東京ローカル・ホンクの木下弦二さんから初めて電話をもらったのは もう二年ほどまえの夏だったろうか その時にどういう会話をしたのかは忘れてしまったが 僕たちのバンドを知って欲しい 聞いてみて欲しいという彼の気持ちだけはまっすぐに伝わってきた これも何かの縁(えにし)かと思いその後の僕は彼らのライヴに幾度となく足を運び またこれからも もっとライヴに行ってみようという思いは募るばかりだ 東京ローカル・ホンクの良さをどう表現すればいいのかはよく解らないのだが 今日もまた僕と同じように東京の空を眺め 同じような街並を歩き 戸惑いながらも呼吸をしていることは間違いなかった そんな風に自分の側にいるという親しみを持てるバンドに出会ったことに奇跡にも近いような感慨を抱いた まるで広告代理店が書いたような気取った歌詞や 見せかけのポーズや虚勢 あるいは英雄的な態度に終始しがちな日本の音楽シーンのなかで 彼らはいつもの商店街を行き交う人々を観察し 各駅停車の窓から流れる雲を追いかけたりしていた 彼らの織りなすサウンドスケープもまた大向こうを張るのではなく 微妙な感情や陰影そして日向の匂いをデリケートに運び込んできた ときには伊豆半島まで遠出したり草の燃える匂いを嗅ぎながら 結論を急がない心のありようみたいなものは形になりにくい でも僕は東京ローカル・ホンクの答えとか結論を求めない音楽のあり方に惹かれ続けている そうまるで池に投げられた小石のように (小尾隆 2009年6月23日:記)

2010/8/17

where’s dave ?  

エルテッチさんが話題にされていたので
DEの84年作『Riff Raff』を久しぶりに聞いてみました

唯一の聞き所はテッチ氏がレジーレスター「sugar coated
love」にそっくりだと指摘された終曲「cant get enough」
というブルージィなシャッフル曲でしょうか
ブルーズ ハープも効果を上げています
(作者はデイヴ本人と一応なっていますが まあ改作の
ヴァリエイションといったところ)

83年の『infomation』同様 最も思い入れのないデイヴの
アルバムです(英国盤を揃えずにアメリカ盤のみで済ませ
しかも未だにシールド付きというのが この作品に対する
私の態度を物語っています)

デイヴなりにモダンポップの要素を取り込んだアプローチは
それなりに理解するのですが 彼のロックンローラーとして
の資質が発揮されているとは 私はどうしても思えません

音はいわゆるメインストリームの80年代バブリーサウンド
(グランジ世代の蜂起も解るような)

しかし デイヴは自宅録音のマニアでもあるのです
オーガニックなバンド サウンドを好む一方で
こういうお宅っぽいサウンドも大好きなのです
それを認めつつも 何だか寂しいぜ、デイヴ

本人としては両刀使いの片方の
80年代的展開だったのかもしれませんけど、、、

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現行CDとは違う83年と84年のアメリカ盤でのデイヴです




2010/8/17

オビンの”B級”街道その5〜ウィル・バーチ、80年代のいい仕事  Rock N Roll

ご好評を頂いている”B級”街道シリーズ
今日も地味〜に行きましょう(笑)

私の場合ことさらマニアックにという意識はないのですが
好きになる音楽はどれも商業的に受け入れられないモンば
かり たまさか道を踏み外して裏路地でウダウダしている
だけという私の人生にも重なっていくのです(苦笑)
う〜ん、男は黙ってサッポロビール!

さて 今回のB級の主役はWill Birchさんです
70年代に英国でカーサル フライヤーズというポップであり
ながらも垢抜けないバンドでドラムスを叩いていた青年が
がBirchさんなのです

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右から2番目の後方にいるのがBirchさん
写真は英Edselが85年に編纂したコンピレイション盤です

カーサルズ〜レコーズと歩み解散したBirchさんは 
しかしその後裏方として活躍していくのでした!

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ザ バーズの親愛なるフォロワーとして話題になったロング
ライダーズも 85年のこの3作目でついに西海岸を離れて
ロンドンに渡ったのでした 制作はむろんBirchさん
「お前らが活躍するシーンがアメリカにないなら 俺ら英国
の裏街道には本物の音楽があるぜ!」と誘ったのでしょうか?
そんなことを考え合わせると アルバム表題のState Of Our
Unionの響きが何とも皮肉で やるせなく響いてもきますが
ロングライダーズのケレン味のない演奏は ロック音楽がどう
いう場所から出発したのかを 思い起こさせるものでした

私個人としても ジャーニーやカルチャークラブそしてマイケ
ルに席巻されていた80年代中盤はまったく居場所がなくって
こんなレコードばかりを聞いていたのでした(苦笑)

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Birchさんは翌年の86年に 英国のケイジャン ロックとでも
言うべきエレクトリック ブルーバーズを アージェントの
ロッド アージェントらとともにプロデュースします

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右端にいるのがフィドル奏者のボビー ヴァレンチノ(ブー
ガルーの世界に同名異人あり!) 彼はニック ロウのアルバ
ムにも参加していますね

ロカビリーの開拓者であるビル ブロウイングの「dark
hollow」(デッドでもおなじみです)をカヴァーするなど
選曲もグー! ゲストにはかのリチャード トンプソンの名前
もあります

以上 Will Birch, 80年代のいい仕事! でした

なおBirch氏はその後著作の世界にも入って
パブファンには今や聖典となった『パブロック革命』
(原題:No Sleep Till Canvey Island ) を書き上げました

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カンヴェイ地方に行くまでは眠るんじゃないぜ! といった
語感でしょうか むろんロンドンの南にあるカンヴェイは
ドクター フィールグッドの出身地です Birchさんの
フィールグッズに対する敬愛さえが十分に伝わってくる
詩的なタイトルも 素晴らしいと思います

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L to R  ウィルコ ジョンソン、ジョン B スパークス
ビッグ フィギュアそしてリー ブリローのオリジナル 
メンバー 
ファースト アルバムに真実があるという言い回しは こう
した作品にこそ

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故郷カンヴェイ アイランドを背にした この四人組の
記念撮影 美しい!

私が あえてパブ ロックの精神を申し上げるとすれば
それは ”主流文化に抵抗する心” だと思います
「俺たちR&Bや初期のロックンロールが好きなだけだ
もんね!」
そんな心が私を捉えて離さないのです

私もメインストリームの音楽など大嫌いなのです

ああ 男は黙ってサッポロビール(笑)

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B級を貫く文筆家 オビン(笑)

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駄目犬であることを更新し続ける きな子^ー^



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