東京ローカル・ホンクの木下弦二さんから初めて電話をもらったのは もう二年ほどまえの夏だったろうか その時にどういう会話をしたのかは忘れてしまったが 僕たちのバンドを知って欲しい 聞いてみて欲しいという彼の気持ちだけはまっすぐに伝わってきた これも何かの縁(えにし)かと思いその後の僕は彼らのライヴに幾度となく足を運び またこれからも もっとライヴに行ってみようという思いは募るばかりだ 東京ローカル・ホンクの良さをどう表現すればいいのかはよく解らないのだが 今日もまた僕と同じように東京の空を眺め 同じような街並を歩き 戸惑いながらも呼吸をしていることは間違いなかった そんな風に自分の側にいるという親しみを持てるバンドに出会ったことに奇跡にも近いような感慨を抱いた まるで広告代理店が書いたような気取った歌詞や 見せかけのポーズや虚勢 あるいは英雄的な態度に終始しがちな日本の音楽シーンのなかで 彼らはいつもの商店街を行き交う人々を観察し 各駅停車の窓から流れる雲を追いかけたりしていた 彼らの織りなすサウンドスケープもまた大向こうを張るのではなく 微妙な感情や陰影そして日向の匂いをデリケートに運び込んできた ときには伊豆半島まで遠出したり草の燃える匂いを嗅ぎながら 結論を急がない心のありようみたいなものは形になりにくい でも僕は東京ローカル・ホンクの答えとか結論を求めない音楽のあり方に惹かれ続けている そうまるで池に投げられた小石のように (小尾隆 2009年6月23日:記)

2010/6/30

宵の明星  

食生活の改善とウォーキングをし始めてから もうすぐ
二月になるのだが 体重が4キロ減った

不思議なもので塩分が多いものは舌が受け付けなくなるし
胃袋も小さくなる

毎日の10,000歩も難なくこなせるようになり
コースが短く感じられるようになる

何より嬉しいのは ふとした時に体が軽くなったことを
実感出来ることだ 腹はへっこみズボンのベルトは
目盛り一個ぶん引っ張れるようになる

そうしていくと もっとやってやろうじゃないかという
気持ちになってくる

クリックすると元のサイズで表示します

2010/6/30

HMV撤退に思う〜店舗として対面販売として  

店舗販売 対面販売の面白さがほとんど感じられない
チェーンだったから 今回の撤退は当然というか遅過
ぎる決断だったと思います ぜんぶネットのせいにす
るのではなく 店としてジャンルごとのバイヤーをき
ちんと育成 (註1)していけば ネットと共存の道もあ
ったのではないでしょうか

メガヒットに依存した商品構成では街にCDを買いに行
くという気持ちになれないんですね どこに行っても
『ディス イズ イット』じゃあね(苦笑)

自分の音楽体験を標準とするなんておこがましいこと
は言いません 恐らく時代によってその基準は変わっ
ていくのですから ただ僕は 店に行っていろいろな
音楽を教えてもらうという感覚が体に染み込んでいる
世代です 目的の盤を購入するだけでなく そこの店
員たちとの会話から 本当に多くことを学び 視野を
広げることが出来ました そうした意味で やはりネ
ット販売は便利な反面 何か大事なものを置き去りに
してきてしまったような

そんな意味では鷹揚な時代は終焉したのかもしれません
アマゾンを一切利用しないほど 僕は強くありませんが
店舗でしか買わないという人を前にすると 何だか嬉し
くなっちゃうんですね

客の立場と経営者の感覚はまた異なるだろうし 違う
意見があってもいいけれど ショップさんには見てい
て楽しい売り場作り(註2)を 切に願っています


註1 ディスクユニオンは専門性や高度な知識を重視し
各分野ごとのスペシャリストを育成することを社の方針
としている がんばれユニオン!^ー^

註2 たとえば中村まりのCDを「ナ」行のコーナーに
ただ漠然と放り込んでおくのではなく 面陳や「アメリカ
ン フォーク」のくくりで展開していくこと 音楽を
知らない店員は店員とは呼ばれまい

