが
いいかもしれない
スージー ロトロの回想録を 山崎まどかさんの書評で
http://bookjapan.jp/search/review/201002/yamasaki_madoka_01/review.html

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2010/3/26

3月26日 晴れ  料理

人気料理家、栗原はるみhttp://www.yutori.co.jp/
が監修したプリン「栗原さんちのおすそわけ」
http://www.kuriharasanchi.com/ を
ご紹介しましょう

左から
ミルクりんご味 まろにが抹茶 とろけるパンナコッタ
の三種 もう一種くらいあったかも知れません
近所のスーパーにて安価(100円位)で普通に販売しています

背景に映るのはジョン スペンサーズ ルーツの
『The Last LP』(ベガーズ バンケット 78年)
パブ ロックの隠れ名盤です

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それぞれアップルパイソース すっぱめレモンソース
ほろにがカラメルソースが封入されていて
低価格志向ながら高級感が味わえます

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普段甘いものは食べない私ですが 小腹が空いたとき
いただいたりしています 甘さや量も程よく お薦め!
(kameさん、これですよ!^ー^)










2010/3/25

歌う言葉  

インタヴュワーとの会話のなかで
自作曲を英語で歌うことに関して 
中村まりは こんなことも答えている

「私は歌詞の和訳を読んでもらったあとで”良かったよ” と
言ってもらえるのも好きなんで お手紙じゃないですけどね」

即時的に過ぎる世の中のなかで 
彼女の 時間に対してゆるやかであろうとする心の流れが
いいなあ と改めてぼくは思う

お酒や煮物が 寝かせればより多くを伝えるように

詳しくは『アコースティック ギター マガジン』の
最新号を

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本誌付属のCDには 中村の「sleep well」も収録されている

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中村愛用の小ぶりなマーティン 2月21日 下北沢leteにて 

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これまた初心者王道の料理です^0^

2010/3/25

3月25日 雨  文学

川上弘美『溺レる』(99年 文藝春秋)を
読了 今年16冊め

川上弘美には日本酒が実によく似合う
小川洋子がワインとチーズなら
川上さんはもう圧倒的に 徳利とおでんの人だろう

侘しい町の居酒屋で繰り広げられるような
しかも あまり規範的ではない男と女を巡る
短編を八つ収録
なかには『センセイの鞄』の習作のような設定もあるが
使われなくなって久しい日本の言葉やエスプリが
随所に散りばめられている
呑んでいるから 話は飛躍し往来する
結論もないし 人と果物 人と虫が同じように
扱われてもいる

起承転結や公明正大を掲げる人には見えてこない
迂回や煩悶 ここでも主人公たちはそれを繰り返す
人生の淵を思わず覗いてしまったような感触は
レナード コーエンの歌を聞いた時の生めかしさに
似ているかもしれない そんな意味では まさに
”糸を引くような” という表現が相応しい小説だ

コーエンや川上がいなくとも
むろん何ら支障なく日々をやり過ごせるだろうが
それらを知れば人生の陰影や機微が浮かび上がってくるだろう

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シンプルな装幀だが 青と白の境目を描く曲線が
酩酊感をうまく表しているような、、、
カップ酒は兵庫の白雪 190円也

2010/3/24

初心者のための料理教室  料理

本日はまたハンバーグを作ります
詳細は前回を参考にしていただくとして
本当に簡単です

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      ↓
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      ↓
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この流れでオッケーです
今日はノン アルコール デイで
明日の給料日を待ちます(笑)

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アルバート コリンズ69年のブルーサム盤
ジャケもエグイが 中身もバリバリのファンク ブルーズだ
J ガイルズ バンド好きには「スノウ コーン2」の収録も
嬉しい 先日のDJの際 高円寺で やっと入手しました
1800円也 

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それでは いただきます!

