2007/7/23
AP外電
先週末の21日。新宿のディスクユニオン本館内にある
5階のルーツ&トラディショナル館にて、
音楽ライターである小尾隆のトークイヴェントが、
終始和やかな雰囲気のなかで行われた。観客は約40名ほど。
若者も人生の熟練者も程良く混ざり、
バランスが偏ることはあまりなかった。
なかには浴衣姿やベレー帽の麗しき女性の姿も、、、。
発売されたばかりの増補改訂新版『Songs』(スタジオ セロ社)
を記念してのトークであり、小尾は自著を紹介しつつ、
バーズの「ミスター タンブリンマン」に始まり、ザ バンド、ジェシ エド
デイヴィス、ウィルソン ピケット、ステイプル シンガーズ、
ライ クーダー、デラニー&ボニーなどのレコードを、
旧友でもある川田寿夫さんの司会に沿いながら回した。
また堅苦しいお勉強会にならないように、小尾は
「すいません、僕はリチャード・トンプソンと同じ理由で帽子を被って
います」などとジョークを言ったり、
「僕らはジム ケルトナーのドラムスが体に染み込んでいる世代。彼の
叩きはパーソネルを確認しなくても、一発で解る。 でもときどき
少しだけ外れることもあるよ」とユーモアを交えるなど、
聴衆を笑わせた。
なお当日はゲストとして、担当編集者である
小林博美さんが招かれ、本作りのエピソードなどを
爽やかに語った
ちなみに小林さんは「私は音楽に詳しくないけれども、末永く読
んでいただけるような、いい本を作ることを心掛けました」
と明快に動機について話し、小尾も
「音楽系の出版社と組む手堅い方法は、選択肢のひとつでした。
しかし最初のミーティングの段階で、彼女のモチベーションの高さや
熱意を僕は十分に感じ取っていた。だから迷うことなく小林さんに
任せました」と言葉を連ねた。
ちょうど10年まえにBNNから初版が発行されたときもそうだったが、 従来の音楽出版社とは異なる新進の版元が名乗りを上げたということが、
ある意味 小尾隆というライターの独自性やフレキシヴィリティ
そして評価(良きにせよ悪きにせよ)を物語っているのでは?
言葉は適切ではないかもしれないが、音楽業界の真ん中とは距離を置き、
少し異なる場所で活動してきた結果が、
単なるバイヤーズ ガイドに終わるのではない、
”読み物”としての本をこの男に作らせたと言い換えても構わないだろう。
約1時間のトーク&DJはあっという間に過ぎてしまったが、
集客不足やトラブルなどスタッフたちの心配は、
どうやら杞憂だったようである。
最後の曲はグレアム パーカー&ザ ルーモアの「カンザス シティ」。
勿論そこにはグレアムの記事で16年まえにデビューした小尾の
”原点を忘れるな!” という気概が込められていた。
小尾は終盤に「データや情報以上に、自分がどういう気持ちで音楽に
向き合っているかが大事。最初にロックと出会ったときのようなワクワクを
表現したい。グレアム・パーカーの情熱的なロックンロールに負けないように、
僕も情熱的な音楽ライターであり続けたい」と力強く結んだ。
way to go→http://blog.diskunion.net/user/uncledog/tapestry/
5階のルーツ&トラディショナル館にて、
音楽ライターである小尾隆のトークイヴェントが、
終始和やかな雰囲気のなかで行われた。観客は約40名ほど。
若者も人生の熟練者も程良く混ざり、
バランスが偏ることはあまりなかった。
なかには浴衣姿やベレー帽の麗しき女性の姿も、、、。
発売されたばかりの増補改訂新版『Songs』(スタジオ セロ社)
を記念してのトークであり、小尾は自著を紹介しつつ、
バーズの「ミスター タンブリンマン」に始まり、ザ バンド、ジェシ エド
デイヴィス、ウィルソン ピケット、ステイプル シンガーズ、
ライ クーダー、デラニー&ボニーなどのレコードを、
旧友でもある川田寿夫さんの司会に沿いながら回した。
また堅苦しいお勉強会にならないように、小尾は
「すいません、僕はリチャード・トンプソンと同じ理由で帽子を被って
います」などとジョークを言ったり、
「僕らはジム ケルトナーのドラムスが体に染み込んでいる世代。彼の
叩きはパーソネルを確認しなくても、一発で解る。 でもときどき
少しだけ外れることもあるよ」とユーモアを交えるなど、
聴衆を笑わせた。
なお当日はゲストとして、担当編集者である
小林博美さんが招かれ、本作りのエピソードなどを
爽やかに語った
ちなみに小林さんは「私は音楽に詳しくないけれども、末永く読
んでいただけるような、いい本を作ることを心掛けました」
と明快に動機について話し、小尾も
「音楽系の出版社と組む手堅い方法は、選択肢のひとつでした。
しかし最初のミーティングの段階で、彼女のモチベーションの高さや
熱意を僕は十分に感じ取っていた。だから迷うことなく小林さんに
任せました」と言葉を連ねた。
ちょうど10年まえにBNNから初版が発行されたときもそうだったが、 従来の音楽出版社とは異なる新進の版元が名乗りを上げたということが、
ある意味 小尾隆というライターの独自性やフレキシヴィリティ
そして評価(良きにせよ悪きにせよ)を物語っているのでは?
言葉は適切ではないかもしれないが、音楽業界の真ん中とは距離を置き、
少し異なる場所で活動してきた結果が、
単なるバイヤーズ ガイドに終わるのではない、
”読み物”としての本をこの男に作らせたと言い換えても構わないだろう。
約1時間のトーク&DJはあっという間に過ぎてしまったが、
集客不足やトラブルなどスタッフたちの心配は、
どうやら杞憂だったようである。
最後の曲はグレアム パーカー&ザ ルーモアの「カンザス シティ」。
勿論そこにはグレアムの記事で16年まえにデビューした小尾の
”原点を忘れるな!” という気概が込められていた。
小尾は終盤に「データや情報以上に、自分がどういう気持ちで音楽に
向き合っているかが大事。最初にロックと出会ったときのようなワクワクを
表現したい。グレアム・パーカーの情熱的なロックンロールに負けないように、
僕も情熱的な音楽ライターであり続けたい」と力強く結んだ。
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