クリックすると元のサイズで表示します

イアン デューリーのセカンド アルバム(79年)は
ぜんぶで24種類? とも言われる壁紙のヴァリエーション
がある こんな遊び心も新興インディーのスティッフなら
ではだった 中央は付属シングルで 名曲「ヒット ミー
ウィズ ユア リズムスティック」を収録

2010/6/30

渡辺さんと羽田野さん〜6月29日 道玄坂にて  

写真家の渡辺真也さんと夕方、渋谷のBYGにて雑談を
しかしBYGは昔から変わらないな
歴史をたっぷり吸い込んだ匂いがする

クリックすると元のサイズで表示します


その後ぼくは 半年ぶりくらいに『国境の南』へと
足を運び 店主の羽田野純夫さんと歓談
こちらもまた 楽しかったです

クリックすると元のサイズで表示します

2010/6/29

motel shot  

クリックすると元のサイズで表示します

ディレイニー&ボニー&フレンズが71年の初めにリリースし
た『モーテル ショット』は リハーサルの模様を家庭用の
レコーダーで録音したものであり いわば彼らの素の部分が
照らし出された作品となった 原盤ATCO SD33-358

時計回りに 表ジャケット ATCOのカンパニースリーヴ
そしてリリックシート
リリックシートには以下のような序文も書かれている

「もしロック音楽家が現代の吟遊詩人だとしたら
モーテルは彼が体を横たえるための水飲み場であり
隊商宿(キャラヴァンサライ)かもしれない」

2010/6/29

探し求める歌について  Rock N Roll


クリックすると元のサイズで表示します

自身の新しいレーベルからの再出発となった04年作
『The Sun』は 佐野元春の新しいマスターピースとなり 
多くの聞き手たちを呼び戻していった

自由で放埒な日々をやり過ごした”彼”や”彼女”たちが 
今どんな地点にいて何を思っているのか そんな視点で描き
切った14の短編集 そんな言い方が可能かもしれない 

言葉たちが溢れ出ている 音たちが輝き出している





2010/6/29

6月28日   Rock N Roll

昼間 仕事の打ち合わせで藤原さんと
中野でコーヒーを
彼の音楽に対する触覚に改めて驚かされた

夜は御茶の水のウッドストック カフェにて
森勉さんの音楽夜話『ビーチ ボーイズとその時代 vol.2』を
たっぷり楽しませていただいた

知識や時代考証もむろん最高の水準なのだが
それ以上に伝わってくるのは
「ああ、森さんは本当にBBが好きなんだなあ」という
感情のことだったりする

森さんを前にすると
ぼくは いつもあのラジオ デイズを思い起こすことが
できる

それが いかに尊いことだろう
それを維持することが どんなに難しいことだろう

彼はその音楽を 決して貶めることがない

ぼくの大いなる道標として


クリックすると元のサイズで表示します


クリックすると元のサイズで表示します



2010/6/27

桐野さんのこと  文学

桐野夏生は好きな女性作家の一人だ

体裁を整えるまえに 何かごつごつとした思いを
マグマのように抱えている
彼女のそんな部分に ぼくはとくに惹かれる

人の領域というものがある
そこに踏み込んでいかないのが”大人”の領分だとすれば
桐野さんは あえて踏み込んでいく
傷付くこと 誤解されることを
彼女は恐れない

その源は何なんだろう?

大きなものを見ている
大きなものを見ようとしている
だから こざかしいことが嫌いなのだと思う

ぼくは桐野さんの直截さが好きだ

クリックすると元のサイズで表示します


僕はネット自殺をしようとした でも怖くなって逃げ帰った
そのときのショックで記憶喪失になったらしい
やんばるできみと会ったのは その直後だったんだよ
ジェイク、聞いているかい?

桐野夏生『メタボラ』より

2010/6/27

"Sweet " Georgie Fame  

昨日の6月26日が ジョージィ フェイムの誕生日だって!

ハッピー バースディ! Sweet Georgie Fame !