2010/3/24

ゲス野郎とOLさんの会話  Rock N Roll

OL「部長、アレックス チルトンって知ってますか?」
(妙齢のいい女風 実は生活に疲れている)
ゲス「そんな無名の奴など知らん知らん それよりきみ
キャロキンとJTのライヴ私と一緒に行かない? チケット
あまってるんだ」
(ダブルのスーツに派手派手ネクタイ系 バツイチ)
OL「わあ、嬉しい さすが部長さんですね!」
ゲス「わっはっは! ちょっとウドーに知り合いがいてね
プレミアムだよ わっはっは!」
OL(この人 下品な笑い方だわ いやあねえと思いつつ)
「それではよろしくお願いします」
ゲス「それでは明日 一緒に軽く食事でもしてから行こう
むろん私の奢りさ 嫌な仕事は部下に押し付けてさっさと
定時で上がろう わっはっは」
OL 「この前のオペラ鑑賞もありがとうございました」
ゲス「いやいや これも秘書であるきみの特権だよ
いいかい 一流の音楽を楽しむには一流の企業に勤め
社会的地位を得なければ駄目なんだ チケットが高いなんて
言ってるのは 貧乏人のヒガミに過ぎないよ」
OL 「小尾とかいうのも貧乏そうな人ですね、部長」
ゲス「私はビッグなアーティストが好きなんだ オペラ
矢沢 U2 クィーンもきみと一緒に行ったなあ ワハハ!」
OL「記念グッズも楽しみですね」
ゲス「何でも買ってあげよう」
OL 「昔からキャロル キングを聞いてたのですか?」
ゲス「勿論だよ 私の青春時代の思い出さ『タペストリー』
は売れに売れた名盤なんだ 私は学生時代はバンドを
組んでいたし ギターも弾けるのさ 懐かしいなあ」
OL「私はソロデビュー作の『ライター』が一番好きです」
ゲス(知らなくて内心焦るが)「きみは渋い趣味してるね
さすが私の秘書だ わっはっは」

〜当日終演後〜
ゲス「良かったねえ 一生の思い出だ」
OL「こんなにいい席で見れて私も幸せです」
ゲス「人生は人脈とコネなんだ 私のような人生の勝利者に
は それに相応しい環境があるってことさ ところできみ
ホテルのラウンジバーで飲んでいかないか あの店は
一流のバーテンダーが最高のカクテルを作るんだよ」
OL「はい 部長、お言葉に甘えさせていただきま〜す」
ゲス(しめしめ 今夜こそこの女 落としてやるぜい)

〜翌日 会社で〜
ゲス「どうしたきみ、機嫌が悪いじゃないか」
OL 「中身のない会話でがっかりしました それに『ライター』
のアルバムのことだって部長さんは知らないみたいですし
こういっては何ですが 音楽が本当にお好きなんですか」
ゲス「きみ、上司に向かって失礼だぞ 言葉を選びなさい
私のお陰で一流の音楽を今まで楽しんできたんだろう」
OL「何ならクビにしてください 私のカレシは今回のコン
サートには行かなかったけど 少なくともキャロル キング
のレコードは全部聞いていますよ」
ゲス「まあまあ 難しく考えないで人生楽しければいいんだよ」
OL「そんな空虚な言葉しか言えないんですか 軽蔑します」
ゲス(顔を真っ赤にしながら)「キミ、私は部長であり取締役
だぞ 私を誰だと思っているんだ!」
OL 「カレシがアレックス チルトンを教えてくれました
素晴らしい音楽だと思いました あなたのように権威に寄り
かかったり 地位を誇示したり そんなこととは関係なく
自分の音楽を作ってきた人です それに部長だ取締役だって
あなたは威張るけど 会社の一歩先に出ればただのオヤジじゃ
ないですか さよなら 私はアレックスのように生きていきます」

〜おわり(笑)〜

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職業的作曲家として60年代をくぐり抜けてきたキャロルが
自分自身で歌い始めた記念すべき70年のファースト ソロ
フォーク的な弾き語り「チャイルド オブ マイン」から
R&Bのまろやかなリズムに包まれた「ノー イージー ウェイ
ダウン」まで作風も幅広く 後者はダスティ スプリングフィ
ールドにカヴァーされた 文明社会に警告を打ち鳴らす
「スペイスシップ レーシズ」はシュガー ベイブ時代の
大貫妙子も歌っていた  ロマンティックな都市奇譚
「アップ オン ザ ルーフ」や 変拍子ソウルの「ラズベ
リージャム」も キャロルの才気を余すことなく伝えていく



