2010/9/4
9月3日〜着実に駒を進める東京ローカル・ホンク Rock N Roll
渋谷のB.Y.Gにて 東京ローカル ホンクのライヴを見た
ぼくにとっては6月18日の横浜サムズアップ以来 少しだけ
久しぶりという感じだが この日もまたバンド アンサンブル
の妙味 オーガニックなグルーヴをたっぷりと堪能した
四人が鳴らしていく音は 緊密に結びつき 補完し合いながら
音色にまで常に配慮しながら 鮮やかな風景を描き出していく
リズムは「引っ越し娘」のハバネーラから新曲「はじまりの
歌」のメンフィス(ハイ)サウンドまでの音楽幅を伝えるが
こうしたボトムに日本語の綺麗な響きを溶け合わせていくこ
とに関して もはやホンクは独自の領域に達しているようだ
BYGならではの音響/ミックス技も「昼休み」でのワン ド
ロップのダブ処理に象徴されるように冴えまくる それは
トップシンバルの残響までに神経が行き届いたサウンドスケ
−プだ そこに説明的ではない歌詞が見事に合致しながら
すくっと全部を見渡してゆく
第二部では ホンクのメンバーたちが二階の客席から登場し
アカペラで「伊豆半島」と「生きものについて」を歌う
という特別な場面もあった マイクなしで地鳴りのように
展開するコーラスワークにも このバンドの音楽的素養の
片鱗が

後半の「ハイウェイソング」や「車のうた」などでは
ややリズムがアッパーに走る展開もあったが
そんな部分さえこのバンドが生きている証拠(スタジオマンに
は出せない奔放なノリ)なのだと信じさせる そう、音楽は
生きものであるという確信をかえって運び込んでいくのだ
一見何の屈託もない歌詞が音楽によって膨らみを増すといっ
た構造も まさにホンクならでは
音楽が終わってから音楽が再び鳴り出す
そう感じさせるライヴアクトはそれほど多く体験出来るもので
はないが 現在のホンクはどうやらそんなミラクルな領域にま
で 確実に駒を進めているようだ
本日のアンコールに選ばれたラストは「おいのりのうた」
木下弦二のなかにあるもっとも素直な部分が溢れ出していった

田中クニオが使うスティック、ブラシ、そしてマレット
彼が叩き出すドラムスは木下の歌にとって生命線だ
10代の頃に知り合ったというが
かつては箸の置き方ひとつ取っても喧嘩になったとか

10月からは友部正人との全国ツアーも始まるホンク
友部がホンクの音を欲しがったという気持ちは
花にとっての雨であり
ディランにとってのザ バンドなのかもしれない

ライヴ終了後の打ち上げにて
西早稲田にあったロック喫茶Jerry Jeffのママと語り合う筆者
初めて店を訪ねてから いつの間にか長い歳月が過ぎていった
(撮影協力:uta氏)
当日のセットリストです
http://d.hatena.ne.jp/QRR/20100903
ぼくにとっては6月18日の横浜サムズアップ以来 少しだけ
久しぶりという感じだが この日もまたバンド アンサンブル
の妙味 オーガニックなグルーヴをたっぷりと堪能した
四人が鳴らしていく音は 緊密に結びつき 補完し合いながら
音色にまで常に配慮しながら 鮮やかな風景を描き出していく
リズムは「引っ越し娘」のハバネーラから新曲「はじまりの
歌」のメンフィス(ハイ)サウンドまでの音楽幅を伝えるが
こうしたボトムに日本語の綺麗な響きを溶け合わせていくこ
とに関して もはやホンクは独自の領域に達しているようだ
BYGならではの音響/ミックス技も「昼休み」でのワン ド
ロップのダブ処理に象徴されるように冴えまくる それは
トップシンバルの残響までに神経が行き届いたサウンドスケ
−プだ そこに説明的ではない歌詞が見事に合致しながら
すくっと全部を見渡してゆく
第二部では ホンクのメンバーたちが二階の客席から登場し
アカペラで「伊豆半島」と「生きものについて」を歌う
という特別な場面もあった マイクなしで地鳴りのように
展開するコーラスワークにも このバンドの音楽的素養の
片鱗が

後半の「ハイウェイソング」や「車のうた」などでは
ややリズムがアッパーに走る展開もあったが
そんな部分さえこのバンドが生きている証拠(スタジオマンに
は出せない奔放なノリ)なのだと信じさせる そう、音楽は
生きものであるという確信をかえって運び込んでいくのだ
一見何の屈託もない歌詞が音楽によって膨らみを増すといっ
た構造も まさにホンクならでは
音楽が終わってから音楽が再び鳴り出す
そう感じさせるライヴアクトはそれほど多く体験出来るもので
はないが 現在のホンクはどうやらそんなミラクルな領域にま
で 確実に駒を進めているようだ
本日のアンコールに選ばれたラストは「おいのりのうた」
木下弦二のなかにあるもっとも素直な部分が溢れ出していった

田中クニオが使うスティック、ブラシ、そしてマレット
彼が叩き出すドラムスは木下の歌にとって生命線だ
10代の頃に知り合ったというが
かつては箸の置き方ひとつ取っても喧嘩になったとか

10月からは友部正人との全国ツアーも始まるホンク
友部がホンクの音を欲しがったという気持ちは
花にとっての雨であり
ディランにとってのザ バンドなのかもしれない

ライヴ終了後の打ち上げにて
西早稲田にあったロック喫茶Jerry Jeffのママと語り合う筆者
初めて店を訪ねてから いつの間にか長い歳月が過ぎていった
(撮影協力:uta氏)
当日のセットリストです
http://d.hatena.ne.jp/QRR/20100903