あなたの音楽を知ってから
30年近くが経ちました

クリックすると元のサイズで表示します

2010/6/27

6月27日〜彼女の隣人  Rock N Roll

クリックすると元のサイズで表示します

(写真提供 osamuさん)




ぼくのフィロソフィーは
もしそこにいい音楽があれば いい紹介者もいなくては
というものです

音楽家が堕落したら 批評家やDJも堕落する
批評家やDJが堕落したら 音楽家も堕落するでしょう

ぼくは そんな風に思っています

佐野”the lion " 元春
(筆者との会話のなかで)


2010/6/27

6月26日〜狭山の”ふぃがろ”最後の日  

長いこと愛された狭山のロック レストラン”ふぃがろ”の
ファイナル パーティに参加させていただいた

ぼくたちは ある日突然気が付く
そこにあった場所のことを

ぼくたちは ある日ふいに思い出す
そこにあった温かい思いについて

クリックすると元のサイズで表示します


山本智志さん 
ぼくに”ロック”の文章について教えてくれた
そんな かけがえのない恩人です

クリックすると元のサイズで表示します


オレンジ カウンティ ブラザーズの谷口さんも
駆け付けてくれました
山本さんと積年の思いを

言葉だけでは 足りなくて
でも 言葉は人を結び付けていく

クリックすると元のサイズで表示します


同級生のハマちゃんと
彼女もまた ぼくに原稿を書く勇気を与えてくれた一人です
ぼくは彼女から とても大きなものを貰ってきました

クリックすると元のサイズで表示します

ハマちゃんをまえにすると
ぼくは いつも放課後の教室を思い出すことが出来る

あの無為ではなかった日々のことを
いつでも どんなときでも
思い起こすことができる


プレイリストです

ホットショッツ I Love Her , She Loves Me

traffic colored rain

stanley smith sweet butterfly

eddie hinton nice girl

little willies roll on

van morrison check it out

georgie fame get on the right truck, baby

van and "sweet" george who i can turn to?

wild billy childish tequira

traffic every mothers sun

steve winwood fly

東京ローカル ホンク  冬のお嬢さん

ron wood if you dont want my love

rolling stones  南ミシガン通り2120

東京ローカル ホンク  おいのりのうた

クリックすると元のサイズで表示します


クリックすると元のサイズで表示します

2010/6/26

今晩はDJです  

狭山のふぃがろが今月いっぱいでお店を閉めます
今夜がファイナル パーティとなりますが
私もふぃがろ最後のDJを少々させていただきますので
よろしければ 遊びに来てください
18時スタートです


クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

2010/6/26

6月25日〜瑞々しく音楽する心  

今日は青山陽一&BMsを 沼袋のオルガン ジャズ 倶楽部にて

ソロ、今夜のようなトリオ、他流試合など
場所場所で多彩なアプローチをしている近年の青山だが
この日は トリオ(伊藤隆博と中原由貴)で


卓越した音楽性にド肝を抜かれたのは 10年前だけれど
より瑞々しく音楽する青山&BMsに 再び出会えました
序盤に何と! オルガンのキーが破損するというトラブル
もあったが 何なく乗り越えていました
(のちに応急処置を)

懐かしい「on the dunes」や「難破船のセイラー」を含め
トラフィックの「low spark of hi heeled boys」や
アラン トゥーサン「play something sweet」を交えて
およそ2時間が ナチュラルでオーガニックな乗りに
満たされていきました
伊藤のハモンドB3の包み込むような響きが
ずっと残っています(ときにピアノも)

クリックすると元のサイズで表示します

数曲でベースを弾く以外 青山はこのテレで!


クリックすると元のサイズで表示します

女太鼓! 中原由貴! 人気者です^ー^


クリックすると元のサイズで表示します 

「停電」のオープニングが またいい感じで繰り出されていきました


クリックすると元のサイズで表示します


筆者と青山陽一 およそ10年ぶりに

http://www.yoichiaoyama.com/


クリックすると元のサイズで表示します


クリックすると元のサイズで表示します

ベースレスでバンド アンサンブルを見渡していく
そんな青山の構想がひとつの形になった最新ミニ アルバム
Guitar,Organ, Drums という表題が
そのシンプルさゆえ 高らかに思いを告げる
トラフィックへの限りない共振も