2010/3/23

3月23日 〜女は弓を引いていた  Rock N Roll

今日は妻が仕事の休みだったので
一緒に近所でランチを楽しみました

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小川を鴨のつがいが泳いでいます
ちなみに川向こうにいるのが妻です(笑)

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男はずっと旅をしていた
道を極めようとしていた
オレンジ色の服を着ていた
片手に知識を抱えていた

女は大地に立っていた
ひとりぽっちで暮らしていた
美しいベールを身に纏い
いつも星の動きを知っていた

佐野元春「ふたりの理由」より

89年の『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』で佐野は
また新しい境地に踏み込んだ 言葉と音楽との激しい
拮抗と結晶 抽象的な言葉がどんなにもっともらしい
”説明的な” 歌詞よりも深く 聞き手の心に分け入る
こと それもまた佐野が教えてくれた
スポークン ワーズ的な手法で言葉を噛み締め 反芻して
いく終曲「ふたりの理由」が 虹のような余韻を残して
いく 美しい

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元アニマルズの鍵盤奏者が79年に発表した佳作
ランディ ニューマンに憧れた時期を脱し
より自分らしい音楽に向かっている姿が印象に残る
ボーンズ ハウ制作の西海岸録音であり
歌に寄り添うようなエド グリーンのドラムスも
静かな感動を呼び込んでゆく

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ずっと昔の記憶のなか
いつだったか思い出せない
夏の宝石のように入り組んだ
空の鮮やかな輝き

答えはいつも形を変えて
そこにある
風の手のひらの上

佐野元春「風の手のひらの上」より

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http://www.moto.co.jp/coyote/critics/

2010/3/23

3月22日 夜の部  Rock N Roll

今夜は定例DJ " 隅田川の会” 
@高円寺 洗濯船でした

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おお、ハースと女子!

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ぼくは絶対行きませんが(笑)ディラン大好きです

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何を回すのかな?

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アラン プライス!

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恐るべし コレクター(笑)

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これはアリーサのシングルです
アリーサ大好き!  
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お嬢さんとフェイシズ!

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コノヒトハダレデスカ? ^0^

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ぼくはむろんアレックスの追悼特集でした

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こうこなくっちゃ!

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またお会いしましょう
また 明日

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seeds to grow

2010/3/22

3月22日 晴れ  文学

『孤独の歌声』に引き続き 天童荒太の『あふれた愛』
(00年 集英社)を読了 今年15冊めの読書でした

育児に悩む母親とその父親との関係
過労で倒れ精神科に入院した中年男性と少女との出会い
障害をそれぞれに持つ夫妻と周辺との齟齬
夫を突然亡くした女性とアルバイト青年との対話

ここには何らかの形で心に病を抱えながら生きていかなければ
いけない人々の短編が四つ収録されていますが
その病の大変さをもっともらしく語るのではなく 親 家族
友人 周りにいる人など周囲との関係で 人物たちの心持ちが
変化していく過程に主眼は置かれています
そんな意味では”気付きの物語” ということも出来るでしょう

とりわけ まだ死が近くに感じられない十代の青年が
たまたまアルバイト先のコンビニで急死した会社員男性のこと
がきっかけで逡巡していく「喪われゆく君に」は
直木賞に輝いた『悼む人』の原風景というかスケッチにも似た
感覚を呼び起こさせる秀逸さです

自分自身 会社時代に体を壊してしまった時期があっただけに
他人ごととは思えない場面も多くありました
心の病 ストレス 強迫神経症といった病がもはや当たり前に
なってしまった現在の社会ですが それでも作者は”関係”を
築くことで救いを見出そうとしています

大袈裟な身振り手振りではなく 普段の何気ない生活のなかに
ある困難を描くことで 生や死のことが大きく見えてくる
そんな短編集でした

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表紙に映るのは舟越圭の「天使習作」 テラコッタ
(素焼き)による彫刻であり 天童自らが気に入った
ものらしい

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近所の野良猫 胴体が長い



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