左から 伊藤隆博 青山陽一 中原由貴




2010/6/25

ロシアへの半マイル  文学

佐々木譲『北帰行』(10年 角川書店)を読了
全470ページの長編 今年30册めの読書でした

クリックすると元のサイズで表示します


冷戦終了後のロシア マフィアと北海道との関係も
生々しく活写したサスペンス ノベル
ロシアから送り込まれたヒットウーマンと たまたま彼女を
アテンドすることになった関口との恋愛に関しては
人物造形に定評ある佐々木にしては やや書き込み不足を
感じたものの 最後まで読ませる構成力はやはり凄い!

高村薫 佐々木譲とクライムもの(それでも社会的だ)が
続いたので 今後は角田光代や小川洋子の路線に戻ってい
こうと思っています


2010/6/24

6月24日 晴れ〜そこにあった、そこにいた  

梅雨といっても午前に雨が止むことが多くて
ウォーキングする者には 今のところ幸い
いい日々が続いている
今日は調子良く 13、808歩だった

ロジックに からめとられないように
偉そうな主義主張に 翻弄されないように
風が吹けば その方角を感じ取りながら
雨が降れば その雫に耳を貸しながら

そして
感じたことを そのままきちんと
自分の言葉で言えるように

クリックすると元のサイズで表示します

ときどき思う
その音楽からの影響で”自分”が形作られるのか
それとも
自分の性格が その音楽を呼び寄せるのか と

クリックすると元のサイズで表示します

きっとたぶん 両方なんだろうね

クリックすると元のサイズで表示します

似合う服を着て
似合う靴を履いて




2010/6/23

自己弁護的ロック・バー私感  

ロック バー業界? のお話をいろいろ聞くことも多いのです
(そういえば最近は忙しくどの店にも行っていない〜すいませ
ん)が ただでさえ趣味的な世界なのに このデフレが直撃し
みなさん苦労されているようです

70年代を引きずったような高踏的な店が客に嫌われる
のは自明だとしても(「聞かせてやる」的な知識大好きな人
ほど 逆に自分の知らない音楽を認めたがらない〜笑)
人柄 オーディオの良さ 店の雰囲気の良さ そして
音楽を含めたメニューの豊富さ
だけで安定した集客を保つのは大変みたいです

だからこそ週末をライヴ招聘したりDJイベントを立てたりし
て”常連”以外のお客さんにも店をアピールするのでしょう

ただ自営業になって痛感したのは サラリーマン時代に比べて
圧倒的に飲みに行く機会は減ったこと これは正直なとこ
ろです 環境的にも通勤帰りに「ちょいと一杯!」というの
は時間の流れからしても
自然な流れを感じますが 私の場合 午前バイト〜ウォー
キングが終わるとずっと家にいるわけでして 夜になってから
「さあ、都会に行くべえ」(笑)という動機をなかなか持てな
い江古田人民です

家でレコードもCDも聞ける 近所の西友で800円で焼酎
も買うことが出来る そんななかわざわざ交通費をかけて行く
というのは英断が伴うのです(苦笑) ウ〜ン、交通費の痛さ
こればっかりは勤め人の方々にはわからないかも(ぼくも解り
ませんでした)

常連というニュアンスもぼくには良く理解出来なくって
どの店でもそういう輪には飛び込めないんです 気持ち悪く
って 出来ればどの店とも付かず離れずの関係でいたいと
ね よくいるでしょ カウンターにいつも張り付いていた
り べったりべったりの付き合いの人たちって(苦笑)

いやあ 私にもロック バーでの作法 流儀というものが
あるんです ある意味で東京っ子ですから(笑)  
それでも たまに遊びに行ったとき        
”普通に”接してくれるのが ぼくにとってありがたい場所
なんだな とマジで思っています

「いやあ、久しぶり」なんてね

クリックすると元のサイズで表示します

どこにも属さない どのサークルにも加担しないって
ことは いつも どこからも 自由でいたいっていうこと

クリックすると元のサイズで表示します
 
nobody tell me what to do in my life
I will stand alone

lyric and music by Al Kooper



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